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地元旅行紀 熱田神宮編

はじめに


真面目な旅行記録だと想像してこの記事を開いていただいた方々、申し訳ありません。

全然真面目じゃないです。あとクソ長いです(当社比)

この場を借りて謝らせていただきます。もしそういった記事が苦手な方でしたらここでスキだけして記事を閉じて下さい。

それでは始まります。
↓↓↓↓↓↓↓↓






皆様ごきげんよう Sora Kaze です。まずはじっくり自己紹介をさせていただきますね。


……はっ!!



────思えば恥の多い生涯でした。私は真っ黒な猿の金玉から産まれ落ちエビの母乳を飲んでどうにか生きながらえて………



失礼失礼。間違えてじっくり説明するところでした。正しくはざっくりですね。申し訳ない申し訳ない。


名前:Sora Kaze
出身:名古屋
性格:根暗
好きな季節:春
嫌いな季節:冬
趣味:一人旅 読書 カフェ巡り etc

私の地元名古屋を代表(?)する名古屋タワー


いや〜猫も杓子も春ですわい春ですわいと言っておりますけども、私は忌々しい冬が終わった事に浮足立っております、えぇおりますとも。
そんな訳で私は趣味の一つであるぷち一人旅に精を出すことにした。旅行はしたい、でも疲れるし2日以上の別天地はなんだか嫌な自宅大好き根暗出不精オタク君な私が導きだした折衷案いや、最適解!!
それこそがぷち一人旅である!!

「説明しよう!ぷち一人旅とは!」
「あ!あれは…伝説の説明係!熱棘 排気ねついばらはいきポテチ先生!!」


名前:熱棘 排気ねついばらはいきポテチ(漢検3級)
出身地:リトアニア共和国
好物:筆箱またはコンパス
嫌いな人:カントリーマアムをカントリーマームと呼ぶやつ。
趣味:酒 色事 山登り


「ぷち一人旅とは!一人で県内日帰りで済ませる旅行の事である!!」

「さっすが排気ポテチ先生!(手をポンとする音)なんてわかりやすい解説なんだ!」


──────違和感


下書き時点でスクリーンショットしたのでルビ振り表記がそのままなの許して





──────違和感


いや、これでいい……


「さぁそれではワシは帰らせて貰うよ!そろそろおじゃる丸blu-ray特装版が発売する時間じゃから!」

「先生ありがとうございました!約束のお金は天王星が衝突するまでに振り込んでおきますね!」

さて、先生のお陰でぷち一人旅の説明も済んだ事だし、私が今回どこに行ったかをこれから紹介していこうと思います!

私の今回のぷち一人旅の舞台それは名古屋市に存在する三種の神器草薙神剣(くさなぎのつるぎ)が眠る日本の誇るパワースポット


熱田神宮だぁぁ!!!



こいつは熱田神宮公式サイトさんから拝借させていただきました。


今回私はこちらの熱田神宮に足を運ばせていただきました。
愛知県民以外の皆さんも名前だけは聞いたことあるんじゃないでしょうか?
ここ熱田神宮は前述の通り三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのつるぎ)が眠る場所なのである。

そして今や小学生でも知ってる 天照大神アマテラスオオミカミはこの草薙神剣に宿っているとされているのである(正確に言えば天照大神=草薙神剣的なニュアンスなのだがそのへん細かく説明するとややこしいので省略 ※詳しくはWikipedia先生に書いてあるヨ!)天照大神って凄いんやで?そんなの常識タッタタラリラと言いたくなるような事だと思うかも知れないけどまじで凄いんだよ?神様の階級を示す神階でも 神階を超越 してる扱いなんだよ?すごすぎない?

