ソラノモク

空を見上げて雲を見るのが好きです。 2022年秋よりタロットを始めました。 詩を作るの…

ソラノモク

空を見上げて雲を見るのが好きです。 2022年秋よりタロットを始めました。 詩を作るのも好きで今はstandFMで好きなことを配信しています https://stand.fm/channels/600e7ffd2b4a4592fef8600a

最近の記事

道しるべ

彼は振り返る 歩んできた道が 間違ってはいないか 彼は振り返る 先人たちから受け継がれた知恵を 忘れてはいないか 彼は見つめる 心に嘘は無いか 身体は悲鳴をあげてはいないか 握りしめ手放せずにいるものはないか 彼は立ち止まる 後に続く者たちが 迷わぬように 誰一人 取り残されることのない様に 彼は 明るく光る ランタンと杖を掲げて 待ち続ける

    • ずっといっしょ

      わたしたちは はじめましてからこの世を去る時まで ずっといっしょなの はじめましての時はあなたの方が 断然強かった 私はまだ目覚めていなかった 時が経つにつれて わたしは頭角をあらわしたの あなたはわたしのことなんて気にしないでしょ? あなたとわたしは この花飾りのリースでつながれている 離れようと思えば離れられるけど 離れちゃうと二人とも致命的 あなたは気にしないかもしれないけれど わたしはあなたと仲良くやっていきたいの ずっといっしょだと飽きることも ケンカをする

      • 2頭のスフィンクス

        私の戦車がようやく到着した がしかし、なかなか簡単に操縦できるものではない 教習所にも通ったが、実践とはまた別だ なにしろ前輪は2頭のスフィンクス 彼らは 右手にあるこのレバーから伝わる 私のエネルギーを感じ取り 動き出す 私の精神状態のバランスが取れていなければ 途端に2頭は別々の方向へ走り出すか 動かなくなってしまう 私の精神力バロメーターは車体前の赤いコマで分かる 赤い色が消えてしまうと動けなくなる 長い距離を進むのではなく その都度目的地を定め 進むことになる

        • 祝辞

          こんにちは 天使です アダムさんとイブさん 恋人になられたんですね おめでとうございます カップル第一号です あつあつですね。ふふ これからお二人であの山に向かうことになります ワクワクドキドキ 山あり谷ありです どの道を選ぶか 意見を出し合い 助け合い 進んでくださいね 途中 リンゴの木があります どうされます? 食べます? くれぐれもご自分たちで決めてください 人間ですからね 本能に逆らえない時もあります どちらを選んでも何を選んでもすばらしい人生が用意されて

          扉のカギ

          この世に産まれた時 欲求を満たすために 周りの人に全てを委ね 泣く 次第に動けるようになると 転がって、這って、歩いて 周りの人の手を借りずとも 欲しいものを取りに行く そうやってどんどん世界は広がっていく 新しい世界の扉が開いていく 次第に扉は簡単に開かなくなる 体当たりをしても 叩き潰そうとしても びくともしない 扉を開くにはカギが必要になる カギはいろんな形をしている 誰かと協力するというカギ カギを探しに旅にでるというカギ 実は自分のポケットに入っていること

          皇帝の椅子

          高くそびえたつ岩山を前にして それはある 皇帝の椅子である もう何百年にもなるであろうに 石でできたそれは 形を変えることなく その場に置かれている 岩山がオレンジ色に輝くとき 皇帝は皆を引き連れて 越えなければならない それにふさわし皇帝かどうか それを決めるのは この椅子である 認められた時 ひじ掛けに装飾された羊の頭が 回り始める 黄金に輝く水晶と 皆を導く皇帝の杖が現れる 皇帝はそれらを受け取り 出発の準備を始める 皇帝の椅子は その姿を見守り続ける

          豊穣の女神

          澄み渡る空 降り注ぐ日の光 森のはずれの高台に 大きなリクライニングソファ 背もたれにはふかふかのクッション そこは彼女のお気に入りの場所 身重の身体をゆったりと預け くつろいでいる 見渡す限りの麦畑は黄金色に輝き 収穫を待つ 流れる川は恵みを運ぶ 後ろに広がる森では 花が咲き、木の実がとれ 生き物たちは空腹を満たす 肥沃な大地はどこまでも広がっている 彼女の元には多くのものが巡ってくる その中には悲しみや苦しみもある それを彼女は慈しみ、やわらかく包み込み 豊かさの中

          青いコイン

          空へと続く階段に 虹の妖精たちが座り込み おしゃべりしている 花や木の上には 大地の精霊たちが うたたねをしている 私が両手を広げると 虹の妖精と大地の精霊が一人ずつ 私の手のひらに座る 彼らを青い光で包み、一つのコインを生み出す 虹と大地のパワーはコインの表と裏となり くるくると回りだす そして大空へと飛び出していく 私は次から次へとコインを生み出し コインたちは世界中へ飛んでいく あなたのもとへとコインが届く 青い光はあなたを守り あなたの中で大きくなる

          私は魔術師

          私は魔術師 魔法を使ってなんでも生み出せる 何もないところに火をつけ 風でその火を大きくする 水でその火を消し 水の流れを土で止める 簡単に言うとそんなこと それが魔法?何の役に立つのかって? これはほんの基礎の基礎 そこにいろんなスパイスを調合する 目に見えるもの、見えないもの するといろんなものが生み出せる 私が願うものは何でも さーて、まずは何を生み出そう

          ぼくは旅に出る

          ぼくは旅に出る この大きな海の向こうへ ぼくは旅に出る この小さなカバンだけもって ぼくは旅に出る 内側から沸き起こる夢と希望をもって ぼくは旅に出る まわりからくっつけられた不安や恐れを置いて ぼくは旅に出て、崖の上に立った 見渡す限り、青い空と青い海 深呼吸する ぼくは 崖の上から飛び降りた 旅に出た人しかわからない 崖のすぐ下に小道があることを そしてこの道のずっとずっと先に宝物があることを ぼくは旅に出た その宝物をめざして

          ぼくは旅に出る