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明日からやりたくなる!水浸下エコー実践!

水浸下エコーとは

普段エコー検査に携わっている皆さん、水浸下エコーをご存知ですか?
水浸下エコーとは、その名の通り対象物を水の中に浸してエコーで見ることです。

エコーと病理の対比の重要性が年々認知されていくなかで、水浸下エコーも同様に重要性を増していると感じています。

今回は水浸下エコーについて書いていこうと思います。最後まで読んで頂けたら幸いです。

水浸下エコーってどうやるの?

水浸下エコーは、基本的に手術で摘出された臓器を対象としています。
手術で摘出された臓器は病理に行き、標本になるまでの作業が行われます。
初めの工程で、ホルマリン固定をするかと思いますが、そのホルマリン固定された後の臓器を水浸下で見てみよう。ということです。
水浸下エコーをやるにあたり病理室の協力が必要かと思います。もし水浸下エコーに興味がある方は、病理の方に相談してみましょう。ホルマリン固定の後は、切り出しをすると思うので、切り出しの時間にかからないように調整してください。

水浸下エコーのメリット

次に、水浸下エコーをやるメリットについてです。下記のメリットが挙げられます。

1.技術を必要としない

水浸下エコーは体外式と違い消化管ガスや骨などの影響がなく、鮮明な画像を比較的簡単に得ることが出来ます。エコー評価において、綺麗な画像を描出することがどれだけ重要か、実感することが出来ます。

2.体外式エコーや病理との比較

同一被験者の症例を体外式・水浸下・病理と比較することで、その疾患や解剖の理解が深まります。体外式で見ていた部分が水浸下や病理でどう見えるのか、これまで分からなかったところが解決するかもしれません。

3.症例の経験

先輩・上司ばかりが症例を経験し、スクリーニングしか出来ない方。エコーにまわることなく手術になった症例。など、学会や教科書に出てくるような症例を実際に経験するのはなかなか難しいです。
水浸下エコーでは、日頃なかなか経験できない症例をエコーで確認する事が出来るのも強みかと思います。

最後に

水浸下エコーを実践することで、疾患や解剖の理解が深まるだけでなく、普段のエコー検査で綺麗な画像を描出する重要性も確認できます。この記事から多くの方が、水浸下エコーを行い今よりもstep upしてくれたら嬉しいです。

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