そんなすっごい神様の眠るすっごい神宮の熱田神宮だが噂によると昔から地元の人々から「熱田さん」と呼ばれて崇敬されてきたらしい。だが残念ながら聞いたこともないし崇敬されてると言うよりは近所に住んでる生涯二言三言言葉を交わすだけの一人暮らしおじさんのような名前の響きだ。どうせなら熱田ちゃんとかの方がいいよ。うん。
熱田さんの某は少しニッチかもしれないが「心のふるさと」の呼び方は皆も知っているのではないだろうか?
……え?知らない?あ…そう……


ここから私が撮った写真の出番

とはいえやはり名古屋城と名古屋市科学館に並んで名古屋が他県に胸を張って自慢出来る数少ない観光名所の一つなだけあってやはり入口の鳥居の時点で中々の迫力がある。


こちらは熱田神宮会館。おそらく結婚式などの祭典をする場合にのみ機能するおさぼりさん。


入口の隣にはこんな感じの雅な建物が建っていたりもしてなんだか早くも神聖な場所に来たような気分だ。
ん?肝心の建物が殆ど見えない??


肉眼で見たらよく見えたんです。そういう時ありますよね?


この日の天気は見ての通りの大快晴。気温も春真っ盛りの柔らかな暖かさで絶好の行楽日和、役者も揃って舞台も整った!さぁいざ行かん!神宮境内!!





──────違和感


────!?お、おいちょっと待て……






こ!これは!!





ワンピースのウルージさんの趣味と一緒じゃねぇか!!!!!!!!









熱田神宮旅行記その1

「そのニワトリ、神様につき」


さぁ気を取り直して鳥居をくぐる!
くぐる前に一礼?入る時は右側?左側?


やかましい!!そんなマナーなど人間が勝手に作った下らぬ作法じゃ!一瞥もくれてやるな!そんなルール守らなかっただけで神様がキレる訳ねーだろ!神様に対して逆に失礼だろそれ!そんな人間一人一人のこと一々見てないから!思い上がるな!

そんな気持ちで一応曖昧に礼をして右側寄りに鳥居をくぐる。木々に覆われた広く長い道を少し歩くと本筋の道の横の曲がり道に一つの看板を見つけた。



れいわきねんかん…??


ハイ。聡明な諸君ならお気づきだと思いますが上記のセリフは首を傾げながら顎に人差し指を置いて頭に大きなクエスチョンマークを携えてたどたどしく言いました。
私がロリだったら完璧な仕草でしたね。



こんな感じ




さっきの看板の横に書いてあった「警衛詰所迷子 落とし物 おたずね」とあるようにここは恐らく落とし物センター兼迷子センター的な場所なのだろう。なんでそんな名前なのかはよくわからないが要するにこの神宮内で起きたトラブルを解決してくれる人達がこの中で待機しているのだ。落とし物の数と購入する商品の数が全く同じな私からしたらありがたい事この上ない存在だ。
そして詰所をさらりと通り過ぎて奥に進むとなにやら雰囲気のある門の姿が。


看板に記されている文によればこの門は清雪門(せいせつもん)通称「不開門(あかずのもん)」と呼ばれている門らしく一時的に皇居に家出していた草薙剣が帰って来た際に二度と離れないようにの意を込めてこの門を閉めたそうだ。
名前はなんだか中2心をくすぐられるがその実過保護なお母さんのような理由で門を閉ざしていたのであった。
若干中を覗いてみたいと言うスケベ心に踊らされたがすぐ後ろに詰所がある事を思い出し即座に心を鎮めた。なるほどこういう奴のために詰所をこんな近くに置いたのか。合点がいったぞ。
その門の奥は行き止まりになっていたので私はもと来た道を逆走して本筋の道に戻る事にした。

その時だった。先程横目に通り過ぎた詰所の入口付近の開けた場所にふと何かがいるのを発見した。





ん?




んんん???








!!!!!!!!!!!!








ニワトリッッッ!!!!!!!!



!?どうしたバァさん!?大丈夫か!?


ニ…ニワッ……ニワトリ……ニワトリがっ……


落ち着け!おいバァさん落ち着け!!


