あの人に「ありがとう」の気持ちが直接届く。そんな時代に生きている。

あまりにも多くの恩恵を受けているから、現代に生を受けたことに感謝するばかりです。たとえば、インターネットもそのひとつ。

もっと詳しくいうとSNSです。SNSの普及で息苦しさを感じたり、倉持由香さんが寄稿しているようにクソリプに悩んだりする人も多い――そういった負の面は確かにあるけれど、私たちは正の面もたっぷり享受しています。

というのも、「ありがとう」の思い、感謝の気持ちを伝えたい相手に、自分の言葉が直接届く時代だから。

自分が小学生の頃、今から20年ほど前になりますか。ジャニーズにはまったことがありました。当時「LOVE」だった(そう表現するのが適切な、若き日の感情。笑)関ジャニの村上信五さん宛に、ファンレターを一度くらい書いた記憶があります。手紙はご本人のもとへ届いているのか、はたまた読まれているのかもわかりませんが。

その後、20年近く何かにはまらず過ごしていた私は、30歳の年にプロレスと出会い今に至ります。タイミングや相性もあるのか、プロレスのことを好きになり、好きになればなるほど、知りたくなって、試合観戦を中心に、書籍を読んだり、編集者/記者という仕事を活かして選手の取材をしたりと、少しずつプロレスの世界にふれるようになりました。

そのなかで、「今この時代に、プロレスラーとして活躍してくれていること」「私の人生に(観客の人生に何かしら)ポジティブな影響を与えてくれていること」などに感謝したいプロレスラーも続々と出てくるわけです。皆、個性や輝きがあって、各人から私が勝手に学んでいること、得ていることはたくさんあります。

ときどき機会を見計らって、感謝の気持ちをSNS上にぱっと出します。書籍刊行のタイミングや試合を観にいった後なんかに。

こちらが心から感謝の気持ちを綴ると、見ていてくれる。きちんと届いているんです。@で宛先を入れているから、というのもありますが。

先日書いた、棚橋弘至選手への感謝を綴った文章もそのひとつです。ご本人が「いいね!」などしてくださり、確かに届いている……と嬉しくなります。棚橋選手クラスの、人気も実績もすごいレスラーになると、それこそもう何百、何千回とこういった感想や思いを受け取っているとは思いますが、それでもプロレス新参者が棚橋選手のおかげで、プロレスの観方を知ったんです、という思いとお礼を伝えておきたかった。

団体のハッシュタグや選手の名前、@を入れつつ、感謝の思いを込めてツイートすると、それを拾ってくれる選手もいます。確かに届いています。

インターネット、SNSの正の面をおおいに活かしながら、過ごしていきたいです。SNS疲れ、とは無縁な感じで。

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