空乃くらげ

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  • メンタリスト感想メモ

    アメリカで2008年から2015年まで放送されていたドラマ「メンタリスト」 個性的で魅力的なキャラクターと独特のユーモアに惹かれて書かずにいられなかった極私的感想メモ。 思い切りジェーンとリズボンにフォーカスしています。

最近の記事

メンタリスト感想メモ 30

小屋の改装に取りかかったジェーンに リズボンがサンドイッチを届けに来る。 湖を見渡しながらサンドイッチを食べている時、彼女はあることに気づく。 「指輪してない!」 ジェーンはゆっくりと話し始める。 「この指輪は…いままでずっとつけてた。  これは当然僕の過去に深く関わってる。  それに象徴なんだ、君と出会った。この指輪があったから君と出会えた。  だから、ある意味これは僕の未来に繋がるものでもあるんだ…。  君につけてほしいわけじゃないんだよ。  でも、これを君とふたりの

    • メンタリスト感想メモ 29

      いよいよラスト2話。 長かったジェーンの孤独な旅もついにフィナーレへ向かう。 ここのエピソードは本国で放映された時も2話連続だったようなので、 続けてみるのがいいかも。 ジェーンが放浪中に見つけた湖のほとりに立つ小さな小屋。 彼はリズボンをその小屋に連れてゆく。 「ジェーン、これどういうこと?」 サプライズでいきなり廃屋みたいな小屋を見せられて戸惑うリズボン。 「小屋だよ。自分で改装しようと思ってるんだ。  ぼくたちには変化が必要だ。でも、君は仕事をやめられない。  だか

      • メンタリスト感想メモ 28

        ファイナルに向けていろいろと加速してゆくラスト3話。 メンタリストらしく、サイキックとシリアルキラーが絡む エピソードが展開してゆく。 リズボンもチョウもワイリーも傷を抱えたまま仕事をしている。 それに引き換え、ジェーンがリズボンから逃げて1週間。 仕事も恋人も放り出し、全く連絡もせず 電話にすら出ないというひどさである。 ジェーンてこういうところあるよね。 レッドジョンがらみの時も1週間屋根裏にこもって出てこなかったり、 半年間全てを捨てて連絡を絶ってしまったりした。

        • メンタリスト感想メモ 27

          洋ドラを見てるとだんだん勘がよくなってきて、 とてもいいチームで、いい展開で、いい関係が続いてると そのあと必ず、なにかちゃぶ台ひっくり返すような事件が起きるぞ…。 という嫌な予感がするんだけど、やっぱりそうだったー!!! 何も殉職させることないじゃないかー!!! ストーリーの流れ上、命の危機は必要だったとしても 危篤から、一命をとりとめるってことじゃダメだったのか…。 幸せな週末の約束。 ジェーンとリズボンはすてきなホテルを予約。 ワイリーはやっとヴェガを誘い、 一緒に

        メンタリスト感想メモ 30

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        • メンタリスト感想メモ
          37本

        記事

          メンタリスト感想メモ 26

          「すみれの花束」に続いて、ジェーンの本領発揮ともいえるエピソード。 見てて楽しく、気持ちよく見終われるお話。 ときどき思うんだけど、ジェーンていたずら好きの 賢い妖精みたいなもんだよね(笑) アボットの妻、リナの商務省次官への承認が間近に迫る中、 ピーターソンはアボットが射殺したカルテルのボスの遺体から 証拠の銃弾を取り出す。 この弾から発射された銃が特定されれば、アボットの犯行が明るみに出て 彼は殺人罪で逮捕されてしまう。 ボスを守り、ピーターソンの悪事を暴くためチームが

          メンタリスト感想メモ 26

          メンタリスト感想メモ 25

          凄腕のスナイパーから、検察側の証人を出廷まで守るエピソード。 証人は若い母親で、夫は証言をやめるべきだと強く反対している。 すでに一人目の証人は殺されていて、 彼女が狙われているのは明らかだからだ。 その若い夫婦にジェーンはこう言う。 「無理強いはしない。心配して当然だ。  正しいことをしろなんて言いたくない。  …正しいことをするのは簡単なんだよ。   なにが正しいのか、判断することが難しいんだ。  君たちの赤ちゃんが大きくなった時、どういう人になってほしい?  高潔で

          メンタリスト感想メモ 25

          メンタリスト感想メモ 24

          リズボンにとって『家族』は 愛するがゆえにトラウマでもある複雑なものだ。 彼女の弟にある問題が起き、故郷のシカゴに戻るとき ジェーンは「君さえよかったらぼくも一緒に行こうか?」と声をかける。 その時、リズボンは歩きながらこう言い捨てる。 「来たって楽しいことはなにもないわ。来たければくれば?」 それに対し、ジェーンはリズボンを見つめゆっくりと尋ねる。 「君は一緒に来てほしいかい?」 リズボンは一瞬ためらい、弱気な声で正直に告げる。 「私は… あなたが来てくれたらとて

          メンタリスト感想メモ 24

          メンタリスト感想メモ 23

          S7-6 「グリーンライト」 麻薬取締局の摘発が失敗し、捜査官が殺される事件が起きる。 そのチームを率いているピーターソンはかつてアボットの上司だった。 チーム内の内通者と殺人犯をあぶりだすためにジェーンたちが動き出す。 ピーターソンは2年以上部下が敵と内通し、情報を漏らされていても 気づかないうえに、手柄だけは自分のものにするような卑怯な男で、 アボットのある秘密を盾に脅迫してくる。 10年前、アボットはメキシコで麻薬カルテルのボスを 密かに射殺した過去がある。 そ