ニワトリ……!でっかい……放し飼いで……ニッニッニワッッ………




落ち着けって………




さぁバァさんも落ち着いたところで、改めて目を凝らして見たがやはりそこには一羽の立派なニワトリさんが鎮座していた。


近づいても全く動じない


立った姿も雄々しく凛々しい御姿をしておられる。なぜ神宮内にニワトリがいるのか?
調べてみたらどうやらこの御方は 神鶏しんけい 様と呼ばれる昔から熱田神宮内で放し飼いにされている名古屋コーチン様であるらしい。
記事によると鶏は神の使いとして神話にも登場しているのだ。天照大神アマテラスオオミカミが岩戸隠れした際にも一役買っているとの事らしいので驚きだ。


※読ませていただいた記事



神鶏様は上記の通り放し飼いなのでランダムエンカウントなのだが、こんな入口付近で早々に出会えるなんて中々ラッキーなのかもしれない。こりゃ幸先もいいぞと胸を踊らせるのであった。








熱田神宮旅行記その2

「昼飯の流儀」





少し進むと巨人族の灯籠が二対、我々を迎えるように悠然と構えていた。
看板によると名を 「佐久間灯籠(さくまとうろう)」と言い日本三大灯籠の一つらしい。
あんまり滅多な事は言えないが、数多くある三大〇〇の中に灯籠があるの色々と凄いな。そんなニッチなモノも入るんだ…って思っちゃいました。

二枚目の下にある巻いてる途中のロールケーキみたいな奴はどうやら吹いてる風を表しているらしいです。
にしても1630年によくこんなにもでっかい石の建造物造ったなと感心する。もしかして昔の人の技術って思ったよりも凄いのかしら?
と思ったと同時にこういった過去の建造物を見る度に同じ事を思っている事を思い出した。
以前徳川美術館に行った際にも確か同じ事考えながら展示物見てたな…全く進歩してないじゃんけ。

私の脳みそが鬼舞辻無惨な事はさておき、徳川美術館もいいとこだから知らない人は是非行ってみてね!!





灯籠を超えた先に

灯籠をくぐり奥に進むと反り橋を発見した。こう見るとやっぱり八ツ橋(みんなが好きじゃない方)の形に似ている。生八ツ橋しか知らない頃は何で八ツ橋って名前付いてんだろ?と思っていたがなるほど納得だ。その橋は二十五丁橋と呼ばれておりその昔西行法師が腰をかけて

「こんなに涼しいのになんで熱田って名前なん?江戸川意味がわか乱歩」

的な事を言った場所らしい。(意訳あり)
確かに言われてみれば神宮内に入ってから外よりも風が涼しい気がする。他の神社や山に行ったときも思ったが神聖な木々の運んでくる風はどこか柔らかで涼しい気がする。この橋の上でその風に当たりながら蕎麦でも啜ったらさぞかしいい気分だろうな。なんだかお腹が空いてきた。時刻も昼過ぎだしそろそろ何かを腹に入れたい。そう思い橋の右側を見ると何やらがやがやとしている。

テーマパークに来たみたいだぜ
テンション上がるなぁ〜


橋の手前側の人の多い道を進むと開けた場所に出た。真ん中には船を模したオブジェクト、その周りには屋根付きの休憩所、そしてお土産屋と食堂があった。

名古屋名物だが今や忘れられつつあるきしめんである


おそらくここは熱田神宮の真ん中に置かれた休憩スポットなのだろう。熱田神宮内のあらゆる見どころにアクセスのいい場所に置かれている。
腹の減った私からしたらまさにベストタイミングだ。土産屋も隣にあるがまずは飯だ。土産なんて最後に買えば良かろう。蕎麦ではないが親戚のきしめんでここは妥協しよう。

宮きしめんの飛騨牛コロッケ定食(1250円)


