てんとせん-11

ここから先に進むためにはどう軌道を描けばよいのだろう。いくつも線を描こうと手を動かすことはできるのだけれど、足を動かすことには臆病になる。体の芯を動かすことが生きることだ、手の先まで意識を伸長することはいかにいきるかということだ。芯を動かして伸ばした先にあるものはここからは見えないものであり、存在さえしていないものなのかもしれない。その地に誰かいてくれるのであれば迷わずに歩を進めることができるのかもしれない。だけど今私は、誰かいると信じてわずかづつではあっても爪先を伸ばしていくことが精一杯だ。共にあゆもうとおもい、思われる存在があってほしいと願わなかった日はない。

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