見出し画像

膣カンジダにかかって得た学び

2021年3月中旬、膣カンジダにかかりました。ここでは、膣カンジダを治すまでに「薬」で苦労した後、学びを得たことを書きます。

カンジダという感染症を認知している人は多いのでは、と思います。

膣カンジダは性病ではありません。ストレスや疲労の蓄積などを通じて免疫力が低下し、膣内に存在する常在菌・カンジダ菌が異常増殖し、発症に到るケースが多いと、医師が解説してくれました。

参考までに。

自分では朗らかに生きているつもりで、ストレスがかかっている気はしなくても、やることが立て込んで生活が不規則になったり、重たい考え事があったりと、心身に負荷がかかっていた中での感染だったのかなあと思います。

指で膣にいれる「膣錠」が苦手

私の場合、おりものの質と量が変わったこと、いつもはない痒みを確認したことなど、違和感を認めてからすぐ、レディースクリニックに行きました。

かかりつけは茗荷谷にありますが、1ヶ月先まで予約が取れない超人気クリニック。定期的な検査はそこで行うとしても、緊急時には頼れません。

こういう「即検査したい」緊急案件は、都内に展開している大手クリニックグループのひとつ、池袋レディースクリニックが重宝しています。LINEで予約できて、待ち時間も少なく、診察結果もWebで確認できることから、合理的な仕組みが気に入っています。

さて、そこで検査したところ、3〜4日で診断がついて、膣カンジダと判明。処方されたのは指に錠剤をのせて、膣の奥に押し込むタイプの「クロトリマゾール膣錠」でした。もうひとつは患部に塗ってカビを殺す「アスタットクリーム」。

画像1

2020年秋に、細菌性膣炎という膣カンジダに似た感染症にかかっていた私は、当時も膣錠を処方されました。当時、上手くいれられなくて、「はあ〜😂」と苦しくなったのを覚えています。

(膣に自分の指をいれる習慣がなく、どうも慣れない動きなんですよね……ただ、自分で膣に指を入れて、中の様子を確かめることができるようになりたい、とも同時に感じましたが)

画像3

しかし、膣へのアプローチだから、挿入する薬が直接的だし効率的だよね、だから仕方ないよねと言い聞かせ、毎晩寝る直前に自力でなんとかしていました(いれた後、起き上がって歩くなど身体を動かすと、薬が出てきてしまう可能性があるので、そのまま横になっておくことを心がけるなど、行動に少し制限がかかることも気になっていた)。

膣錠に替わる内服薬「ジフルカン」を発見

連日繰り返すうちに、以前よりも薬を膣の奥へ到達させられるようになった実感がありました(やり続けていれば、それなりに成長するものですね)。それでも、「他に薬はないものか? 内服薬があればいいのに😠」と探してもいました。すると、内服薬が存在するのを発見。

「ジフルカン」(フルコナゾール)というものでした。えっ、最初から内服薬をくださいよ〜と、心の中でブーブー言ったのは言うまでもありません。

ちょうど近日、月経が始まる予定で、膣錠をいれにくくなるなあと感じていたので、再びクリニックを予約して、医師に事情を説明しつつ、ジフルカンの処方を依頼しました。

ここで驚いたのは、当日対応してくれた医師が、ジフルカンにあかるくなかったことです。「カンジダの内服薬ですね?」と言って、その場で分厚い書籍を開いて調べ始めた医師を見て、ふむふむ……今も膣錠がメジャーなのね、と思いもしました。

医師だって人間。神様ではないから、知らないことだってあるのは当然。ただ、女性の多くが一度はかかる、よく知られた感染症でありながら、治療薬の選択肢であるジフルカンを詳しく知らない=膣カンジダと診断がついたときに処方するのは膣錠という、医師の間での“当たり前”みたいなものがあるのかもしれません。

3錠を一気飲みする

さて、ジフルカンです。自分にとっては、珍しい飲み方をするなあと感じた薬でした。

画像2

「150mgを1回服用する」というルールのジフルカンは、50mgと100mgの2種類の錠剤があるそうです。私は50mgを3錠処方され、ある日の朝食後にこの3錠を一気に飲みました。

これまで何かを3錠処方されると、食事のたびに1錠ずつ飲むことしかなかったもので、「150mgのを作ればいいのに。でも、50mgでこの大きさだから3倍の150mgにすると錠剤のサイズが大きくなりすぎるのかしら?」と考えたり。

薬は効率よく使いたい

長々と書いてきましたが、ここで言いたかったことは、大きくふたつあります。

ひとつは、膣カンジダを発症した場合、膣錠をいれるのが苦手な人であれば、医師に内服薬(ジフルカン)をオーダーするといい、ということ。

せっかく薬の力を借りるなら、効果を最大限に高めたいですよね。となると、膣錠をいれるのに失敗して、上手く効かせられないよりは、飲みやすい内服薬を選ぶ方がいい結果を得られるはず。

自分を一番大事にできるのは自分

もうひとつは、身体の違和感を少しでも感じたら、できる限り早めに診てもらうこと。私は自分の身体の変化(とりわけ婦人科周りが弱い、と諸々の診断結果からも明らかになっています)にわりと敏感で、早めに対応する方です。

症状が進行する前に検査をし、原因らしきものを探るようにしています。自分の身体の変化は自分が一番感じやすく、気づきやすいもの。それに、自分を誰よりも労ってあげられるのは自分です。

日々いい塩梅に機能してくれて、時に酷使しても回復してくれる、大事な身体。言ってしまえば身体は「器」であり、それを操作するのは脳や心かもしれませんが、身体が自分にとって重要な相棒であることは間違いない。だからこそ気にかけすぎても気にかけすぎることはない、とも考えています。

忙しい方もたくさんいると思いますが、それでも「あれ?」と思ったら、その状態をサッと確かめに行けたらいいな(私のような自由に時間を使いやすいソロと比べると、家族がいる方の多忙さは想像しきれていないかもしれませんが……)と考えます。

また、健やかに生きるために自分を労るのは当然のことだよね、という考え方が広まることを願って、この長い文章を終えることにします。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?