ええやん


まずはきしめんから啜ってみる……想像を遥かに超えて美味い。
出汁がめちゃくちゃ美味い。醤油ベースのつゆに鰹出汁やしいたけの力強くそれでいてあっさりした味が幅広の麺に見事にマッチしている。
流石の私もこれには思わず



野原ひろし(本物)になってしまうのであった。

先程きしめんを妥協案だの名古屋から忘れられた名物だのこきおろしたが私はきしめんが小さい頃から結構好きだ。多分一般的な愛知県民よりは確実に食べてたと思う。まじで。
そんなこんなで大満足で完食(コロッケも美味かった)した私は隣の茶屋に目をつけた。
様々な甘味がおいてある中私の目に止まったのは宮まんじゅうだった。

こちらが宮まんじゅうです……ってあれ!?


ここで速報です。sora kaze氏 写真を撮るのを忘れそのまま食べた。 とのことです。

残念ながら写真はありません。まぁ見た目は普通のまんじゅうに 宮 と焼き印されただけのビジュアルだったので……何卒ご容赦くだせぇ旦那。

その茶屋には他にも宮まんじゅうの乗ったパフェやソフトクリームもあったがとりあえず私はスタンダードと揚げてある2つを購入した。(宮まんじゅうは130円 揚げ宮まんじゅうは200円)

結果を言えば揚げ宮まんじゅう一択だった。
普通の宮まんじゅうはごくごく平凡な味でしっとりしたカステラ調の生地になめらかなこしあんが入っておりまぁよくある和菓子っぽい味だったのだが揚げ宮まんじゅうはなんかもう凄かった。本当にただ揚げただけなのか不思議なくらい美味くなってた。
最初は「揚げただけで70円値上げかい。50円くらいでええんやないの?」と思っていたがそんな事無かった。200円でも全然リピートする。もしかして本来の値段は180円くらいなところを美味すぎるから200円取ってない?そう思った。

これから熱田神宮行くって人は覚えておいて下さい。何を食べるのも自由ですが普通の宮まんじゅうか揚げ宮まんじゅうどっちを買うか迷った場合は必ず揚げてある方を買って下さい。私との約束です。







熱田神宮旅行記その3

「剣×仮面×宝=破壊力」



さて腹ごしらえも済んだ事だし、いよいよ熱田神宮の醍醐味、草薙神剣を拝むとしようか!


!?

あらびっくり。
ふと気配を感じて上を見上げるとなんだかはしゃいでおられる方がいる。
と思ったがどうやらそうゆう訳じゃないらしい。
この人の名前は 真柄十郎左衛門まがらじゅうろうさえもんと言うらしく戦国時代の身長210cmのバチクソデカいバチクソ強い武将らしい。
なんでも戦地で自分の身長くらいのどえれぇ大太刀(※後述あり)を縦横無尽に振り回して大活躍していた豪傑だったとのこと。

敬意を表してこちらに彼のお墓の場所を置いて置きます。

樋口一葉が不足しているらしい。

気を取り直して食堂のすぐそばにあった剣の宝庫 草薙館に入ることに。
入館料は500円だが後に入る予定の宝物館の入場券と合わせて購入すると合計800円で入れるらしい。



!!!!???!


突如として、私の脳内に電撃が走る!


算数のノート表紙に書かれた迷路をひたすらやり続けた小学生時代。
数学の授業を一回もまともに聞かずに突如教室に入って来た犯罪者を撃退する妄想をし続けた中学生時代。
過去の積み重ねによりまるでついていけないまま諦めて机の下で小説を読み続けた高校生時代。

そんな数学と密接に関わった私の人生が導き出した至高の答え………



ここの入場券はまとめて買った方がお得だ!

どうやら美味い食事のおかげで頭が冴えているらしい。というわけで私は800円でどちらにも入れる券も購入したのだった。



いざ入館っっ!!!










───お待たせしました。

館内は当然の如く撮影禁止ですのでこちらでお見せすることは一切出来ませんでした。なので私だけ見に行ったのですが……待たせてしまいましたかね?
ん?全然待ってない??

