てんとせん-15

音韻を無意識に踏んでしまったリスがくるみを転がして逃げていってしまった。わたしはどちらを選ぶのだろう。きみはどこに向かっているのだろう。
頭は間違うけど血は間違わない、という言葉を書き留めた文学者は誰だっただろう。くるみを探しているリスはくるみらしきの形のものが視界にはいってくる、意識して周囲を見回せば、他の人にはみえないくるみが手に入る。おなかいっぱいで気にも留めていないのに転がっていたくるみをリスが拾ってしまったとすればそれは無意識がなせる技だ。無意識がくるみを欲したのである。無意識とか心とか気持ちとかいうと、うさんくさく、嘘くさいけれども、「血」という言葉にするとどうだろう。
リスがくるみを求めるのは血のなせる技だ。逃れられない性とか、そうせざるを得ない運命のようなものとも受け取れる。

人は行動を頭で止めることもできる。

ポッドキャストで3分名言を聞いていたらスティーブ・ジョブズのあの名言が流れてきた。
"If today were the last day of my life,would I want to do what I am about to do today?"

心と気持ちに血は流れない。実際に血が流れるのはこの身体だ。
今私の血を流れているものは一体何なのだろう。


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