いろんなダンスを観たい。ラグタイムを使った70'sからのバレエ作品〜バレエのネオクラシック〜
こんにちはソノです♡
ちょっとづつnoteに慣れてきたかな〜という今日この頃です。
今回は、ラグタイムを使ったバレエ作品についてです。70年代以降なんとなく増えた感じがあります。
音楽のスウィングに合わせた滑らかな振りがおしゃれ感ある作品たちです。
私はケネス・マクミランが好きなので、ラグタイムを使った『エリート・シンコペーションズ』ももちろんお気に入りです。今回は他にもラグタイムを音楽に使った作品の紹介と、それらの作品を観る醍醐味を少しお話ししたいと思います。
【画像】ケネス・マクミラン『エリート・シンコペーションズ』スターダンサーズバレエ団
https://www.sdballet.com/company/repertoire/elite_syncopations/
ラグタイムとは、19・20世紀流行した?シンコペーションを多用した音楽のジャンルの一種です。音楽については門外漢なので、ラグタイムについて詳しい方がいらっしゃったら教えてほしい…
バレエの世界でもまた、1970年代以降ラグタイムを使った作品が頻繁に発表されるようになりました。
これらの作品群最大の特徴は、チュチュではないこと。なんだ、外見の話かよ…と思うかもしれませんが、チュチュではないという事は大きな意味を持ちます。
19世紀の末、「バレエに対抗したい」という目的で現れたモダンダンスは真っ先にトゥシューズとチュチュを否定しました。バレエ内部でも、セルゲイ・ディアギレフのバレエ・リュスはチュチュではないオリエンタルな衣装でその革新性をアピールしました。
つまり言い換えると、それまでバレエを象徴するものは、動きや特有のポジションというよりもむしろ、チュチュとシューズにあったと言えるのではないでしょうか。
そう考えていくと、チュチュを着ないという選択肢は、ラグタイムというクラシック(もっと言うとバレエ音楽)ではない音楽を用いた新しさのアピールの補強とも言えます。
少し話は飛びますが、"ネオ・クラシック"というジャンルが、20世紀以降のバレエ作品批評に用いられることがあります。この言葉、なんらかの新しさについて説明するときとても便利なレッテルですね。
ラグタイムを使った作品たちも当然のごとく、"ネオ・クラシック"作品として語られてきました。
その新しさがどこにあるのか…そうです、先に述べたように新しいバレエの形は、ここでは音楽と衣装という面から主張されているのです。
動きやポジション自体、特筆するほど新しいとは思いません。確かにターン・インの多用やポーズとステップの間が流暢なところはクラシックのそれとは同種にはできないでしょうが…
バレエの革新性とはあらゆる面から主張可能なのですね。
ラグタイムを使った作品、おしゃれで気に入っているものを以下に挙げておきます。
○ケネス・マクミラン『エリート・シンコペーションズ』(1974)
○ジョージ・バランシン『フー・ケアーズ?』(1970)
【画像】ニューヨーク・シティ・バレエ より
https://www.nycballet.com/discover/ballet-repertory/who-cares/
○トワイラ・サープ『プッシュ・カムズ・トゥ・ショヴ』(1976)
【画像】トワイラ・サープHPより
https://www.twylatharp.org/works/push-comes-shove-0
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