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Vinyl

太陽に照らされた
都会の海は濁った青緑

そのかわり夜になれば
街の灯りが水面に映り

ゆらゆらと揺れ
月灯りで全体が
ぼんやりと照らしだされる

真っ暗な海の中に
ぼんやりと浮かんでみえる

半透明で半月の様な
その正体は

コンビニのビニール袋

暗闇の中
月とネオンの光が反射して

妖艶な海月にみえる不思議を
目を凝らし何度も眺める

偽ることは容易い

偽れば偽るほど
私じゃなくなるのに

どんな光に照らされても
私は私なのだから

そんな自分を認め
受け入れるほかないのに

それでも、そんな自分を
何かで覆いたくなるのは

一体、何故なのだろう
誰のため? なんのために…

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