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雨宿りした公園で撮影してみた話

今まで使っているレンズでは物足りなくなってきたところに、ちょうど知り合いから望遠レンズとマクロレンズを借りることができた。どちらもSONYのレンズである。

SONYのレンズはどれも高価なためなかなか手が出ないでいたのだが、こんなに早く使うチャンスが巡ってくるとは思ってもいなかった。レンズを持ってさっそく愛車のスーパーカブで走りに行くことにした。

ところが、のどかな景色が堪能できる公園に立ち寄ったところで、突然の大雨で動けなくなってしまった。

お天気アプリの雨雲レーダーを見てみると、見事に今いるところだけ雨雲がかかり、表示は真っ赤。なんともタイミングの悪いときに来てしまった。念のため雨具は持ってきたけど、土砂降りの中を走るのは怖い。雨が止むまでしばらく屋根のあるベンチで休むことにした。

これだけ雨が強く降っていたら、カメラに映るかも知れない。ひとまずいつもの20-40のレンズで適当な設定値にして雨を撮ってみる。

E 20-40mm F2.8 A062
ISO1250 40mm f/8.0 1/800秒

全然激しい雨が降っている様子を映すことができなかった。設定値もどうかえていいのかわからないので、断念。宿題にしておこう。

次に、水たまりを撮ってみる。水たまりならきっと雨が降っている様子が映せるはず。

まずはシャッタースピードを遅くして撮影。

E 20-40mm F2.8 A062
ISO100 20mm f/7.1 1/10秒 20mm f/7.1 1/500秒

ただの水たまりにしか見えなかった。今度はシャッタースピードを早くしてみる。

E 20-40mm F2.8 A062
ISO500 20mm f/7.1 1/500秒

なんとなく水たまりにできた水紋は撮れたのだけど、これも激しい雨が降っている様子がわからない。これも次の宿題にしておく。

すっかり手持ち無沙汰になってしまったので、ボーッとしたりスマフォをいじったりして時間を潰すが、なかなか雨が止まない。小康状態になったかと思うとまた激しく降ってくるので、油断できない。結局、1時間以上待ってようやく雨が止んでくれた。それでは撮影を再開しよう。

雨上がりといえば、葉っぱについた水滴。ここではマクロレンズが活躍する。水滴を探し求めて、公園内を歩く。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO160 50mm f/2.8 1/250秒
FE 50mm F2.8 Macro
ISO160 50mm f/2.8 1/250秒

まだ距離感が掴めていないのでピンボケ写真も増産しているのだけど、おもしろいくらい近寄って撮れる。F2.8で背景もボカせるので、腕が上がった気にさせてくれる。
ただこのレンズ、AFにするとジーコジーコと動いてピント調整するので、ピントが合うのに時間がかかる。動くものを撮るにはちょっとむずかしいかも知れない。

葉っぱについた水滴を探しながら、気付いたことがある。葉っぱの先が鋭利であればあるほど、水滴の落下速度が早いためなかなかいい感じの水玉状態が撮れない。このジーコジーコ動くマクロレンズではなおさらである。何度も落下してしまい、ようやくこの写真が撮れた。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO200 50mm f/2.8 1/80秒

続いて、シュッとした葉っぱに乗っている水滴を撮ってみる。動かないから楽勝だと思っていたけど、意外とピント合わせが難しい。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO200 50mm f/2.8 1/80秒

と思ったらF値を上げればいいだけのことだった。簡単に解決。F/4.0でもまだ全部の水滴にピントが合わなかったので、F6.0くらいがちょうどいいかも知れない。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO160 50mm f/4.0 1/125秒

ちょっと雰囲気を変えて、こんなふんわり写真も撮ってみた。F/4.0でも前ボケは作れるのか。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO160 50mm f/4.0 1/125秒

葉っぱの上にちょこんと乗っているアマガエルを見つけた。果たしてジーコジーコうるさいマクロレンズで近寄って、撮らせてもらうことはできるのか。カメラを構えて、後ろからそっと近づいてみる。ちょこっとはみ出ている手がかわいい。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO250 50mm f/4.0 1/60秒

調子に乗って、今度は横から近づいてみた。カメラを近づけたら反応して動いたけど、危険はないと安心したのか、また動かなくなった。

FE 50mm F2.8 Macro
ISO250 50mm f/4.0 1/60秒

続いて、望遠レンズを使ってみる。SONYの望遠レンズはやたらとでかい。バズーカ砲なみの大きさである。重さもあるので、果たして使いこなせるのか不安は残る。

FE 70-200mm F4 G OSS
ISO160 70mm f/5.6 1/200秒

ちょうど近所の方が通りかかったので、遠くからパシャリと撮らせてもらった。山には雲が低く立ち込めていて、天気が悪いんだなという感じを撮ることができた。

今度は同じ場所でズームを変えながら撮ってみる。まずはワイド端(この用語を使ってみたかった)の70mm。20-40mmで撮り慣れているので、画角の狭さを感じる。

FE 70-200mm F4 G OSS
ISO160 70mm f/8.0 1/200秒

次に、もう少し寄ってみる。割と全体的にパキッとしている。

FE 70-200mm F4 G OSS
ISO160 91mm f/8.0 1/200秒

そしてワイド側。ワイド端にしてしまうとつまらなかったので、少し引いた状態で撮影した。ここまで近寄れるのかと驚いた。今まで標準レンズしか使ったことのない初心者にとっては未知の世界である。

FE 70-200mm F4 G OSS
ISO160 134mm f/8.0 1/200秒

最後に、いつも使い慣れたレンズでも撮ってみる。撮っていて、いつもの画角の広さに安心した。やっぱり川は入れたい。

E 20-40mm F2.8 A062
ISO160 23mm f/8.0 1/125秒

撮影を終えたところでまた黒い雲がやってきたので、また降られる前に帰ることにした。片付けをしながらふと山の方を見てみると、低く立ち込めた雲に日差しが当たってほんのりと輝いている。

リアボックスにしまったカメラを取り出し、撮影ポイントへ向かう。こういうとき、やっぱり20-40mmの軽いレンズのほうが機動性が高い。望遠レンズをどう活かすかが今後の課題である。

E 20-40mm F2.8 A062
ISO250 40mm f/3.5 1/500秒

雨で予定が狂ってしまったけど、雨のお陰で普段は気付かないような景色を切り取ることができた。カメラを通じて視野を広くしてくれた気がする。とはいえ、走行中に降られるのだけは勘弁してほしいのだけど。

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