外来2024/04/05

新年度最初の外来。
今回の外来では、前回先生に、私は「摂食障害じゃないかもしれない」と言われたことがすごく気になっていたので、「摂食障害じゃないのか?」を訊こうと思っていた。
それから、今週はデイケアに行ったので、そのときのことをいろいろと診察ノートに書いていった。

今回は月初めなので、まず最初に久しぶりに体重測定があった。
それから診察に呼ばれた。
いつものように診察ノートを先生に見せると、先生はデイケアのところはざっと目を通してはくれたみたいだけど、大したことは言われなかった。
今回は摂食障害のところにマーカーを引いていたので(訪問看護師さんのアドバイス)、すぐにその話しになった。
先生に「空さんは摂食障害ってどういうことだと思いますか」とまず訊かれた。そして、「どの人も摂食障害とも言えるし、摂食障害じゃないとも言える。難しいんですよ」と先生は言った。
それから、先生は紙に図を書いて説明してくれた。
先生が書いてくれた図によると、「摂食障害」は症状で、原因は「不安」や「自信のなさ」らしかった。症状のところには、他にも「恐怖」「強迫症」とも書いてあった。
先生の説明によると、「摂食障害」は症状だから、そこを治すのではなく、原因の方を治す必要がある、みたいなかんじで言ってた気がする(私の理解が足りてないかもしれないけど)。原因である「辛さ」の方に目を向ける、って言ってた。
初めて摂食障害でC病院に入院したとき、先生に「摂食障害辛い病気なんですよ」って言われたのは、そういうことだったのかな~…って思った。
それと、前回の診察で、私が「最近体重のことばかり気にしてしまう」と言ったら、先生に、「体重が減ると安心するから、デイケアや訪問看護を始めて不安なことを考えなくて済むからでは」と言われたのも、今回の説明でなんとなく納得した気がした。
先生が言おうとしてくれたことを、私が完全に理解してここに書けているかはかなり怪しいけど、つまり「摂食障害」という病名が大事なのではなくて、その原因である「不安」や「自信のなさ」「辛さ」を見る必要がある、ってことなのかな…って思った。
それでも、私が「病名が気になる。はっきりさせたい」ってふうに言ったら、「摂食障害だと思います。症状が出ているから」って言われた。
それと、「もし摂食障害でないのなら、『○kgを下回ったら入院』というのもなくなるのか?」ということも訊きたくて、「○kgになったら入院してあのごはんを増やす治療をやるんですか」と訊いたら、「それはやります。症状が出ているから」と言われた。
私はどうしても、自分の「病名」が気になってしまうけれど、ほんとうに大事なのは病名ではないのかな、と今回先生に説明してもらって思った。
そういえば、初めてC病院に入院して、「統合失調症」と診断されたときすごくショックだったけれど、ある看護師さんに、「病名は症状に対してつけているだけ」みたいに言われて、病名はそんなに気にしなくていいんだよ、みたいに言われたことがあったのも思い出した。

それから、今回は月末に、訪問看護師さんから先生に報告がいっていた。
退院後、訪問看護を再開する話しになったとき、前の担当の看護師さんが苦手で、担当の看護師さんを変えてもらっていた。
先生が報告の紙を見ながら、もやもやのことについて触れてくれた。
前回の訪問看護で、「外来のあとに先生と話したことを考えてもやもやする」と訪問看護師さんに話したので、多分そのことが書いてあったんだと思う。最近は、外来で先生とせっかくお話しできたのに、不安や不満なきもちが残ったり、「先生が私のことをわかってくれていないのでは」と思ったりして、もやもやしたきもちになることが続いていた。
先生に「最近は外来のあとにもやもやしたきもちになっていて、どうしてなんだろうってずっと思っていた」と言ったら、「もやもやしてもいいし、ムカつくって思ってもいいし、もやもやしない人間関係なんてないと思うし」と言ってくれた。最近ずっとそのことで悩んでたから、先生が「もやもやしてもいい」って言ってくれて、きもちがすごく楽になった。私と先生は、患者と医師という関係だけど、それを「人間関係」と言ってくれたのもなんだか嬉しかった。それから先生は、「もやもやしている、ということを伝えてくれて良かった」とも言ってくれた。

今回の外来では、訊きたかった摂食障害のことが聞けたし、最近の悩みだった「外来のあとにもやもやする」ということも先生と話せて、すごく良い外来だったと思う。

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