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失敗しない道北移住 その2

気になる自治体があるなら、まずその土地を知るために公営住宅に申し込んでみるのが一番良いかと思います。ただ、収入制限があるので(高すぎると入れません)要注意。
半年から一年、暮らしてみて地元の人との人間関係を築けるようになればしめたものです。問題はその間の生活費をどうするのか、ですよね。
私は、借金して道北に来ました。仕事をみつけてから、なんて考えていたら永遠に動けなかったと思います。
今回はお金の話。

金があっても家を買うな。

小金があると目がくらむ

こっちじゃ、土地付きの空き家がただみたいに安いです。特に首都圏から来るとそれに目がくらんじゃう。空き家対策のため地方自治体は家を改装して住む人に助成金を出したりもしています。地域業者を使うという条件があったりしますけど、これにも目がくらみます。
大した自己資金がなくても家が持てる!って飛びついちゃう。

かくいう私も土地付きで70万円の家を紹介されたときはぐらっときました。
地元の知り合いのアドバイスがあり踏みとどまることが出来ましたけど、危なかったです。
ある程度の金を持っていたら買ってしまう可能性大です!

私がもらったアドバイスは以下のものでした。

・水回りに問題が発覚すると工事費用がどれくらいかかるか読めない。
  (道外と違い水道管排水管は地中深く埋められているので)
・雪を捨てる場所が確保できないと近隣住民とのトラブルになる。
・家が古いと断熱がされておらず結果莫大な暖房費を払うことになる。
・解体費用を見積もって暮らさなければならない。
  (軒並み解体費用は値上がりを続けている)
・居抜き(家具ほかそのまま)が条件ならただでも高い!

私は独身だし家や土地を残す相手もいません。
血族はいますけど道北の古い家残しても迷惑かけるだけですわ。

今になって思うのは、金をもってなくてよかった、ということです。w


ないならないで方法はあるはず


借金しました。200万円。
担保は民間保険会社の年金保険です。お金を借りられるぎりぎりのタイミングでした。何十年もまんが家をやってきたのに貯金はなかったんかい、といわれたら面目もない。MANGAの新しい可能性を探るために有り金はすべて使ってしまっていました。

かえって貯金が残っていたら、移転の底力はだせなかったんじゃないかな。

保険を担保にってアイデアよく思いついたよな~。
(長い間「お金」をテーマにしたレディコミ作品描いてたおかげか?)
さらにもう一つのアイデアが、「借りた金は返せなくてもいい」ということでした。返せなくても年金保険がおりないってだけです。

それで決行となりました。

下見に来たのが9月初め。
公営住宅の抽選に当選したのが12月。
移転したのは2月末。

あとは行ってから考えるだけ。
ひとりだからできたことかもしれませんけど。でも、とりあえず住んでみないと何も始まりませんから。

仕事先探すのもそうですけど起業するつもりの移転ならなおのこと。地域を知らないで起業とかちゃんちゃらおかしいです。

あと、これは私の場合ですけど。
お金のために時間を削るのはやめようって決めてました。生活最低限のお金は地域で働いて得よう、とも。
お金のための生活になってしまったら移転してきた意味ないですから。
なんせ私はMANGAの可能性を探らなきゃならないんです。


地域でお金を使えば知り合いができる

知り合いを作るのは簡単です。
地域の個人商店で買い物をすればいいんです。私の場合、まず知り合ったのはお豆腐やさんでした。豆乳をわけてもらいに週に1~2回通うようになったんです。

もう一件は、小間物屋さん。つまりホームセンターね。ここで、畑の土づくりや作物の育て方なんかを相談するようになって、顔を覚えてもらいました。

これも車なし生活の恩恵です。
車があったら近隣のイオンとか行って買い物することになるでしょ?
煩わしくなくていいって人もいると思うけど、私には味気なく思えます。
それじゃ、今までの首都圏の生活と違わないじゃないですか!!

地域で買い物すると単価は高くなるから嫌だって人も多いかもしれませんけど、私は何とも思いません。
親しい人からモノを買いたいと思うからです。
そうやってできた信頼関係は何物にも代えがたい。

首都圏と同じ生活をしようとすると、いろいろ間違っちゃうような気がするな~。



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