おいおい惚れちまうじゃねぇか


まぁ私があなた達に惚れたのはさておき、草薙館はとにかく剣が数多く展示されていました。太刀、脇差し、大太刀といった当時の技術の粋を込めた美しい刀身がそこにはずらりと並んでおり圧巻の景色でした。噂によると昔の刀は現代の技術でも再現不可能なある種オーパーツのような扱いなのだと聞いたことがある。
それを草薙館に展示された流麗に波打つ刃を見て少し納得した。なるほどこれは無理だ。
こちらは是非ご自身の目でお確かめ下さい。


有料館内を出ると横には真剣を実際に手で持って体験出来るコーナーがありました。

おっっっも



実際に握り持ち上げると想像の3倍くらい重い。戦の時こんなん振り回してたの?私だったらすぐ腕ヘトヘトなるよ?やっぱり武士ってすげぇなって思いました。(小並感)



むむむぅ?なにやら奥から凄い気配が……





武士ってすげぇ………

これが前述した豪傑こと真柄さんが戦場で振り回した大太刀の一つ…………



よくわからない名前のやつぅ!!!


通称の次郎太刀は非常にわかりやすい名前ですね。真柄さんはこのサイズの大太刀をもう一つ持っていたらしい。てことはこっちの次郎太刀は次男か。長男の名前は一郎太刀かな?


太郎太刀でした

私が安直でしたね反省します。てかさっきの次郎太刀より長いし重いじゃんこれ。まぁ次男か長男で言ったら長男のが立派で当然か。当時の価値観的にも。


写真では分かりづらいかもしれませんがさっきの次郎太刀より明らかに重厚感あります。どちらの太刀も持ち上げましたがこれを持ち上げて振り回す想像がどうしても出来ませんでした。それくらい重かった。
ちなみに私の一個前の外国人観光客は大はしゃぎで持ち上げながら写真撮ってました。
確かにこれはテンション上がる。

「ワーオ!クレイジージャパニーズブシドーウ!モノノフー!!ハラキリバンザーイ!!」

そんな声が容易に想像できた。

これが大太刀を振り回す真柄十郎左衛門







一通り刀を満喫し草薙館を出た私は宝物館を目指して大きな道に出た。
さてさてどこにあるやら……探索開始である。




と思ったがすぐ側にありました。これならサウナ上がりの現実と黄泉の狭間にいる曖昧な老人でも迷わないだろう。


「宝」と「館」がこちらを睨んでいます。



入るや否や眼前にはなにやら素敵なミニチュアが。なんだか色々書かれているが要するに昔熱田で行われていたお祭り景色の再現ミニチュアらしいです。

これまじで地元民にしか伝わらない(下手したら地元民にも伝わらない)かもしれませんが昔リトルワールドのドイツエリアにあった汽車が鉄道を入るミニチュアを思い出しました。





ほら……走ってたじゃん……私も最近行ってないから朧げだけどもさ………確かにドイツエリアだったようん……。




……オシャレなトリュフチョコが売ってる場所の二階にさ………あったじゃん………汽車。




でっかい積み木みたいなのとか、誰の足に入るんだよってくらいデカいサイズの無骨な木製の靴とかあったじゃん……!!






あったじゃんかぁ………っっ!!






────────気を取り直して、入館していこうと思います。絶対にあった。これだけは譲らない。







───お待たせしました。


館内は当然の如く撮影禁止ですのでこちらでお見せすることは一切出来ませんでした。なので私だけ見に行ったのですが……待たせてしまいましたかね?ん?全然待ってない??


おいおい惚れちまうじゃねぇか


え?この流れさっき見た??
………夢でも見たのではないでしょうか?

