四百二十七話 魔王の娘

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。



『デモンズファンタジア』という。

VRゲームをやっていて…。

初めての狩りをすることにした私。

草原の辺りをぴょこぴょこしている。

スライムさんたちを狩ることにした。

私はバグかわからないけれど…。

レベルが0なので…。

1番弱いモンスターの…。

スライムさんを倒せるか不安だった。

青くて半透明のスライムさん…。

私は杖でつんつんしてみるけれど…。

全然ダメージが与えられないのだった。

スライムさんがいっぱい張り付いて。

いつの間にかローブも脱がされて…。

私の身体はスライムまみれになってしまう。

スライムまみれになってしまって…。

私の身体はねちょねちょに…。

ローブと下着もいつのまにか…。

取られてしまって…。

私は生まれたままの姿に…。

草原で裸になってしまったので。

私はすごい恥ずかしい…。

その全裸の身体にも…。

スライムさんがいっぱいついて…。

にゅるにゅるくちゅくちゅに…。

スライムさんが動きまくるので。

私はいけない気分になってしまう…。

いけない気分だけれど…。

私はスライムさんに食べられてしまう?

と、恐怖してしまうのだったけれど。

食べませんよと誰かに言われるのだった。



スライムさんはいっぱい集まって…。

いつのまにかスライム娘になっていた。

青くて透明の身体で…。

形は髪の長い美少女になった…。

髪の毛も青くて半透明で…。

身体が動くたびに…。

大きな胸もぷるんぷるん。

スライム娘は私の精気が欲しいらしい。

精気を飲まれてしまって…。

私は気絶してしまうのだった…。

気絶から目が覚めると…。

いつの間にか私は…。

ローブを着ていた…。

誰かが着せてくれたらしい…。

スライム娘は私の頭を…。

膝枕してくれていて…。

ズッ友の藍さんも…。

心配してくれている…。

スライム娘はライムと名乗り。

私の仲間になりたいと…。

言ってくるのであった…。

私はそれを了承した…。

初めてモンスターが…。

仲間になったのである…。




私はやっと起き上がれた…。

次は隣の村に向かいましょう。

と運営Lさんが…。

私の脳内に話しかけてきた…。

私はテストプレイヤーなので…。

運営の人が案内してくれるのだ。

一緒のパーティーの…。

エルフの藍さんと…。

今仲間になった…。

スライムのライムにも…。

その旨を伝えた…。

どの方角なんだろう?

と思うと、半透明のマップが。

目の前に出てきた…。

さっき出てきた…。

城下町はだいぶ南にあって。

これから向かう村は…。

北北東あたりの方角にあった。

1番北にある…。

禍々しい城があるのだが…。

それは魔王の娘が…。

住んでいるお城らしかった…。

「ライム、魔王は知っている?」

私は何気なくライムに聞いてみた。

「はい、魔王の配下だったので」

ライムは魔王の事は知っているようだ。

ライムの話によると…。

勇者軍と魔王軍は激しい戦いを…。

繰り広げていたが…。

お互い消耗戦になってしまい…。

埒があかないので…。

両軍が和平条約を結ぶことになった。

さっき後にした王城で…。

和平条約はとりおこなわれたのだが。

国王と魔王が調印しようとした…。

その時、部屋が真っ暗になり…。

灯りが灯されたときには…。

魔王が何者かに殺されていたらしい。

魔王軍の魔物は憤ったが…。

初代光の勇者が魔王を殺した…。

ということになり初代勇者を…。

どこかに幽閉したことで…。

表向きは和平が結ばれたらしい。

だが、魔王軍の残党は…。

魔王の娘を魔王にして…。

いつかリベンジを図っている。



先の戦によって…。

勇者軍も魔王軍も…。

男の戦士がほとんど死んでしまったので。

残党自体も少ない数らしく。

モンスターもほとんど…。

女の子らしかった…。

だから大きな戦はもう起きない。

そう考えている者が多いらしい。

でも、二代目の光の勇者は…。

魔王の娘も殺し…。

魔王軍の残党を根絶やしに…。

すると、王女に誓ったそうだ。

そうするとまた戦が起きるのでは?

と不安な空気が王国全土を…。

包み込んでいるらしかった…。

もしかして二代目光の勇者って…?

店長と翼さん…!?

私が前バイトしていた…。

店長と店員さんが …。

このゲームをやっていて…。

レベルカンストの最強の…。

光の勇者であるらしかった。

「私、魔王の娘を助けるよ!」

私はライムと藍さんに言った…。

話を聞く限り…。

魔王の娘は何も悪くないのでは?

魔王の四天王もどこかに…。

封印されてるらしく…。

モンスター召喚士である私なら。

四天王の封印を解いて…。

話を聞けるのではないか?

そう思ったのである…。

だから、私たちは…。

モンスターを倒すことはしない。

藍さんにもそう伝えた…。

それではレベルが上がりませんよ?

どうするんですか!?

運営Lさんは驚いてそう言ったが…。

藍さんとライムは納得してくれた。

私なりのこのゲームの目的が…。

できたので、やる気が出てきた。

とりあえず近くの村まで行き…。

疲れたので宿屋に泊まろうと…。

みんなで話し合い…。

私たちは歩き出したのであった。

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