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持続可能な企業の戦略を思考する力を鍛える マーケティングトレース【COMEMO KOL 黒澤友貴さん】

Nサロンcomemo部でKOL黒澤友貴さんへインタビューさせていただきました。

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(左からえびさん、黒澤さん、けんしんくん、おおつかさん)

マーケティングトレースの目指すもの

マーケティングトレースとは、企業のマーケティングをPEST・5Fなどのフレームワークを使って分析・言語化を行い思考力を鍛える「マーケターの筋トレ」です。トレースは「模倣」とネガティブにとらえられることもありますが、成功企業を「お手本」として、その裏側を分析・言語化・思考する能力を磨きます。

黒澤さんは経営学部で学んでいた大学3年生の時にコンサルにあこがれを抱いて、NPO法人での障がい福祉や社会起業を経験しマーケティングのお仕事に就きました。
コンサルとして働く中で、中小企業は良いものを持っているのに社会に伝えることが上手ではないと気づきます。良いものを作っていても、情報が伝わらなければ消費者の購買にはつながりません。マーケティングの有無で事業の結果が大きく異なると知った原体験・成功体験があったそうです。

社会全体のマーケティングリテラシーを上げたい。
中小企業の
価値の届け方を上手にして、海外へ視野を広げ持続可能性を高めたい。
社会課題を解決したい。

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そしてマーケティングトレースが生まれました。

コミュニティの可能性

黒澤さんはいくつかのコミュニティを運営されています。

【ゆるいオンラインコミュニティ】
Facebookは参加者約3000人
note毎日投稿
twitter毎日投稿
【本気のオフラインコミュニティ】
ミートアップ実践
その場でもくもくアウトプットとフィードバック

参加者はマーケティングのお仕事をしているけれど戦略まで立てる機会のない方や初心者の方が多いそうです。#マーケティングトレースで自身の考察を発信する方もいらっしゃるそうです。
目標はアウトプット数・フィードバック数を増やすこと。
多様な視点を通じての学び一人では続けるのが難しいがコミュニティなら継続できるという可能性を感じているそうです。そこから発展して、個人のキャリア向上につなげる、面白い事業が生まれるようにしたい…なにかうまれそうですね。

インプットとアウトプットは「型」を作って習慣化する

毎日のTwitterやnoteへの投稿はどのように情報収集とアウトプットをされているのかうかがいました。

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アウトプットの「型」を作り効率的にマーケティングトレースを行い、さらに一日の時間の使い方を決めてアウトプットを習慣化されているそうです。

型についての黒澤さんのnoteです。

一日の時間の使い方。

朝 :インプットの時間。日経電子版・WBS・書籍などから情報収集、Twitterで要約を投稿。
日中:お仕事
夜 :アウトプットの時間。note執筆。

ツイートを行うのは「見ているだけでは理解できないので頭にインプットするため、アウトプット前提で要約する」。毎日たくさんの有益なツイートをされています。

noteを執筆するときの決まり。

1.量を決める(一日1アウトプット)
2.記事を書く時間を決める(30〜90分)
3.文字数を決める(1000〜2000字)

毎日noteを書くコツ。

1.Twitterのリツイートでシェアされているものを調べて参考にする
2.下書きの記事を何本か作っておき、肉付けを行う
3.書けない時は、過去に書いたものを調べてみる

「型や時間の使い方」を「決めて」「習慣にすること」が大切。毎日アウトプットをしてよかったことは、「情報に対するアンテナのはり方が変わったこと」。継続することでいいねやフォロワーが増え、アウトプットのレベルが上がっていることを実感できる、ということでした。
(余談ですが、黒澤さんにも書けないときがあると聞いて少しほっとしました。毎日アウトプットされている継続力に脱帽です。)


NPO法人での障がい者福祉との出会い

最後に、個人的にとても気になっていたNPO法人での障がい者福祉との出会いについてお話しをうかがいました。

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マーケティングトレースと福祉が私の中で結びつかなかったのですが、「障がいはたまたま持って生まれたもの」「周囲が決めつけることでできることがなくなってしまう」ことが現状としてあり、「良いものを持っていても環境が合わなければ力が出せない」「持っているものをいかせる場・環境を作るのが目標」、そのためにマーケティングが必要なのだと納得しました。

また、「医療・福祉などのマーケティングがあまり浸透していないセクターに、マーケターが入っていくことで環境を変えていくことができる」というお話に希望を感じました。

医療介護に間接的に関わるお仕事をしていた時、患者さんのニーズや、働く人たちの大変さをしばしば見聞きしました。これからの未来、労働や賃金の問題を含め、業界が大きく変化していくことを願います。

お話をうかがって

マーケティングにはお金儲けの印象を強く感じていましたが、「格差が嫌い」「最終的に福祉に戻りたい」とおっしゃった黒澤さんにとても共感を覚えました。寄付や募金ではなく自ら動くことで社会課題を解決しようとされている姿から、とてもあたたかい心と強い信念をお持ちだという印象を受けました。

黒澤さんの教えから学ぶことが多く、大変勉強になった濃密な一時間でした。近いうちに私の好きな企業をマーケティングトレースしてみたいと思います。たくさんの質問に笑顔でお答えいただきありがとうございました。

COMEMO部顧問の山田様、Katyさん、部長様、貴重な機会をいただきありがとうございました。



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