わっさわっさと葉をゆらし (詩)

わっさわっさと葉をゆらし
その木は空に伸びている

圧倒的な高さを持って
わっさわっさとゆれるのを
楽しむように伸びている

飛びゆく鳥がよけるか休むか

風の多いこの土地で
折れる事もなく
山ほどの葉をかかえ
こうべを垂れつつ空に向かう

優しい風にさわさわとゆれ
激しい風にしなりつつ
その木はそこに立ってきた

わっさわっさと葉をゆらし
その木は今日も伸びている

羽を休める小鳥が一羽
その木と一緒にゆれている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?