音と光

|企画室・音と光| 玉城そのみ:田園調布にあるアートスペースにて、企画・アートディレ…

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|企画室・音と光| 玉城そのみ:田園調布にあるアートスペースにて、企画・アートディレクション、空間のコーディネートなどを担当しています。 企画・スケジュール▷ https://www.sono-lumiere.net

最近の記事

BACH ー 加藤訓子ソロリサイタル

BACH ー 無伴奏マリンバの演奏会 昨年に引き続き、マリンバ奏者・アーティストの加藤訓子さんの演奏会のデザインを担当させていただきました。 10年ほど前に、エストニアの古い教会で演奏されたことが、マリンバでバッハの演奏をするきっかけとなったのだそうです。 メイン・ヴィジュアルのセンターに配置した円と円の重なりは「ヴェシカ・パイシス」という幾何学模様で、原初の光、ものとものの間に生まれる神聖な空間を意味するそうですが、 バッハの音楽を、マリンバのあたたかい音で奏でられ

    • モンポウ生誕130年記念演奏会

      モンポウ生誕130年記念演奏会のお知らせ スペイン・カタロニア地方の作曲家フェデリコ・モンポウ(1893-1987)の生誕130年の記念企画 京都/神戸/東京の3都市で開催される演奏会の宣伝美術を担当させていただきました。 モンポウは教会の鐘をつくる職人のお父様のもとに生まれ、ピアニストを目指すも生来の繊細で内気な気質から演奏家ではなく作曲の道を選んだそうで、そうした感性が作品からもひしひしと伝わってきます。 憧れの作曲家フォーレに会いにパリに赴くも、緊張して会わずに

      • Steve Reich - Arvo Partの世界

        原初の響き|祈りの空間 スティーヴ・ライヒ、アルヴォ・ペルトという現代のアートや音楽に最も影響を与えたお二人の作曲家がいます。共に1930年代生まれ。 作風は違っても、それまでの芸術の様式や形式というものを極微の粒子のようなところまで解きほぐして新しい潮流を生み出し、波紋のように主に1960-70年代からのアート・シーンに多大なるインスピレーションとよろこびを与え続けてきた類稀なる作曲家です。 ミニマル・ミュージックは、身体の感覚を深める作業とも相性がよく、初期からコン

        • ポール・ヴァーゼンの植物標本展 配信のお知らせ

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展2022 無料アーカイブ配信のお知らせ 昨年の秋、美しい植物標本の展覧会を開催させていただきました。 会期中、飯村さんと、時や光のうつろいから浮かび上がるものを作品へと昇華させる美術家の志村信裕さんをお招きして、 植物標本を発見した時のエピソードや、ポール・ヴァーゼンの魅力、失われた記憶との邂逅…などについて、展示会場で縦横無尽にお話ししていただいた模様が映像になりましたのでお知らせいたします。 志村さんの代表作のひとつ"Nostalgi

        BACH ー 加藤訓子ソロリサイタル

          ✨ 2022 ✨

          素敵な出会いと、よろこびに満ちた素晴らしい一年をありがとうございました。 年の瀬に静かにこの一年を振り返っていると、皆さまとのあたたかくゆたかな時間の感触が思い出され、そのひとつひとつの質感がこの身に浸透しているのを感じています。 パンデミック禍を経て、全てがオンラインに移行…という日々を経ながらも、 それでも、やっぱり人と人とが出会うことでしか生まれ得ない瞬間があるということを深く識っていらっしゃる方々のクリエイティブな真摯さ、誠実さ、奥深いやさしさに触れて、 人の

          ✨ 2022 ✨

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展開幕しました

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展、いよいよ本日から6日間の会期で始まりました! * 今年の夏に、偶然この美しい植物標本と出会いました。 その創作のプロセスから感じられたものは、あまりに誠実で、やわらかなまなざしをたたえていて、 海を渡って、100年の時を超えて… パンデミック禍で心身ともに身動きのとれなくなった私たちに届けられたやさしい光のようで、 ひとつひとつの作品をゆっくりと作者の面影や手仕事を想いながら拝見するうちに、温度や湿度の管理された標本室に入る前にたく

