ベー太、低音出しまくる

ベー太の音「ズゥゥウウウン
ブォォオオオン
ボォン、ボォン、ブゥオン、」

歌丸「べ、ベー太、なんか今日はやけにベースの迫力が凄いな…」

ベー太「あ!わかるかな?!
やっぱりベースは低音楽器だから
重低音をどんどん出すべきだなって思って!(にこにこ)」

歌丸「そ、そうなんだな!」

その後の演奏にて…

ギタ子の音「ジャンジャン」
ドラ美の音「ドッパンドドパン」

ベー太の音↓

ブォォオオオンドォォオオ!

ギタ子(………ピリピリピリピリ)

ギタ子「あーーーもう!!
ベー太どうしたのよ?!
今日なんかやたら音大きくない?!」

ベー太「え?!いや、
アンプのボリュームはいつもどおりだよ?!」

ドラ美「で、でもなんだか
いつもよりベースが凄い主張だぞ?」

歌丸「た、確かにな…
ベー太、いつもと何か変えたのか?」

ベー太「え?あー。そうだね、それは…」

〜〜〜〜〜〜〜

ベー太のように、
重低音の魅力に取り憑かれたことは
ベーシストなら一度はあるかもしれません

今回は、
ベースの音楽的な役割
そして低音域というモンスターの正体
について書いてみます。

まずはベースの一般的な
音楽での役割
それは、
・「低音階」の演奏
・「低音域」の支配率を決める
・ドラムとのコンビネーションによる
リズムパターンの表現

まずはこの3つなのかなと思います。

その中でも、
「低音階」と「低音域」の違いというこだわりが
僕にはあります。
ギタリストだけど。(笑)
まあ、編曲家でもあるので許して下さい。

「低音階」というのは、
単純に低い音程ということです。
四弦ベースであれば
四弦解放のEが「一番低い低音階」
ということになります。

対して「低音域」というのは
周波数にして50hz以下の、
超低域の事を指します。

周波数という言葉を出すと
途端に専門的な気配が漂いますね。(笑)

とにかく、
音階と音域は別なものとして解釈して頂きたいです。

では今回のベー太のケースでは
どんなことが起きていたのかと言うと
【低音域が過剰に出ていた】
ということです。

低音域が出過ぎると
スタジオやライブハウスの床が揺れたり
ドラムセット全体が共振したり
という事態が発生します。
このような状態になると
ベース以外の楽器の音が聞こえにくくなります。

もう一つ、低音域の出過ぎによる
副作用があります。
それは【低音階が聴き取りにくくなる】
ことがあります。
人の耳が音程を認識する前に
「音域」の響きが勝ってしまい
部屋中を振動させてしまう
ということがあるのです。
低音を強調しているのに、
ベースが聞こえにくくなるのです。

そしてこの「音域」についてですが、
ベースという楽器自体からは
その超低域が過剰に発音される
ということは少ないのですが、
アンプや機材による
過剰なブーストによって起こり得る
ことが多いと思われます。

ベース自体から楽器として自然に発せられる
超低域も勿論存在するのですが、
そう言った場合には
上記のような過剰なブーストという
状態にはならないのです。

part2では低音というモンスターの正体
について書きたいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜

ベー太「…音域と、音階、
そんなこと気にもしてなかった…」

歌丸「ベースって、
そんなに重要なポジションだったんだな…」

次回・【ベー太、低音出しまくるpart2】

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