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ゼロから始めるパソコン生活

始まりは「A」

パソコンが壊れた。
壊れたといっても「A」のキーが取れただけだ。

パソコンのキーには、メンブレン式のものとパンタグラフ式のものがあって、最近のノートパソコンはほとんどパンタグラフ式なんだそうだ。ボクも長年Windowsのパソコンを使っていて、これまでもキーが取れた経験はある。なんなら自分でキーを一個ずつ外して掃除していたこともある。ところがパンタグラフ式はそういうわけにいかないのだ。Youtubeなどで修理方法を調べてチャレンジしてみたが、一向にうまくいかない。

ウチの会社にはITサポートのチームがいて、パソコンに何かあると助けてくれる。そこにチャットしてみると「ああ、その機種はキーだけの交換ができないタイプなので、パソコンごと交換ですね。」との回答だ。「こちらで交換するパソコンを用意しておくので、データのバックアップだけお願いしますね。」と至極正しいサポートをされた。

致命傷

おいおい。
急にパソコンが新しいのになるとめちゃめちゃ大変なんだよ!
モロモロ設定とかイチからやり直さないといかんのよ!

…と言いたいところをグッと我慢した。
なぜなら「A」が打てないのは致命傷だからだ。

まず、ITサポートとのチャットで苦しんだ。
「Aのキーが取れました。」と打てない。「のキーが取れmしt。」となってしまうのだ。仕事にも影響大だ。「しtの予定hどうnっていmすk?」などとメールを送っても何のことやらさっぱりである(正解は「明日の予定はどうなっていますか?」だ)。

進まないバックアップ

くぅ、日本語の「a」を打つ頻度よ。
いや、「a」を打つ頻度が高いから壊れるのか…

ボクは大急ぎで、ローカルで持っていたデータを会社指定のサーバーにアップロードして、パソコンの交換をしてもらい、データをダウンロードして…。チッ、Chromeのログインから始めないといけないのか。あれ?One noteの直近のデータがバックアップできてない。うおお、辞書登録も消えるのか…。そしてキーの配置が微妙に違ってんじゃん。めっちゃタイプミスすんですけど。

合わないスロット

ラスボスはUSBのスロットだった。
確かにタイプCは便利だ。だけど売られているケーブルが、充電用のコンセントが、いろいろ規格があるのだ。仕様に合った規格のものを買わないと目的が達せられない。

いろいろ買い揃えたがサブモニターが映らない。
調べてみると、モニターも規格が古いと反応しないようだ。
今使っているサブモニターはいつ買ったろう。確かコロナ前だった気がするので、もう4年くらい使っている。そりゃ規格も合わなくなるな。

そしてボクは新しいモニターを購入することとなるのだ…

そして旅の終わりへと

ボクはこれまでモニター2つを使って3画面で仕事をしてきた。
2つ目のモニターは、まだ辛うじてタイプCのバージョン2.0のスロットを持っていた。これは生かして使うべきだ!ボクは直感的にそう思った。

新しく買ったモニターは前のものより一回り大きい。ボクはそれをどう配置するか悩んだ。箱を開けるとき、焦ってしまったボクは、発泡スチロールの緩衝材を割ってしまい、発泡スチロールのツブツブを部屋中に飛び散らせてしまった。ボクはそれを掃除機で慎重に吸い取った。

そして3日がかりの原状回復の旅は終わった。
おお!
なんて快適なんだ!

物語はまだ始まったばかり

技術は日進月歩で革新されている。
ボクらもそれに合わせて進歩していかなければならない。いや、正確に言うなら、技術に合わせるのではない。環境に合わせて進歩しなければならないのだ。

今回のボクの場合は、会社のルールに従わなけれなならなかった。ボクが嫌だと言ってもパソコンを交換しなければならず、そのパソコンは必然的に新型になるのだ。業界は革新を進め続けている。USBもタイプAからタイプB、現在はタイプCと進化してきたが、その中でもバージョン1.0、2.0、3.0とマイナーチェンジをしてきている。転送スピードが上がり、パワーデリバリーが搭載された。単純にスロットの形状が変わっただけではないのだ。

エピローグ

自分は変わらなくてもいいと思っていても、クライアントは変わっていく。彼らと規格が合わなくなってしまうとビジネスが成り立たなくなってしまうリスクが発生する。

自分の周りの制度や規格がアップデートしていくことを恐れず、積極的に使ってみるんだ。新しい資格を取ったりするより先にそこにお金をかけるんだ。わからないことはわかってる人に聞くんだ。

トレンドに敏感になろう。
環境をアップデートしよう。


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