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憲法くん、前文で泣かせないで

 元ザ・ニュースペーパーの松元ヒロを追ったドキュメンタリー『テレビで会えない芸人』をポレポレで見てきた。鹿児島テレビ放送が制作して、FNSドキュメンタリー大賞など複数受賞している。
たった一人舞台に立って演じる政権批判、権力への皮肉が過激すぎて、ライブのチケットは完売になるのにテレビにはまず出てこない、というか出られない…ということだけれど、全然過激でも際どくもない。このくらいのことでも披露すると叩かれるなんて、日本のテレビってどうなっているのだろう?でも、制作した鹿児島テレビ放送はフジテレビ系列で、FNSドキュメンタリー大賞なのだよなあ。

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 日本国憲法前文は初めて読んだ時から、いかにも戦後焦土から芽吹いた若葉みたいだなと思っていたけれど、松元ヒロの「憲法君」の前文では涙が出た。そうなのだ、前文ってほんとにまっすぐな堂々とした理想だけれど、いつの間にかそんなものは結局かなわない崇高すぎる理想でしかないんじゃないかと思うようになってしまっていた。現実が低すぎて。でも、「憲法君」に高いとこまで現実を近づけていくんだよ!と言われてハッとした。
 松元ヒロは基本的にいつもニコニコしている。ニヤニヤじゃなくてニコニコ。高校時代の恩師の笑顔もよかったな。笑顔はパワーだ。そして奥さんがものすご〜くカッコよかった!
 夫も今回は寝ないで最後までしっかり鑑賞。よしよし。

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