課題をかみくだいて伝える

#毎日出す 20190924

昨日(9月23日)、コルクラボの運営合宿が開催されて(たぶん初)そこでの話で気づいた事を書こう。

コミュニティの中期の目標を話していた時に、言われてハッとした。

「経営者(運営メンバー)は、みんなが取り組む「新しい課題」を提示し続ける役割がある。」

例えば、サイバーエージェントがAmebaを立ち上げて、AbemaTVを立ち上げて全社の軸ができてまとまっている。困難な課題は組織をチームにしていく。
みんなが想像できる範囲の課題は、個人でなんとかしようとするからチームが働かない。個人では立ち向かえない困難がチームを作る。
一方で、課題設定が抽象的すぎると自分の役割がイメージできなくて、個人のモチベーションがわかないから行動が起きない。

コミュニティを運営していて強く意識するのは、言わばボランティア(なんなら、お金も払ってる)で運営しているという事。参加しているメンバーはモチベーションの湧く自分なりの目的(意味づけ)を設定して、腹落ちしてから動く。

ここでビジネスの場合で考えてみる。

「今後10年で市場環境が大きく変わるから対応しよう」とか、もう少し噛み砕いて「これからお客さんは、サブスクリプションのサービスを使うようになる」で走れる人もいれば、走れない人もいる。

もしかすると、「この分野で新しくサブスクリプションサービスを立ち上げよう」かもしれないし、「半年後にサブスクリプションサービスをリリースして、1年後にはその分野でトップ3には入ろう」かもしれない。

既存からの改善意識が強ければ、「今は受託で提供してるサービスを、他社のAの様にサブスクリプション型で提供して1年後に売り上げの過半数をサブスクリプション型から出そう」かもしれない。


そうやって大きな課題(あるいは大目標)がわかったところで、ビジネスを実現するには具体的にタスクに落として進める人も必要だ。
「市場調査と計画、サービス構築とテスト、公開と計画の見直しのタスクをそれぞれの期日までにやる」とか、タスク間の取りまとめをして、人をアサインして、進捗管理する。

進捗管理方法はいろいろあって、リーダーがするか、各タスクリーダーの合議制か、事務局を設けて進めるのか。

計画は果てしなく走り出す。


でもまあ、今日は最初の一歩を相手に踏ませるための話。相手の中にイメージを作って、踏み出せるように安心してもらうまでのところの話。

これまでの経験でもやり方は色々、シェアードビジョンというワークショップでメンバー自身に目的設定をしてもらうこともある。モックを作って見せて話すこともある。フレームワークにそってプロジェクトスコープを言語化して示すこともある。個別に面談をして、いつも横についてサポートすると安心してもらうこともある。

ただ、相手の人となりに合わせて進めるのは、継続的に人間関係が続く会社のやり方だと思う。最近は、人の出入りが前提のプロジェクトで仕事をすることが多い。ボランティア団体やコミュニティでもまさにそうだ。

その場合には、仕組みを作る方が重要なのかもしれない。

情報管理方法や、文書化をなるべくするなど気をつけるルールも作るが、そもそも接した人が腹落ちしやすい目標提示にも仕組み化が必要かもしれない。

それは例えば、初めての人の相互理解の仕組みなども含めた「気持ち」を目標に向かわせる様な仕組みなのかな。

今日はここまで。


おわり。

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