諸君らの夢はさておき宝物館は個人的に草薙館よりも興味深かった。
展示物はその昔祭事などに用いられた様々な仮面の数々、中には修理を殆ど施さずに当時のまま残っている物(重要文化財指定)などもあり歴史をありありとそこに感じられた。

個人的にお気に入りは陵王(りょうおう)の仮面でした。陵王は目を引く派手な装飾に凄まじい形相をした顔、そして目と顎が動くように設計されているので舞の際により躍動感を与える事ができるようになっているカラクリ仮面だ。
ここを書いてる時点で熱田神宮に行った日から結構経っているから色々と記憶を辿りながら書いてはいるが、陵王だけは真っ先に頭に思い出すくらいは印象に残っているので紹介させていただきました。




さて宝物館を出て先程の大通りに戻った私。
さぁいよいよだ。
標識君も色を変えて特別仕様にしているあそこに足を運びましょう。

本宮・神楽殿ほんぐう かぐらでん


待たせたな。いよいよ皆と共に歩んで来た旅路も終わりを告げようとしている。悲しいが……仕方あるまい……。
この旅が終わっても……皆ずっと友達でいようねっ!!











熱田神宮旅行記 FINAL

「まごころを君に」




本宮に入るための鳥居


いよいよここまで来てしまいました。なんだかラストダンジョンの入口に来た時のような口ぶりですが、やる事は至って平和そのものです。
おみくじ引いて、お祈りする。
これだけ、非常に簡単なお仕事。
しかし、この鳥居をくぐったらすぐ本宮って訳じゃなく、どうやら本宮に続く道がその前にあるらしい。
まじでラストダンジョンじゃん。魔王城の前に魔王城に続く道って名前のステージがあるやつじゃん。そっちに出てくるモンスターの方が強いやつじゃん。


鳥居をくぐって早々とんでもない大樹を見つけた。神聖な森の奥で待ち構え旅人に知恵を授ける全知全能の森の長みたいなこの樹は大楠(おおくす)と呼ばれており樹齢は千年以上との事らしい。まじの森の長じゃん。
やはり樹齢の長い大樹は神秘的な雰囲気を纏っているなと思う。


そのすぐ横には数々の酒 酒 酒。
祝いの時とかに「いょぉ〜!」って掛け声で割って開けるタイプの樽に入ったお酒達が沢山供えられていた。
これは献酒といって神前、仏前、霊前などの神聖な場所に献上されるお酒だそうです。
ここテストに出るから覚えておいてね。


そして神社に大体ある"柄杓で水を掬って手と口を洗うだけの用途で存在するあの場所"で手と口を洗ってから奥に少し進むといよいよ本宮の鳥居が見えて来ました。
私は鳥居の左側で立ち止まり丁寧に頭を下げてから足を踏み入れた。

え?マナーなんて気にする必要ないって言ってた??誰がそんな無礼な事言ったんだ!?けしからん!!

中に入ると早速目に止まったのはお守りとか売ってる社。"商売繁盛神様"エリアですね。
御守は以前春日大社で購入したものがあるのでここで買ったら浮気になってしまうと踏んで購入を諦めました。しかしくじ引きだけはやろう。私は一通り回った後にくじを引く決心をして奥に足を進める。


くじ引き神様の社を通り抜けると奥には用途不明の瀟洒な社が。
どうでもいいけどこの写真めちゃくちゃ良くない??個人的に一番お気に入りなんだが。

横を見るとなにやらめでたい格好の人々とめでたい社。もしかしてと思ったがここは"男女間の結婚式神様"エリアなのではないかと思えて来た。中に入っていないし人が沢山いたのであまり近寄れなかったがなんとなくそんな気がする。そうなるとさっきの瀟洒社さんも結婚式に関する何かなのかなとか思ったり思わなかったり。
以前春日大社に行った時たまたまとある男女が結婚式を盛大にやって、無垢に身を包んだ男女を先頭に取り巻きが列を成して行進していたので今回もこの熱田神宮で同じような事をやっているのかも知れない。