          メンタリスト感想メモ 23

          メンタリスト感想メモ 22

          ここからの数話はシーズンラストに向けての 「種まき」みたいなエピソード。 新シーズンに入ってふたりが恋人になってから5話くらいまで 一回もジェーンとリズボンのラブシーンやキスシーンがない!(笑) アメドラとしては画期的だよ! けれど、ふたりの(特にジェーンの)愛情が画面からあふれるようだ。 なにげないセリフやしぐさ、表情で積み重ねていく演出が好き。 それからジェーンの服装が戻ってるね! 「青い楽園」以来、淡いグリーンのプリントシャツにジャケットだったのが CBI時代のよう

          メンタリスト感想メモ 22

          メンタリスト感想メモ 6改

          シーズン3のラストで死んだはずのレッドジョンが亡霊のように 現れてくるシーズン4。 いろいろと無茶してきたジェーンの計画のほころびが現れてきて、 その場しのぎのつじつま合わせがたいへんになってくる。 嘘を隠すためにさらに嘘をつき続けなくてはならなくなってくるのだ。 (いや、本当に大変なのはシナリオライターだったと思うけど・笑) この辺からジェーンの危険性が強く出てくる。 「怪物を狩るにはそれ以上の怪物になるしかない」のだ。 不法侵入、証拠の捏造、偽証、死人に罪を負わせて闇

          メンタリスト感想メモ 6改

          メンタリスト感想メモ 7改

          エリカ、スタイルズ、ローレライと濃いキャラ満載のシーズン4。 スタイルズを演じるマルコム・マクダウェルはさすがの存在感。 優秀で生意気な末息子を見るような目でジェーンを見ている。 エリカとローレライはいずれ劣らぬ謎の美女。 エリカとジェーンの初対決のエピソードは完全に 「刑事コロンボ」リスペクトだったなぁ。 あの雰囲気、懐かしい。(S3-19話) この二人の「同じ穴の狢」感というか「厄介な同業者」感はおもしろい。 ホームズとアイリーンみたいな緊張感。 エリカにしてみると自分

          メンタリスト感想メモ 7改

          メンタリスト感想メモ 21

          S7-3「オレンジブロッサムアイス」 「でた!エリカ!」 前話のラストで思わず声が出てしまった(笑) 「こりゃ、まためんどくさくなるぞ…」というジェーンの顔にも笑える。 ジェラシーばりばりのリズボンがかわいい。 ジーンズにウエッジサンダルという、エリカと比べると 田舎娘っぽい格好もかわいい(笑) 警戒感で毛を逆立てた猫みたいになってる。 ラスト近く、エリカはジェーンとリズボンは長続きしない。という。 「あなたが惹かれているのは彼女の誠実さ、真面目さ、  道徳的で地に足のつ

          メンタリスト感想メモ 21

          メンタリスト感想メモ 5改

          レッドジョン事件の大きな山場になったシーズン3から4。 このドラマの大きなテーマ『復讐』 だいたいのドラマや映画では「復讐は不毛だ」 「復讐では誰も救われない」というのが大前提になっていて、 主人公もぎりぎりで思いとどまるというパターンが多い。 でもジェーンはそんなことは百も承知で、 そこをとっくの昔に突き抜けてしまっている。 「復讐は生きる理由になる」 「復讐するつもりならずるくなれ。  平気で嘘をつける冷酷で賢い人間になるんだ。  自分の心を誰にも見せるな」 「恐怖の中

          メンタリスト感想メモ 5改

          メンタリスト感想メモ 20

          S7-2 リズボンが刑務所に潜入するエピソード。 同室の囚人から、その恋人の情報を抜くのが任務だ。 ジェーンからのアドバイスは 「嘘をつきすぎないこと。大きな嘘を一つだけつけばいい。  真実の中に嘘を混ぜろ」 さすがに的確でいらっしゃる(笑) 夜、恋バナで仲良くなるのはパジャマパーティから 刑務所まで万国共通らしく ここで初めてリズボンが自分の本心を吐露する。 「彼に会いたい。彼は詐欺師なの。頭を使ってお金を稼いでるわ。  出会ったのはすごく前よ。ほんとにもう何年も前…

          メンタリスト感想メモ 20

          メンタリスト感想メモ 4改

          シーズンを重ねて「脂が乗ってきた」感があるS3。 見ごたえのあるエピソードが多い。 ラローシュやバートラム、スタイルズ、エリカなど 後々まで関わってくるキャラも出てきて話が膨らんでいく。 しかしみんなキャラ濃いよなぁ。 ジェーンはというと屋上の倉庫みたいな場所を勝手に住み処にして ベッドを作ってたり、リズボンのオフィスに立派なソファを運び込んで くつろいでたり居心地良さそう。 いつのまにか野良猫が居ついちゃった。みたいな感じ(笑) しかし、ここまで殴られたりさらわれたり人

          メンタリスト感想メモ 4改

          メンタリスト感想メモ 19

          前シーズンラストで気持ちを確かめあい、やっと恋人になったふたり。 でもずっとバディとして仕事をしてきて、 いきなりのクラスチェンジに照れもあってぎこちない。 殺人事件の捜査をしているときのほうがずっとナチュラルだという 困ったカップルの誕生である。 とりあえずつきあいだしたことは、 みんなには黙っておこうということになるのだが、 リズボンはDC行きを突然取りやめ、婚約も解消してるわけで そりゃー、みんな何かあったと思うよね。 なんで隠せると思ったんだ。 しかも、ジェーンは

          メンタリスト感想メモ 19