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父に近づく怪しい人達~詐欺なのか善意なのか?成すすべ無し

一人暮らしの高齢者は寂しがり

一人暮らしの父は、元々は喋り好きな男、話し相手がいないのは寂しかったと思います。怪しいと思われる人を近づけないためには同居しかないのでしょうが、、、

腕時計の購入

まだ元気なころに一人で池袋までいった父は、知人に出会って腕時計をもらったと帰ってきました。父は腕時計は持っていたはず、なんで今更?と思いましたが、もらったと言っているので余計変に思いました。

詳しく話を聞いてみると、池袋駅で知人に出会って、腕時計を上げるというので5千円を払ってもらってきたとのことでした。知人とは誰か?と聞いても会社関係の人と言いますが、どうもはっきりしません。箱に入った男物の腕時計を見ても、そのあたりで売っている安いものと思われ、父が言い張るほど高い時計とは思えません。

後日新聞に載っていた記事によると、その当時に流行った高齢者を狙って安物の時計を売りつける商売のようでした。恐らく相手から昔の知人を装われて記憶にないとも言えずに相手をして、売りつけられたものと思われます。値段も5千円なら仕方ないと思わせられる価格です。これが続くようならまずいな、と思わせられた出来事でした。

家に訪れるセールスやかかってくる電話

太陽光発電関連のセールスや電話がよくかかってくる時期がありました。うちの年季の入った家に、太陽光発電を取り付けませんか?と電話や訪問がよくありました。

父は話し相手代わりにいろいろ話していたようで、私達子供がいるときにそのセールスがやってきたりして、きっぱり断って帰ってもらうこともありました。もっと以前にこのようなセールスにのって、家の外壁の塗り替えを高額でした過去があるので、家に直接くる見知らぬ人達は危険です。

電話は留守電にして出ないようにして、直接訪問してくる人には、子供に聞かないといけないと言わせるようにして、その後は切り抜けていました。
それでも着物の買い取りはないか?とかの電話はその後もあり、油断してはいけないものです。

ほんとの知人からの宗教の誘い

母が亡くなってから増えた宗教の誘い

会社員時代に部下だった女性からの宗教の誘いが一番恐怖でした。私達子供はその女性に会ったことはありません。しかし毎月1度宗教の新聞が届くので、何の宗教なのかそしてその女性の名前も知っていました。昔の部下なのですから、私達が割り込むわけにもいきません。

しかし次第に無視できない事態になってきたのは、父が一度その女性と宗教の集まりにいって本やお数珠を買って帰ってきたことです。家まで迎えにきてくれて連れていってくれたそうで、断れなかったようです。

この件から、一人にしておくのはまずいかも、とは思い始めましたし、いただいた本や数珠は隠しておいて、忘れた頃にゴミに出してしまいました。毎月届く宗教の新聞は、送ってくるなと勝手に断ることも出来ず、郵送してくるとそのまま捨てていました。

父が移動に困難を感じ始め、いつも家にいるようになると逃げ場なしで、いよいよまずいと感じました。年末とか季節ごとにその女性が家に来ているようなのが、インターホンの記録からわかります。家にきてくれるヘルパーさんにも事情を話して、もしその場に居合わせたら二人きりにしないとか話を聞いててもらうことをお願いしました。

多分本物の善意だと思う

その女性は、弱っている隙に付け入ろうとかそのような気持ちではなく、恐らく本物の善意の気持ちで来てくれていたのだと思います。妻を亡くして寂しい老人に救いとなる宗教を進めて楽になってもらおう、とかそんな気持ち。しかし娘の私にとってははっきりいって迷惑以外の何物でもありません。

うちは無宗教です、と面と向かって会ったら宣言するつもりでしたが、結局一度も会わずじまいでした。年に一度くらい、一万円とか寄付している領収証とかが置いてありましたので、お金の被害がたくさんあったわけでもないです。

父も昔の会社の人と話すのは楽しいでしょうし、どうしたものか、、、と思っているうちに父が亡くなってしまいました。それでも今でも誰も住んでいない実家に月に数度片付け等にいくと、その女性の姿がインターホンの録画に残っていたりします。悪いなと思ったり、迷惑にも思ったり、実家を処分するまではそんな状態が続きそうです。

大きな被害や問題が出る前に食い止めたいですね

離れて暮らしていても様子を見に行くとか、最近の出来事を聞いてあげるとか、ストップかけれそうなうちに食い止めたいですよね。
とにかく高齢になると、寂しいのだ、と自戒を込めて、注意喚起していきたいです。

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