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【雑文集】

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自分の気持ちをすくい取って、文章を書きます。 楽しいこと嬉しいこと、悲しいこと達。
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記事一覧

いつもそばにいてくれた

 年末年始、ずっと音楽を聴いている。こんなに毎日のように聴いているのは本当に久しぶりのこ…

蒼海宙人
1年前
8

『事実《カラフル》』と『物語《モノクロ》』

   ただそこに『事実』がある、ということだ。  物を売る営業マンにとっては、近頃の物価…

蒼海宙人
2年前
8

「ミステリ小説を読む」ということ    ──「死」とその「意図」をめぐる

一、はじめに──ミステリ小説に触れた日  図書館が好きだった。  それはおそらく母親の影…

蒼海宙人
2年前
25

書くこと。

 数年前から、『ほぼ日手帳』を使っている。一日一ページの仕様が便利でとても重宝している。…

蒼海宙人
2年前
22

【随筆】それでも桜は、儚くも咲く

 桜が咲いた。  見慣れた景色の中に、薄桃色の花が現れた。あれよあれよという間に、蕾が花…

蒼海宙人
2年前
5

湯けむり銭湯マジカルミステリーツアー

   心臓が、肺が、僕の身体の内側にあるありとあらゆる内臓が一気に弛緩する感覚。そして目…

蒼海宙人
2年前
11

【随筆】風の中、道の途中

   血を流し過ぎた。  いや、血を浴び過ぎた、と言った方が正しいのだろうか。  土方歳三と、新選組に対する率直な印象についての、私の個人的な表現はそのようなものである。その血は一体何のために流され、そしてまた浴びせられたのか。彼らのことを知ろうとすればするほどに、深みに嵌っていく感覚に陥ってしまう。容易に断定してはならない気持ちが起こる。  新選組の存在、そして彼らが生きた幕末と言う時代には、後世の人々を惹きつけてやまない魅力があり、また同じくらいに冷徹に拒絶もする

パンケーキ食べたい

 一週間ほど早いが、妻の誕生日ということで近場に出かけてきた。  これは常々思うことなの…

蒼海宙人
2年前
6

身体の声を聞け

 2021年も残すところあと一日となってきました。そうなってくると、僕もなんだかしんみり…

蒼海宙人
2年前
5

家族の風景

 73歳まで務め切った父。今週をもって仕事を引退した父。今日、12月23日に74歳の誕生…

蒼海宙人
2年前
10

「こんな夢を見た」気がする

 本当は今日、noteに僕が10kgの減量に成功した話(後編)を書こうと決めていた。そのつも…

蒼海宙人
2年前
6

小説を落として、秋を拾った

すみません…。本来は日曜日、小説の更新なのですが…。家を建てるために土地を見学したり、住…

蒼海宙人
2年前
13

欲しがりません、減るまでは

 2021年7月某日。  三十代後半のひとりの男性が思った。心の底から思った。 「重い!…

蒼海宙人
2年前
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そらひと、家を買う

 僕は実家が好きだ。  そう言うと、当たり前のように聞こえるけれど、それってたぶん恵まれていることなのかもしれない。  どうしてそう思うのか。それはごく身近にいるひとが実家と疎遠で、もう随分長いこと実家に帰省していないのだ。連絡すら取っていない。  そんな状況を知っているからこそ、帰りたいときに帰れて、両親も健在で、自分が暮らしていたときとほとんど何も変わっていない『家』があることが恵まれていると感じるのだ。  自分にとっての『家』。それは心の底からリラックスできる場