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「クララとお日さま」カズオ・イシグロ

数年前に読んだ本だが、すごく心に残ったのでnoteに残そうと思う。

作者は日本生まれのイギリス育ち。

「日の名残り」「わたしを離さないで」で有名なカズオ・イシグロさん。


人工知能が搭載された親友ロボットであるクララと、病弱な少女ジョジーが育む愛と友情の物語。




ジョジーの成長、クララの包容力


生まれつき病弱で母親の心配が尽きないジョジー。

従順に母親の言う事を聞く毎日だが、クララをおねだりすることで毎日が変わった。

自宅に来たクララは、人工知能ならではの処理能力を発揮する。

感情的になったジョジーの暴言を冷静に受け止めたり、相手はどういう心境なのか分析したり。

クララの冷静な対応能力がジョジーの成長につながり、母親の安心にもつながった。

クララとの関りを通し、ジョジーが成長したり周りの人々の心境に変化を起こす様子に感動した。

ロボットだから感情的に対応しないことが功を奏したのか。

いや、そうではない。

「どうせロボットだから」と馬鹿にしていた人たちも心を動かされている。

やはり、クララの懐の深さだと思う。

一時はクララに反抗し、冷たい態度を取るがそれもまたジョジーの成長。

親離れ、ロボット離れを果たしたジョジー。

いつまでもこの平和な日常が続いてほしい。

そう思ったが、クララの体は機械でできているためメンテナンスが必要になったり、所々ガタが来る。


みんなに愛されたクララ。

ジョジーがクララと過ごす最後の時間には涙が出た。

表示のデザインが素敵

発売当初から話題になっていた表紙。

大きなひまわりと側に立つ女の子。


すごくかわいい!

大胆だけど、繊細で、かつカラフル。

購入したら本棚にしまわず、飾る人も多いはず!

デザインの印象や、本の内容が忘れられないほどよかった。

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