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普段の仕事場から [板場友禅から引き染めへ]

板場友禅の最終工程では、染め上がりの柄に伏せ型を使い、伏せ糊を置いていきます。

伏せ糊を置く作業により、次の工程で地色を染める引き染めを行っても柄に地色が染まりません。


SOOソマルの仕事場を垣間見える
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伏せ糊とは
もち米と米糠(こめぬか)と塩をまぜたものです。

季節によって、温度や湿度に気をつけながら、水によって伏せ糊の粘度を調整します。

伏せ糊を置く

伏せ糊を置いた後、糊が渇ききらないうちに、挽粉と呼ばれるおがくずで伏せ糊部分を覆い隠します。

おがくずをまく

この作業は、伏せ糊がひび割れしない為に行います。
ひび割れが起きると、柄に地色が染まってしまい、取り返しのつかないことになるので、とても重要な工程と言えるでしょう。

一晩伏せ糊を乾かし、完全に乾いたら板から生地を剝がし、引き染め工程へ移っていきます。

引き染めの工程


引き染めの工程

 SOOソマルは2016年に京都で普段は着物を染色している四軒の京友禅の染屋が立ち上げた京友禅ブランドです。
京都の正絹染色のクオリティは非常に高く、世界でも有数の染の産地であると自負しています。
SOOでは京友禅手染め絹のめがね拭き「おふき」を中心に、京都でのみ買うことができる本物の京友禅の製品をつくっています。
京都では昔から身近にあった染色文化を京都に来られたお客様に手軽にお持ち帰りいただけるよう、SOOより皆様にお届けします。

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