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子宮を持ったらさよらなまで~筋腫と境界線をさまよって#1

筋腫ってだれでもあるでしょう

生まれた時からやたら病気にかかりやすいわりには、無駄に体力があった私が、初めて開腹手術をしたのは15歳の1学期だった。体力測定の後に妙に痛む腹、そのうちの発熱。気が付いたときは腹膜炎一歩手前の盲腸炎。しかし、1週間後には元気に退院して、かつ丼も食べていた。
二度目の開腹手術は2022年3月4日。病名は子宮筋腫で子宮は全摘ということになったのだ。

筋腫があるとわかったのは、29歳だったか。心労がたたり生理不順になったので、出産以来産婦人科の検査をしたときに診断された。しかし、「ま、このくらいの年齢なら筋腫はあります」と、特になんともないという。

そこから、若年性更年期障害という、女性ホルモン分泌異常があったり、人生のどたどたに合わせて、体も七転八倒を重ねていく。
そしてほんとうの更年期になっても、生理のたびに大量出血があり、これはもういよいよ、本格的に筋腫と向き合うべきだ逃げられなくなった。

そこから、婦人科で診察を受け、まあまあの子どもの握りこぶし大くらいの筋腫があるということがわかった。それも、内部にあるのではなく、子宮の外に魂のような塊があり、根のようなものがでて子宮にくっついているタイプのものだとか。
どうりで、お腹を押すと動く感じがあるわけだ。

私の担当医は、とりあえず投薬治療でを勧めてきた。この段階で筋腫を取る人もいるけど、人体はめったやたらに切らないほうがいいと力説された。
痛いのもいやなので、まあ、いわれるがままに投薬を始める。さしあたっては、とまらない出血を止めるため。
それから、ホルモンを安定させるための薬となった。

あとは年齢も年齢なので、更年期が進み閉経ともなれば、筋腫が小さくなる。私の筋腫はその程度のものだったのだ。なのでとても安易に考えていたのだ。


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