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コミュニケーションが大事と思った件

雪予報の日に起きた口論

その日、東京は午後から雪の予報だった。

ボクは朝から出かける予定で、午後には帰宅する予定だったが、雪がいつから降り出すかわからないので帰宅時間は未定だ。

ウチの奥さんは午後から出かけたいのだが、雪が降ることを心配していて、ボクが早く帰ってきたら車で最寄り駅まで送って行けと言う。

ここでちょっとした口論になった。

ボクの主張はこうだ。
「予報通り雪が降り始めたら交通機関へ影響が及ぶ可能性がある。そうなるとボク自身の帰宅時間がわからない。あなたの出発したい時間にボクが帰宅できないことが分かってからタクシーを呼んでも、そのタイミングではタクシーが来ない可能性が高い。なので最初からボクの送迎は期待しない方がいい。」

それに対して彼女の主張はこうだ。
「あなたが帰ってくる時間が未定であることはわかっている。それがわかっている上でベストプランを期待している。あなたに無理強いをするつもりはないので、そのベストプランが実現しなかった場合はセカンドプランとしてバスを使うこと、サードプランとしてタクシーを使うことを考えている。もしそれさえも無理だった場合、私は駅まで歩いていくつもりだ。」

大事なのは意思疎通を図ること

論点がずれたところはどこだろう。

両者ともセカンドプラン、サードプランがあることを理解していた。
これは、ボクがベストプランとセカンドプランをすっ飛ばして、サードプランの課題を論点にしてしまったところに問題がある。そしてウチの奥さん側にも、そういう優先順位を持っていることを説明しなかった落ち度がある。

つまりこれはシンプルなコミュニケーションミスだ。
お互いに相手に気を遣っており、それぞれに関係する第三者(この場合は外出先で会う相手)へ与えてしまうかもしれない影響も考慮している。
ここで不足していたのは優先順位を伝え合うことだったと思う。

この一件で、ボクは彼女の思考回路を理解することができた。
次に同じようなことが起きたら、ボクはまず彼女の期待値の優先順位を聞くだろう。そしてその優先順位の上から順に、どのくらいの確度で実現可能かを伝えるべきだと思った。


さて、

結果的にその日は予報が外れて、ボクは早めに帰宅することができた。
そして雪が降らなかったにもかかわらず、ボクは彼女を駅まで送り届けることになった。

彼女の戦略勝ちである。


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