チョコレートボックスはパンドラの箱。

ふせったーだと読み返す時にちょっと面倒なのでnoteにも置いておくことにしました。少し文章を整えています。
自分がいつ何を考えていたのか、をだいじにしたいので、ふせったーの公開時間を記載してリンクを貼っておく。
2021/6/22



ドラパ1周目に、わぁ…、ってなったことを明文化したかっただけで考察ではない、です。


ブギーポップ世代なんですよね。
いちばん好きなのが「パンドラ」なんですけど。物語の話は置いておいて。
(ブギーポップほんとに面白いので知らない方は是非読んでください)
冒頭にカインの話とパンドラの話が出てくるんですよ。
眞紘と智紘のこととカインとアベルの話も前にしたけど、まぁそれは今回の話とは関係ないので。
でもカインの話はそれはそれでしたい…神はカインを許してるって話…

本題はパンドラの箱の方。
この世の厄災を詰め込んだ箱の中に、なぜ最後に残されるのが「希望」なのかっていう、その解釈の話。
私はブギーポップのパンドラで採用されてる予知説が物凄く好きなんですよね。
パンドラの箱に残されたのは「未来」であり、絶望的かもしれないその「未来」を知らずにいることで人々は「希望」を保っていられる、っていうあれ。
希望がなければ絶望もないのでまぁ厄災として数えられなくもないな、とは思うんだけれど、「未来」を知らずにいられるから「希望」を託すことができるという方がしっくりくる。
僕はこの予知説にブギーポップで初めて触れたのでブギーポップの話を出しただけなのでほんとに本編はなんの関係もないんだけど面白いから読んでください。

チョコレートボックスがフォレスト・ガンプ

「Life was like a box of chocolates.You never know what you're gonna get.」

であるなら、人生を表す文言ではあるけれど、チョコレートボックスを眼の前に迷っている状態であるなら、中身のチョコレートは「未来」の話なんだよなぁ。
どんな未来が用意されてるのかはわからない、その箱を開けるのも、その中のどのチョコレートを口にするかどうかも自分次第。
そうして選んだ「未来」が人生を形作っていく。
あんとすのメンバは自らその箱を開け、チョコレートを食べた、つまり、自分で自分の「未来」を選んだわけだよね。

成長の物語というのは「選択」の物語でもあるので、チョコレートボックスが印象的なBIRTHってこの先の彼らの「選択」の物語を始めるにはあまりにぴったりな要素ですよね。

私は自分の好きを優先して名作と言われるものを後回しにする癖があるので、フォレスト・ガンプについてもほとんど無知の状態なのであれなんだけど、この名言ってどちらかというと前向きな意味合い、ですよね?
でも、個人的にはチョコレートボックスっていわゆるパンドラの箱なんじゃないのって思うわけですよ。
華Doll*に関して言えば濃いめにそう思う。

箱を開けなければ、出会わなかった「未来」の話。
箱の中に入ったままなら「絶望」も「希望」も共存できたのに。
知らなければ、壊れることもなかったのに。
(Meetじゃん…)

パンドラボックスを開ける彼らを見守る僕らにとっては、
それは箱の中の猫の生死を知るようなことだとも思うんですよ。
彼ら自身の物語と、葦である僕らの両方に示唆的に作用する仕掛けにぞっとする。

チョコレートボックスはパンドラの箱かそれともシュレディンガーの猫か。
どっちにしろグロテスクだな、ってそう思った話。 



余談なんですけど、ドラマストアのチョコレートボックスって言う曲が大好きなので聴いてください。

アイ アム イン ザ ボックス
さらに完全オートロック
逃げ場なんてないんだ なんて嘆く前に
ライフ イズ ライク ア ボックス
実は最高級のカギが 入ってるかもしれない
あくまでかもだけど

開けたら始まる世界が
君を呼んでるのさ 声を枯らして
諦めたはずの未来が
近づく魔法の裏技を伝授しよう

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