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【エッセイ集】想ひのたけ

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日常の中の「想ひのたけ」をじっくり、ゆっくり、文章とオリジナル写真で綴ります。不定期更新。月に2本のペースを目標に。
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記事一覧

【エッセイ集】想ひのたけ Vol.10  『夏が苦手なそのわけは』

 今年も“夏”が始まった。  元々、夏が苦手だ。お暑いのがお嫌いなのである。  四十度近く…

蒼海宙人
10か月前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.9 『自由とため息』

 『自由』という言葉を見聞きすると、笑みとともに思い出すことがある。  大学生の頃。軽音…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.8 『祖父と雷雨』

「有給休暇」が苦手だ。  上司や同僚が平常運転で職務をこなしている平日に、ぬくぬくと布団…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.7 『探検、僕の街』

 日曜日。  仕事という苦行を終え、ようやく好き勝手に創作活動ができるというのに、どうに…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.6 『風邪ひいて走馬灯』

 久しぶりに体調を崩した。それもかなりシンドイ風邪をひいてしまった。  まず熱が下がらな…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】 想ひのたけ Vol.5  『秋風ちかく、道半ば』

   久しぶりに父と共同作業をした。  久しぶり、というか実に二十年以上の歳月を経て、であ…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.4  『幸せのかたち』

『家庭の幸福は諸悪の本』    そう小説の中で言い切ったのは太宰治だ。  彼は短編「家庭の幸福」において、ニヤニヤと笑う官僚(公務員)を嫌悪し、彼らの融通の利かなさやら利己的な考え方やらの根っこには「自分の家庭」を第一番に大切にしたいと言う強い想いがあるのだ、と結論づけていた。随分前に読んだので、間違っていたらスミマセン・・・。  学生の頃に読んだからだろうか、官僚批判の方にばかり意識がいってしまい、手放しに「ウンウンわかるわかる」と頷いていたことを覚えている。思い返してみれ

【エッセイ集】想ひのたけ Vol.3  『チキンラーメンと蝉時雨』

   大学四年間を、愛知県は名古屋市で過ごした。  北関東の片田舎に生まれ育った自分が一体…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.2 『日本をまた好きになる』

 今年の春先にノートパソコンを変えた。  とうとうAppleのMacBook Airに手を出してしまった…

蒼海宙人
1年前
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【エッセイ集】想ひのたけ Vol.1  『白紙に描いたハネムーン』

  結婚式、挙げました?  先日、絶賛残業中の僕の耳に、年下の先輩社員の楽しそうな声が聞…

蒼海宙人
2年前
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