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ポール・ヴァーゼンの植物標本展 配信のお知らせ


ポール・ヴァーゼンの植物標本展2022
無料アーカイブ配信のお知らせ

東京・湯島にあるアンティークショップ「ATLAS antiques」の店主・飯村弦太さんが、2017年の夏、南フランスの蚤の市での買い付けの途中に見つけた1世紀前のものとみられる紙製の箱の中には約100点の美しい植物標本がおさめられていました。

2022年、堀江敏幸さんの文章と共に書籍となりリトルモアより刊行されました。
ポール・ヴァーゼンの植物標本(リトルモア)


昨年の秋、美しい植物標本の展覧会を開催させていただきました。

会期中、飯村さんと、時や光のうつろいから浮かび上がるものを作品へと昇華させる美術家の志村信裕さんをお招きして、

植物標本を発見した時のエピソードや、ポール・ヴァーゼンの魅力、失われた記憶との邂逅…などについて、展示会場で縦横無尽にお話ししていただいた模様が映像になりましたのでお知らせいたします。


志村さんの代表作のひとつ"Nostalgia, Amnesia"の制作秘話などにも触れらています。

繊細で美しい視点をお持ちのお二方ならではの世界へのやさしい提言は、静かな波紋のように私たちの心にあたたかく拡がりました。

日頃、飯村さんはATLASの美しい店内に、また志村さんは作品へと、想いを形にすることで昇華されているお二人にお話しを伺えたことは、恥ずかしそうにしているお二人を見ながら少し申し訳なさに胸がキュッとなりつつも、このような場を持ててほんとうによかったと思えた誠実で素敵な時間でした。


ポール・ヴァーゼンの植物標本に魅了された方、ご来場いただけなかった皆さまにもこちらの映像でお楽しみ頂けましたら幸いです。

対談の前には、植物標本が制作されたと推定されるちょうど100年前頃のフランスで作曲された、当時の自然の風景が浮かぶ一遍の詩のようなピアノの小品をピアニストの染矢早裕子さんが弾いてくださいました。

映像では、オープニングとエンディングに2曲挿入しております。

100年前の草原に咲いていた草花と、ポール・ヴァーゼンの面影のように清らかな音楽をどうぞお楽しみください。




ポール・ヴァーゼンの植物標本展 2022


Public talk : 2022.10.30 sun


飯村 弦太 
Genta Iimura | ATLAS antiques

志村 信裕 
Nobuhiro Shimura | Artist


企画室・音と光


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