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No.4 ペット終活アドバイザーとペットちゃん


少し、つらい経験も含めての話になりますが、私が「ペット終活アドバイザー」を目指すきっかけや葛藤についてお話ししたいと思います。

今、我が家には愛犬が1頭います。まだ若く、1歳と9か月のゴールデンレトリバーの男の子です。犬を飼ったことがある方ならお分かりだと思いますが、まだまだ学びの真っただ中。お手、おかわりはもちろんの事、待てや取っておいで・・・。トイレトレーニングも欠かせません。日々、愛犬もですが、飼い主である私自身も勉強中です。
この子への願いはただただ一つだけです。健やかに成長してほしい、それだけです。

日々成長・・・してるのかな。

片時も離れない、愛犬との思い出と

この子の前に、私は6頭の子をお迎えしそして旅立ちを見送ってきました。どの子の出会いからお別れの最期まで、頭の片隅から離れることはありません。

今でも、ふとした瞬間に思い出してしまいます。どの子も我が家に来て家族の一員になってくれました。ある子はマイペースで尻尾にリボンを結んでも気づかなかったり、ある子は家じゅうのドアを開けてベランダで日向ぼっこしてたり。気づけばそこに居る。居なくてはならない存在となってくれました。その中でも、私に一番なついてくれた子がいます。


一番私になついてくれた子の名前の意味は『最高の』という意味がある子でした。本当に名前の由来通り、最高の存在でした。家族が散歩の呼びかけをしても寝ていたのが、筆者である私が声をかけると一目散に玄関へと駆け出していました。家族からは「なんだよー!」とよく言われていました。
そんな子が虹の橋へと旅立っていきました。約1年と数か月前の事です。本当に絶望しました。本当の所、未だに傷は癒えず、毎日が本当に自分の心との闘いです。一歩を踏み出すのに、どれだけ勇気と気力を振り絞っているか。旅立ちを見送ってきた方ならお分かりかと思います。本当につらく、苦しいですよね。

その子は特に病気らしい病気はなかったのです。定期健診でも異常値なく、かかりつけの獣医さんから「今までの子と違って、この子はタフだね。長生きできると思うよ」家族は安堵していました。その診断結果の数日後、急逝しました。

亡くなった後、

「あぁ・・・明日やってあげるねって言ってたのに」

「次の機会にやろうね」

叶えられなかった約束がずっとずっと、頭の中を駆け巡っていました。

「どうしてあの時にやってやらなかったんだ、私が悪いんだ」

誰が悪いわけではない、旅立って行った子が悪いわけでもない。
当時の私は本当に自分を責めに責めました。

最期に見送った愛犬。家族間で一つの結論がでました。

「もう、ペットはお迎えしないようにしよう」


当たり前に来ると思っていた愛犬との毎日がたった一瞬で、終わってしまった。
どう看取るか。どう介護していくか。どう過ごさせてあげるか。そんな相談すら家族間でできず、虹の橋へと送ったので家族で誰が言うわけでもなく、そんな寂しく悲しい思いが生まれていました。



新しい出会いへの期待

そんな我が家に、元の飼い主様が家庭の事情で飼育困難になり、偶然見かけた里親募集がきっかけで、エネルギッシュで若々しい力強い存在がやってきました。
それが先にお話しした1歳と数か月の子です。
本音を言えば、私はお迎えに消極的でした。

「もういやだ。あんな思いはしたくない」

そういう私とは違い家族は、

「あの子が連れてきてくれたのかもしれないよ」

と私に説得してきたのです。
今の子が我が家に来ることになった日のたった数日後、私に一番なついていた子が旅立った命日だったのですから。

当初は顔を見るだけで私は断るつもりでした。家族が迎えるなら最低限の手伝いだけで、愛情は注がない。別れがつらいから。

でも、無理でした。顔を見に行った、そのお宅で私たち家族を見た瞬間、尻尾を大喜びで振り、お腹を出して撫でてと催促してきたのです。撫でてしまってからはもう、妙な運命を感じずにはいられませんでした。

結果として、家族全員の総意で「本当にこの子を最後に。そして家族全員で全力で愛してあげよう」そう決まりました。

ペット終活アドバイザーへの強い決意

私たち家族間でこの子の今後について決めていくうえで色々と相談しました。最期をどう看取るか。この子の為の定期検診をどうするか。
家族間で方向性がなかなか定まらない、そんな時にペット終活アドバイザーの資格を知りました。愛するペットの為にどうするか。意外と悩みを抱えていらっしゃるご家族は多い。そう知った私は「いま目の前にいる大切なこの子、そして今まで見送っていった子の為だけでなく、ほかにも困っているご家族様の為にも取得しよう」そう決意したのです。


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