まだ岐阜にいた頃、私はとある喫茶店で働いていた。

岐阜にはモーニングという文化がある。
珈琲を一杯頼むだけでパンと卵がサービスされる。

サラダがついてくるお店もあればフルーツがついてくるお店、お団子が出てくるお店もある。
お土産に！って林檎をくれるお店もある。

「珈琲一杯でそんなにサービスして経営大丈夫なん？」
と心配してしまう時もあるがモーニングきっかけで常連になってくれる方がたくさんいるのだ。

私の働いていた喫茶店では朝と夕方、1日2回も訪れてくれる常連さんがたくさんいる。

そんな常連さんたちとの思い出を書いていこうと思う。

〜今日の常連さん〜

毎日朝と夕方の1日2回訪れてくれる常連さんで、私のことをピーちゃんと呼んでくる常連さんがいる。

その常連さんはよくお菓子をくれる。
パチンコであたった景品だ。

今日もお菓子を持ってきてくれたので喜んでいた。

「お菓子、ありがとうございます〜」

「うん。北海道行ってきたんじゃ」

「え！北海道行ったんですか？！」

勝手にパチンコのお菓子かと思い込んでいた。ガチお土産だったみたい。
おじいちゃんは夫婦で旅行にいっていたらしい。
北海道のお土産だなんて、絶対美味しいに決まっている。
食べるのが楽しみで、満面の笑みで、

「北海道、いいなあ〜後で食べるの楽しみです！！！」

と言ったら、おじいちゃんは少し照れた顔をして、

「アレな、ホントはな、、、名古屋の地下街でも買えるお菓子やから、北海道でわざわざ買う必要あらへんのや」

と言った。

おじいちゃん、、、照れ隠しの言い訳ですか！！！
可愛い！
とても可愛い！！
おじいちゃんの事、一生推すことにこの瞬間決めた。

おじいちゃんのグッズがあったら給料全部注ぎ込んで買うのになあ。