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ガードナーの「自己革新」について学ぼう - ①なぜ革新 (Renewal) が必要か

はじめに

今週はボクにとって変革があった週だった。
noteで書き始めてから4カ月くらい経つが、これまで思い付くまま頭に浮かんだことをツラツラと書いていた。これはボクにとって非常に楽ちんだったのだ。

だが、ボク自身の訓練として、曜日ごとにテーマを絞って記事を書いていくことにしたのが今週の月曜だ。そこからめちゃめちゃ負担が大きくなったんだよな。今週は結構頑張って書いたので皆さんに褒めてもらいたい。(笑)
ちょっとだけ後悔の念もよぎるが、始めてしまったことは巻き戻したくはない。このまま突き進んでいこうと思う。

月曜日 →物流について
火曜日 →環境問題について
水曜日 →経営戦略について
木曜日 →アドラー心理学について
金曜日 →ドラッカーの「マネジメント」について

…と書いてきたが、もうひとつどうしても書いておきたいタイトルがある。それは、ガードナーの「自己革新」だ。

ボクはこの本もアドラー心理学と同じくらい何度も読み返している。そして、この本の中身を皆さんにどうしても伝えたい。このガードナーの「自己革新」とドラッカーの「マネジメント」の両方を熟読すると、組織をマネジメントすることについて最高に理解が深まると思っている。

ということで、土曜日に書く記事は「自己成長」をテーマにし、まずはガードナーの「自己革新」について語りたいと思っている。是非ご参加いただきたい。ただし、ボクがこれから書く一連の記事には、ボク自身のバイアスがかなりかかるだろうと思っていて、ガードナーが本来書いていたものと若干乖離するかもしれないことを予めお伝えしておく。


「自己革新」とはどんな本か

自己革新 - 英題は「Self - Renewal」だ。
アメリカの心理学者/教育学者であった、ジョン・ウィリアム・ガードナーが1964年に書いた本で、この本も書かれてから60年近く経っている。この本はそれほど難解ではないので、数回のまとめでゴールにたどり着けると思っている。

社会のシステムの中の個人

ガードナーは、自己革新は現代社会を生き抜くために必要不可欠な能力であり、自己革新を実現することは、その人だけでなく社会組織全体にも重要な意味を持っていると主張している。それは、変化の激しい現代社会において、個人や組織が成功するためには自己革新(単に知識や技術を身に着けることではなく、価値観や目標を明確にして、それに向かって不断に努力すること)をし続けることが重要だということだ。

人類が長く継続的な革新を実現するには、自由・多元性・個人の尊重が欠かせないが、独裁的な世界においてはそれを実現することができない。文明が成熟していなかった時代は、全ての社会が独裁的な構造になっていた。しかし、何世紀にもわたって社会は変革し(少なくとも日本やアメリカでは)自由が尊重される世界が実現できている。それは国家体制を整え、憲法などを制定することなどで権力を抑制し、また権力を分散するシステムを作り上げてきたからだ。

そういったシステムは、勝手に生まれ勝手に走り出すものではなく、誰かのアイディアからスタートする。それは最初はほとんど支持する人などいないところからスタートし、少しずつ市民の間で連携が進み、歴史を変えるような活動になってシステムとして定着するのだ。とはいえ、そのような世界を変えるようなシステムが出来上がる確率は非常に低く、それは幾千の屍の上に成り立っている。

革新し続けなければ社会も個人も閉塞していく

しかし、そういったアイディアを発芽させるのは個人であり、それはひとりひとりのモチベーションと持久力にかかっている。つまり、社会の革新は、究極的に言うと個人に依存しているのだ。

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