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しゃもさんの好きな歌ってみたを勝手に語るだけ2

「目に緋色」が良すぎたので、しゃもさんの獅子志司さん曲歌ってみた動画の感想を勝手に語ります。


目に緋色

 しゃもさんの新作歌ってみたで、僕は歌コレ期間中にこの歌を一番多く聴いていました✌️

 実は「目に緋色」の本家が投稿されたタイミングで、曲の存在自体は知っていましたが、「あとでみる」に突っ込んでいて聴けてなかったんですね…(しゃもさんの歌ってみた聴いた後に本家もちゃんと聴いた)。

「目に緋色」の歌ってみただと、サビの部分がダントツで好きです。「かわるがっわる」「回る回る~」の歌い方がアクセントになってて、「合図」で揺らしてくる。「泣いて喚こうが~」からが目に緋色内でいっちゃん好きで、歌い方クリティカってました〜!!

 音の上がり方美しいし、「先にさ」「あ あ あ~あっあ」「あっあっ あ~あ~~」で哀愁が漂っていて曲の世界観がより増していて。からの、「入りましょう」でメリハリつけてるの一生好きです。

 2番Aメロは打って変わって洒落っ気が強くなるフレーズ、「ノイロ~ゼ」「歌うよ~うに」と「na na na…」がオサレ。Bメロを越して、「少年A」でトーンダウンして、「もがいている」で迫力を出す、「人狼~」に繋げる展開の仕方最高です。

 しゃもさんの声はバランスが良くて、歌い方次第でかなり幅がありそうだな〜っと常々思っておりまして。フレーズに合わせた歌い方と、全体通してのメリハリがしっかりついてて、曲そのものを魅せる歌い方がすげえかっこよかったです。どのフレーズも歌い方がテクくて聴いてて楽しかった。目に緋色歌ってみたでしゃもさんのがいっちゃん好きです。


絶え間なく藍色

 獅子志司さん曲で最古の歌ってみた、「絶え間なく藍色」。少年と青年の間くらいの声色で、曲自体の雰囲気に合ってるなと思ってました。

 始まりからトーンは一定、サビ、フレーズの頭に力んでる歌い方は「獅子志司さん曲の歌い方、この時点で確立されてる!!!」と思ってビックリでした…。
 「稀代の」から「未来を」でトーン下げて「掲げるくらいの」の帰結、本当にカッコイイ〜! 合間に入ってるコーラスもオシャレで、無敵。

 2番のサビ前「いざ」の「ざ」で力んでるところを挟んで、サビがかなり強調した歌い方をしているから、全体通してトーンが一定な分、印象的に映る........…。個人的には、「事変よ」の細かいビブラートと消えゆくような末尾が好きです。

 Cメロは「絶え間ないが~」でコーラスとメインボーカル重なってるのよくて、メインはカッコイイし、コーラスは美しい。ラスサビの「大乱戦」で盛り上がり、「僕は~」の控えめな感じに一旦下がる抑え方もバツグン過ぎる。

 獅子志司さん曲特有の洒落っ気と音の揺らし、曲中に漂ってる切なさがどれも表現されてて好きです。この曲がバズってた当時、僕もこの曲が大好きになったので。歌っててくれて嬉しいです。


うつけ論争

 
  「自尊」から「有耶無耶な世」に入るところでメリハリが付いていて、そこから「囚われる程」の「程」で揺らしたり、「届かず論破」を「とどかず」で力んで「ろんぱ」の「ぱ」で切る等、遊び心があって好きでした。

 「当たんぞ」の「ぞ」で力んでるのもカッコよくて。「ぶっ放せ単純な想いを」の末尾が伸びてメインに合流、「門前単騎待ち~」でAメロのトーンに戻る展開の仕方メチャ好きです。曲のワチャワチャ感と魅せ方が本当に合っている。