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展開幕しました

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展

          |ポール・ヴァーゼンの植物標本展| 

2022年夏にリトルモアから刊行された「ポール・ヴァーゼンの植物標本」 本書のきっかけとなりました、湯島の古道具店ATLASの飯村弦太さんが南仏の蚤の市で見つけた100年前の植物標本約90点をこの度6日間の会期で展示させていただくことになりました。 
当時の色を微かにとどめたままの草花の向こうに、皆さまにはどのような風景が映るでしょうか… 秋の澄んだ空気のなか、どうぞお誘い合わせてご高覧いただけますようご案内申し上げます。 会

          ポール・ヴァーゼンの植物標本展

          ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が / いろたち 出版記念展示会

          キアロスタミが遺した2冊の絵本 邦訳出版記念イベント 映画『友だちのうちはどこ?』など、子どもを取り巻く世界を丸ごと描いた作品で知られる映画監督のアッバス・キアロスタミ(1940-2016)。 この度、2022年10月4日にカノアから刊行される 「ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が」は、 キアロスタミ氏のデビュー作となる「パンと裏通り」を発表した1970年頃、およそ50年前のイランで、質の高い子どものための知育、文化的な環境をつくるために設立

          ぼくは話があるんだ、きみたち、子どもたちだけが信じる話が / いろたち 出版記念展示会

          音と光 classical concert vol.3

          ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 第4番ホ短調 Op.90《ドゥムキー》 橘高昌男(Pf)/吉原葉子(Vn)/西谷牧人(Vc) 第3回目の今回は、ピアニストの橘高昌男さん、ヴァイオリニストの吉原葉子さん、チェリストの西谷牧人さんをお迎えしてお送りするピアノトリオの演奏会です。 ドヴォルザーク 《讃歌》ー ヒムヌス 母なる大地に跪いて… 心から敬虔な気持ちで… チェコ生まれのドヴォルザークの旋律は、国境をかるがると飛び越えて、大地でつながっている全ての生命への讃歌のよ

          音と光 classical concert vol.3

          空間身体学ワークショップ

          空間身体学  ※満席御礼🙏 お問合せ誠にありがとうございました。 空間身体学は、整体の片山洋次郎先生と、ロルフィングの田畑浩良先生の間で交わされた《からだと空間の関係性》についてのワークと対話が元となり立ち上がりました。ボディワーカー/身体論者の藤本靖さんも、お二人の対話に寄り添い続けられたお一人です。 初めて参加される方は、身体と空間のほんの些細な角度や位置の変化で、全く違う感覚に誘われること、呼吸がラクになったり、また逆にこわばったりすることに驚かれることと思いま

          空間身体学ワークショップ

          Yielding Embodiment

          都内で活動されているセラピスト、atelier flow 山中さんにご提案いただき開催された田畑浩良先生の空間と身体の調和を探究する〈Yielding Embodiment〉(イールド)のワークショップが無事に終了しました。 いまだに筆舌に尽くしがたいのですが、 人と空間、人と人との間合いのなかにうまれてくる微かな響きや心地よさに身をゆだねていくこと、 たったそれだけのことを、丁寧に、皆さんで繰り返すごとに、空間全体が驚く程やわらかく変容していきました。 治癒、芸術、

          Yielding Embodiment

          星の音 / 花の影

          2021年10月に開催した「光の庭で」に続き、矢萩 竜太郎さんのソロダンス公演を開催します。 2020年のパンデミック以来、 いまだに続く閉塞感や、つい目の前の困難にとらわれがちな日々を過ごすなかで、一体、人にとってほんとうの幸せとは何かと、ふと考えた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。 矢萩竜太郎、2回目となるソロダンス公演では、そんな日々のなかでも、遠くに光る星の音に耳をすませたり、大地から芽吹き、やがてひらく花の微かな音… そんな、全身をすませば確かに聴

          星の音 / 花の影

          音と光 classical concert vol.2

          企画室・音と光では、2021年より東京・大田区にありますアートスペースで定期的なクラシック音楽の演奏会を開催しています。 この演奏会のシリーズでは混迷の日々に、澄んだ音や、時代を超えた響きの世界に身を浸し体験していただくことで、 日頃のさまざまな思いがこころの中で、普遍的な無限なる何かと響きあうような美しい時間が生まれてくることを願い、各回のプログラムが組まれています。 今回はヴァイオリニスト・林 桃ノ介さん(中学3年生)による初めてのソロリサイタルのお知らせです。

          音と光 classical concert vol.2