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アドラー心理学について学ぼう - ①アドラー心理学とはどのようなものか

毎週木曜日は「アドラー心理学」について書こうと思っている。
ご興味ある方は引き続きお読みいただけると幸いだ。

心理学にもいろいろあるが、ボクはアドラー心理学が好きで、以前から関連書籍を読み漁っている。ただ、恥ずかしながら、その内容を系統立って整理できているとは言えない状態だ。なので、改めてみなさんと一緒に理解を深めて行けると幸いと考えている。


アドラー心理学とは

アドラー心理学とは、アルフレッド・アドラーが20世紀初頭に考案した心理学のことを指す。アドラーはオーストリア出身の精神科医で、独自の理論に基づく「個人心理学」を提唱した人物である。
アドラー自身の時代には、どちらかというと精神科医や心理臨床医などの間で専門的に使われていた知識に過ぎなかったが、アドラーの死後、彼の弟子のルドルフ・ドライカースによって実践的な体系にまとめられたものだ。

ドライカースがアドラーの思想を体系的にまとめたことにより、後の著名な経営コンサルタントにも影響を与えたと言われている。デール・カーネギーやスティーブン・コヴィーなどの著書にも、アドラーの思想が反映されている箇所を見つけることができるようだ。

アドラーが提唱していること

心理学関連の書籍というと…
「だから~、で強引に話を展開する人は傲慢で身勝手な性格の人が多い」
「頬や耳を触りながら話す癖のある人はナルシストの傾向がある」
というような、ヒトの心のサインをどう読み取るか…みたいなことが書いてあるものが多かったりする。

しかし、アドラー心理学は「共同体感覚に基づき、自己決定と自己超越を目指すことで、幸福な人生を送ること」を目的としている。つまり、私たち自身がどのような考え方を持って、どのように行動すれば、自分自身の人生を幸せなものにすることができるか、というところにフォーカスされている。なので、アドラーの提唱する理論を「心理学」と呼ぶ人もいれば「哲学」と呼ぶ人もいるのだ。

アドラー心理学の概要

さて、一般的にはヒトは過去に経験したトラウマや罪悪感などが背景にあって、現在の行動が顕在化するものだと言われている。しかしアドラーは、そうではなく、ヒトはそれぞれが思い描く未来の目標を持っていて、その未来の目標が現在の行動を決めるのだという考えを起点にしている。

本来、ヒトは建設的な方法で努力をして、それぞれの目標に向かって地道に進んで行くべきだが、そのためには大きな勇気が必要だ。その勇気をくじかれてしまった人が、反社会的な(破壊的な)方法で目標への近道を通ろうとする。そういう(勇気を失ってしまった)人が、無意識に(もしくは意識的に)不適切な行動を取ってしまうのだ、という考えがアドラーの考えの骨子になっている。

そして、もう一つ重要なのが「共同体感覚」だ。
どんな人でも、家族や職場や地域などのコミュニティ(人間共同体)の中でいろんな人と関わりを持って生きて行かなければならない。アドラー心理学では、その人間共同体にとって価値がある生き方をしている場合にのみ、ヒトは人生の課題を満足なかたちで解決できる。それがその人の勇気になって、目標に向かって建設的な努力をする行動につながる、と考えられている。

アドラー心理学で何を目指すのか

アドラー心理学では、ヒトが幸せになることを目的としているが、幸せを感じるためには、精神的に健康な状態でなければならない。その精神が健康な状態を以下の3つと定義している。

  1. 自分のことが好きであること

  2. 他者を信頼していること

  3. 社会の役に立っていると感じること


ボクは、アドラー心理学は一種の教育論であるとも思っている。
なので、アドラー心理学を活用すれば、家庭や職場の人間関係を良くすることができ、子供や部下を上手く育成することができると思うのだ。

来週以降もアドラー心理学について詳細を綴っていこうと思う。


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