熱田神宮「ちょっとさぁ、さっきから春日大社の話しばっかりしてさぁ、あたしの事嫌いになったの?」

え、いやちがっ…そんなつもりじゃ……

熱田神宮「そんなに春日大社好きならそっち行っちゃえばいいじゃん!!」

いや違うんだよ……落ち着けってぇ……。




────────────────────





メンヘラ熱田ちゃんも落ち着いてくれた事だし、次に進もう。
来た道を戻り今度は本社のある方向に足を運ぶとその途中沢山の絵馬が飾られていた。
じろじろ見るのは無粋かと思いさっと素通りしたがそれだけで何か温かな気持ちを感じた。"人々の織りなす純粋に真っすぐな願い"を肌で感じこの神聖な場所の雰囲気と春の陽光も相まって何だか力強い賛美歌を聞いた後の様な晴れやかな気持ちになれた。


さぁいよいよ最後の社。
熱田神宮を象徴するような本宮の社、ド級の神様「ド神様」の前にやってきた。 
賽銭のために先程5円玉を用意しておいた。準備は万端だ。私は賽銭箱の前に立つ。少し箱に距離があるが周りの人と同じ距離で投げたかったのでそれ以上近づくのは止めた。



─────さぁ、いよいよだ……。
投げるぞ?

   ホントに投げるぞ?

       覚悟はいいな???






そぉーれっ!!





私の投げた5円玉は勢い余って賽銭箱を通り過ぎて奥の神様の住まいにあたる場所の地面に落っこちた。


チッッックショーー!!!!











一瞬絶望したがよく考えたら神様エリアに落ちたならセーフなんじゃないか?わざわざ賽銭箱に入らずとも向こう側にお金を届けたならしっかりアクセス成功するだろ、多分。知らんけど。そもそも賽銭箱自体人間の考えた形式に過ぎない訳で、自分がオッケーだと思えばそれでいいじゃないか!(この間0.2秒)

そう思い直し平静を取り戻した私は二礼二拍手一礼をして願いを送った。

しっかりと。確かに。

え?どんな願いをしたかって??



スケベ!!




さて、願いも伝えた事だし、最後にくじ引きをして今年の運勢を占ってみよう。もう今年始まって4ヶ月経ってるけど。
私は列に並んでお金を払ってくじを引いた。すると数字の書かれたくじが出てきて、その数字を巫女さん(風の受付)に伝えるとその番号と同じ棚から1枚の紙を出した。
どうやらここに今年の運勢が書いてあるらしい。紙を裏向きで受け取った私は奥のくじを見るためのエリアに行って設置されている机の上に紙を置いた。


あぁ………


あぁぁぁ………


落ち着け………例え良くない結果でもいいじゃないか。所詮は根拠のない絵空事さ……。どんな結果でも笑って受け止めようじゃないか。





…………………スゥ−




いざっっ!!!!










いよっっっしゃい!!!!!!!!!


やり!!やりやりやりやりやりぃーーーーーー!!!!!!!!!


おめでとう!    おめでとう! 

おめでとう!    おめでとう!

おめでとう!    おめでとう!


皆………ありがとう……!


うんこに、ありがとう。
しっこに、さようなら。
そして全ての勃萎愚子息(チルドレン)に
おめでとう。








終わりに



熱田神宮の外 昔ながらな景色が広がっていて最高



以上を持ちまして、私の熱田神宮旅行記は終わりとなります。いかがでしたでしょうか?
多分全然熱田神宮の良さ伝わらねぇよって思ってるかと思います。安心してください、書いてる方も同じ事思ってます。皆さんもコレを機に自分の足で熱田神宮まで足を運んで見てはいかがでしょうか?素晴らしい景色に美味い飯、そして歴史を感じる展示物の数々!本当に素晴らしかったので地元民もそうじゃない人も是非一度行ってみてね!



──────違和感。


  



─────違和感。




─────!?!!?





土産屋寄るの忘れた


 


〜完〜


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