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教員免許と就活のはなし②

こんにちは。空飛ぶチェリーパイです。
ちょうど一年くらい前に「教員免許と就活のはなし①」 というnoteを投稿しました。

入社6年目、28歳。
仕事にも慣れて、一通りのことは任されるようになり、仕事もより面白くなってきた。
けれども立場としては上と下に挟まれて、今まで経験してこなかった悩みに直面するような時期である。私もその一人。特に後輩に対しての指導やコミュニケーションの仕方について正解が分からないと、同年代の友達と侃々諤々(かんかんがくがく)意見を交わすことが多い。
キャリアアップに向けて、転職を考えたりするけど、仕事は楽しい。
大学生の頃に教員の道ではなく、民間企業への就職という大きな決断を下したことは間違っていなかったと、心から思う。

年始を迎え、3月の就活解禁に備える大学生やこれから教員免許課程の履修を検討するかもしれない人に向けて、
「教員免許取ったけど、教員以外の仕事で役立つことってあるの?」っていう案外調べても、しっくりこない疑問(当時自分はめっちゃ調べました‥)の解消の一助になればと思います。


教員免許持ちの強みってなに?

就活の面接やES/履歴書で必ずといっていいほど聞かれる「自分の強み」。
企業側の質問の意図としては、「自社の社風に合っているか」や「入社後に活躍できるか」が見られていますが、見つけられていない人やどのようにアピールしていけばいいかわからないという人は多いかと思います。

当時大学3年生だった自分も就活をすると決めてから、自己分析をしてみました。
自己分析のやり方は、色んな参考書とかに詳しく書いてあるので各自読んでください。



サークル、バイト、ゼミ、資格取得の経験や学びなど以外と強みややりたいことの方向性が見つかりましたが、自分の中でも大きなウェイトを占めたものは、教職課程をやり切ったことでした。(教育実習以外の単位は取得済だったため、やり切ったと表現してます。


ただ、実際に就職活動をすると当時の自分は「なんで先生にならないの?」「教員免許を取得するに当たって得た学びは?」など面接官からよく聞かれました。
ならない理由、民間企業で働きたいと思った経緯は、前回のnoteで書いた通りなのですが、「強み」ってなんだろうと考えました。

教職課程で得た学び・強み

教育学部ではない学部生が教職課程を履修し、教員免許を取得することの強みは、ざっくり書くと以下3点が挙げられると思います。

①:セルフマネジメント能力


スケジュール作成

学部の講義+教職課程を履修した場合、通常の学生よりのカリキュラムの作成に苦慮すると思います。当然課題の数も多くなります。
その中で必要な単位を取得した経験は、セルフマネジメント能力が自然と培われています。
セルフマネジメントは、仕事やプロジェクトを効果的に進め、個人の成果を最大化するために重要なスキルと言えます。

②:リーダーシップと組織能力


リーダーシップ

教壇に立ついう経験は多くの人が経験できることではないと思います。クラス運営を行うための講義や講義の知見は、知らず知らずにリーダーシップ力や組織能力を鍛えています。

当時履修していた講義で印象に残っている話があって、「授業では二つ気に留めなくてはいけないポイントがある。一つ目は理解度には個人差があるということ。私に合ったものであっても、ほかの人も合うとは限らないということ。二つ目は時代の流れだ。自分が中高生だった頃と時代が変わっていることを先生が理解することが大切。」

この考えた方は大学生のことに知れてよかったと思う。
仕事をしていて、「今とは時代が違います」と喉まで出かかったこともある。けれども立場が逆転して(自分が先輩になって)、不意に使ってしまうことがある。それしか記憶の中にないから、実体験として伝えられないから、つい昔話をしてしまうのだ。ふと口から出てしまい、慌てて訂正することがある。
そんな時に相手(生徒)の目線に立って、授業を考える、あえて生徒に質問する、小テストをやってみる、、などを考えて授業を作り上げていく、生徒一人ひとりに合わせたアプローチを学び、それをビジネス環境でのクライアントやチームメンバーにも適用することができます。
また、教育環境は日々変化するものであり、それに柔軟かつ適応できる力がついています。これが新しい環境や業務にも素早く適応できる強みとなります。
この経験は間違いなくプロジェクトの進行やチームのまとめ役として優れた能力を発揮できます。

③:資料作成能力


小テスト、穴埋め式の資料、年間の要項の作成など様々な教材開発を行ないます。スマホやiPadで講義を受けている方も多い中、教職課程ではパソコンを使う機会は非常に多くなると思います。
当たり前に作っているスライド作成も、「どうすれば分かりすいか」「ここに写真があった方がいいのかな?」「フォントや文字の大きさはこのくらいかな」など試行錯誤して作った資料にはこだわりや思いが詰まっていると思います。

業務のトレーニングや新人さん研修プログラムの設計においてこの経験はビジネス環境でのトレーニング資料やプレゼン資料の作成に生かすことができます。
これらの強みを活かし、例えば人材開発やトレーニング部門、プロジェクトマネージャー、営業など、様々な職種で活躍することも今後のキャリアを構築することも可能だと思います。

最後に

「将来なにになりたいの?」と聞かれることが昔から苦手でした。でも大学3年生で自分のキャリアに向き合い「教員を目指す?民間で働く?」と真剣に考えたことは、非常に大きな経験になったと思う。
どんなキャリアを歩むのかは人それぞれで、悩むと思います。ましては、一生懸命勉強して、プライベートの時間も削り教職課程を履修していると特に。。

ただ、その資格を活かして社会で働いている。教員してでは確かに違うけど、社内研修に登壇したり後輩のメンターになったり、、そんな場面で教職を取っておいてよかったと心から思う。
学生の頃、ほんと勉強ができない生徒だったから、「どこがわからないの?」と聞かれると、わからないところを説明できなくて苦しくなり、どんどん萎縮してた。だから、私みたいな生徒(後輩)ができたら、「どこまでわかってる?」と聞いてあげたい。相手の理解度を把握できて、何より怒られたと勘違いさせない聞き方を意識して出来るようになったのは間違いなく教職課程を履修したから。

「やりたいことが見つからない」という人はたぶんやりたいこと=職業だと思い込んでると思う。
一回死ぬまでに一度はやってみたいことを書き出してみてほしい。
それがあなたのやりたいことであり、夢です。
その夢を叶える手段として、仕事があると考えてもいいのではないでしょうか
実はみんなやりたいことで溢れてると思います。

このnoteが誰かのキャリアを後押しするきっかけになったら嬉しいです。
では、また


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