#ゲーム批評祭 『FINAL FANTASY XIV』批評 著者:Sooda

ゲーマー日日新聞のJ1N1さんが開催されたゲーム批評祭というイベントにFF14の批評を投稿してました。

読み返すのがもういやで恥ずかしいですが、供養として残しておきます。

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みなさんはじめまして、Soodaと申します。ファイナルファンタジーXIVの批評をおこなっていきます。
先に断っておくとこのゲームはMMORPGですが、私は完全なソロプレイヤーです。(基本野良で遊び、フレンドリストは0人)


・1人が1人を操作する
このゲームはとにかく戦闘がおもしろいゲームだ。
基本的には4人もしくは、8人パーティを組んでダンジョン、ボスを攻略していくというのがメインのコンテンツ。
ファイナルファンタジーというナンバリングを考えると伝統、というか言ってしまえば変わり映えのしない内容の戦闘。
しかし、本作はMMORPG。4人パーティではプレイヤーが4人おり、それぞれが固有の役割を持つ。その役割こそが一見変わり映えのない戦闘を無茶苦茶におもしろくしている。これぞロールプレイングゲームと声を大にして言いたい。

役割はタンク、DPS、ヒーラーの3つに分かれており、それぞれが的確に動かなければクリアできないダンジョンばかり。
タンク役でパーティを守るのもよし、DPSで敵に攻撃を叩き込むのもよし、ヒーラーで仲間を助けるのに徹するもよい。
私はよくヒーラーを使うが、自分がヒールをやめた瞬間パーティが壊滅するという感覚がたまらない。どんな役割でもとにかく自分が必要とされる。


・多種多様なジョブ
盾を持ち仲間を守るナイト、居合がカッコイイ侍、圧倒的な回復を持つ白魔道士など、強烈な個性を持つジョブが15種類存在する。(2019/05/06時点)
その強い個性が故に習熟はかなり必要で、使い続ける内に愛着が湧くものである。メインジョブは自分の相棒と言ってもよいだろう。


・エンドコンテンツの豊富さ
エンドコンテンツでは8人パーティでのボス戦が主流。
エンドコンテンツというには当たり前といえばそうなのだが、本当にクリアが難しい。最高難易度のものでは実装からクリアされるまで丸11日かかったということもある。
なぜそんな難しいボスに挑むのか。様々な理由はあるがそんなものはどうでもよく、一番は連携してる感が半端ないからだろう。
戦闘前にボスの攻撃に対しての作戦を立て、タンクのカウントダウンと共に戦闘を開始する。戦闘中は暇な時間など1秒もなく、キーボードを叩きまくる。
とてつもない量のバフとデバフでボスを倒した時の達成感といったら。それを味わうためだけにエンドコンテンツに挑み続ける。

これだけは言っておきたいのだがエンドコンテンツで流れるBGMが最高すぎる。ボスの行動パターンは全て決まっているため、一部のボスはBGMのサビと大技がピタリと合うようになっている。
これがメチャメチャにカッコイイ。


・ファイナルファンタジーのDNA
ファイナルファンタジーの歴史は長い。ナンバリングはいまや1から15まであり、ゲーマーであればどれか一つでもプレイしたことがあるという人は多いのではないだろうか。
そんな歴代FFの有名ボスやダンジョンが本作に登場する。(宇宙の 法則が 乱れる!)
例えばFF5のエクスデス。ご丁寧にネオエクスデスまで登場する。エンドコンテンツとして登場する。しかもかなり強い。
ダンジョンでいえば、FF3のクリスタルタワーやFF12の大灯台リドルアナなどがある。
これらは登場するコンテンツ、グラフィック、BGMどれをとってもかなりの原作リスペクトを持って作られていることがよく分かり、違和感のないよう設定まで練られている。


・武器は一旦置いて
ここまで戦闘の話ばかりだったが他にも様々な遊び方がある。
土地と家を買い内装や庭をいじくり倒す、ハウジング。
自ら鉱石や食材を採取する、ギャザラー。
薬、料理、武器や防具を作る、クラフター。

戦闘狂は戦闘で稼いだお金でクラフターから武器や薬を買い、兼業クラフターは薬や料理を量産して売る。
プレイスタイルはとにかく自由である。

特筆したいのはハウジング、このシステムおもしろすぎる。
まず住宅エリアの土地を買う。その後家の権利証書を購入し、家を建てる。部屋に置ける家具はかなりの種類があり、置き場所の微調整も可能。これだけでスタンドアロンのゲームができるのではと思ったほどだ。
凝りだすとかなりのお金がかかるため、究極のエンドコンテンツと呼ばれている。


・メインストーリー……ゲーム何本分?
ここまで圧倒的なコンテンツの量とエンドコンテンツの魅力について話してきたが、実際メインストーリーを全てクリアしそれらにたどり着くまでどれだけ時間がかかるのだろうか。
約100時間。(プレイスタイルにもよるだろうが)
正直長過ぎる。これだけ長いとエンドコンテンツにたどり着くまえにお腹一杯になってしまうのは明白である。
この問題を解消するためかメインクエストを丸々スキップできる課金アイテムが販売されているのだが、根本的な解決にはなっていないように思う。
MMORPGなので友人に勧めることもあるだろう。その時の言葉が、「最初はできること少ないけど、後々楽しくなるよ(100時間後)」では致命的なのである。


結論としては、ファイナルファンタジーXIVは紛れもない良作である。
圧倒的なコンテンツの量と高い水準を保ったクオリティ、往年のFFファンとしても十分に楽しめるナンバリング作品なのは間違いない。
そしてこれからも増え続けるコンテンツの海に溺れよう。できれば友人と共に。

タイトル:ファイナルファンタジーXIV
ハード:Windows、PS4、MacOS
発売年:2013年
執筆者:Sooda
Twitterアカウント:@sodagum24

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