 続いて、「天下の夢想」「唯我独尊」から「痛いや」でがなり、「五月蠅い」の「さ」で揺らしの流れも良くて。2番サビに入ってからの「賢く」、「乗っかれ」の「かれ」、「仲良し」の力み方も一連の流れが聴いていて子気味がいい。「笑い合うが」の「合うが」が、声の上がり方真っ直ぐですごく好きです。「取っ払え」でもまた「え」でがなりが入って、「ルールを」の末尾に入るロングトーンは心の底から好き。

 1番の「当たんぞ」が強かった分、ラスサビの「当たんぞ」は高音が美しくて、1番はハングリー精神の強い喰らいつく感じでしたが、ラスサビは自分の中で昇華してる感じが出ていて、歌の解釈が素敵でした。


永遠甚だしい

 獅子志司さんには珍しく、始まりはしっとりの曲で、そこから加速していく曲調の「永遠甚だしい」。リズムの取り方が難しい曲なのに、歌いこなしていて、何度も聴いて歌った曲なんだろうなと思いながら聴いていました。

 「一回戦限りの~」からの流れが好きで、「人」「生」で上がって、「永遠甚だしい~」のビブラートかけながら伸ばした後の切り方がカッコよくて好きです。

  2番は全体的に哀愁が増していて、特にBメロで「動けないのな」がやりきれなさあって胸がきゅっとしました。「乱用」の「ら」で巻舌にしてたり、「名言くだらない」で消えゆくような調子で最後に存在感が戻るところも、Cメロに綺麗に繋がっていて流れが美しい。

一番好きだったところが、ラスサビ「わかってんでしょ」のフレーズで、「か」が悟ったような優しさがあって火が灯るような温かみがある。そこに、「四肢があるのだと」で力み、「延長戦~」が美しくて、最後の「青天華々しい」でコーラスとメインボーカルが重なる部分キメキメでカッコよかったです。主人公感マシマシで週刊少年ジャンプみたい。


虚ろを扇ぐ


 プロセカのビビバスに獅子志司さんが提供している楽曲で、ストリート感と哀愁が混ざりあっている歌い方で好きでした〜。

 入りの歌い方はフラット、その後のヤンチャな歌い方とメリハリがあって、Bメロの高音がほんとうに綺麗。原曲に忠実な歌い方なのも好きでした。

 「虚を扇ぐ」といえば........…と僕が勝手に思っている2番終わりのロングトーンも綺麗にキメてて最高です。Cメロの入りも完璧でした。

 ラスサビは「飛べない鳥のサイレン」で抑えて、溜めて溜めて、そこからの「しがらみ噛み砕いて」のがなりがギャップに繋がってて。あと「荒げる」で、ほんとに荒げてるの好きすぎました。それから、「荒げる声で項垂れたくないのです」の歌い方、丁寧に歌ってるなって感じました。最後の「虚を扇ぐ」の帰結まで全部好きです。


あとがき

 自分は「絶え間なく藍色」がバズった際に獅子志司さんを知ったクチのミーハー人間ですが、「うつけ論争」「永遠甚だしい」はまだ未履修だったので、しゃもさんのお陰で知ることができました。

 獅子志司さんはご自身でセルフカバーも出されていて、調声の仕方、本人の歌い方、歌ってみたの解釈、それぞれ聴き比べて楽しんでおりまして。
 僕は獅子志司さんの音の揺らし方や洒落っ気があるメロディーに闘争心と哀愁のある曲の世界観が好きです。

  自分は中高生の頃から歌ってみたというものに触れてきて、「ひとつの曲に対する数多の解釈を肯定するカバー文化」としての「歌ってみた」が非常に好きなのです。そんな中でも本家に対してリスペクトのある歌い方をしてくれる人が好きなのですが、しゃもさんがまさにそうで。ライブの時も歌ってみたも、楽曲の世界観を構築してくれる歌い方が本当に好きです。

 あまり伝えられないかもしれないけれど、たまにこうやって「ここが良かった」「この歌い方が好き」といった言葉を伝えさせてください。尽くせる言葉は多くはないと思いますが、自分なりに声にします。

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