着地点のない手紙
着地点のない文章を描き続けている。
流しっぱなしの水道のように。
川なんてそんな大それたものじゃない、水道水だ。
こうみられたいなんていう確固とした自分なんてないのに
求められるから、そうせざるを得なかったり
そう思われないと、仕事にならなかったり 信用されなかったりするから
しぶしぶそれに合わせているんじゃないかと思うことがある。
わたしはただわたしのままでいたいだけなのに
時の流れは残酷で 人の視線は正しくて
わたしのままで居させてはくれない
だからこそ あなたはあなたのままでいてくれるだけで私は嬉しい
そう伝えたい
あなたがここにいるということが なによりもありがたい。
良いとか悪いとか、好きとか嫌いとか
そんな価値基準はどうでもよくって
いてくれるだけで 心が強くなれる
恋はきっと 自分が好きに相手に想いを与え続けることで
愛はきっと 相手のすきなことを相手に与えることだったりするのかもしれない。
だけど、相手がなにを好きだかとか、合うかとか、そんなことわからないし正解なんてない
好きなように人を愛したいだなんてことはとうてい無理なことだったりする。だけど、ひとはわがままで、自分が愛したいように人を愛してしまう。
それを愛だとおもってしまう。
いらないものをプレゼントされても喜ばないってことを知っているのに、あげたいものをあげてしまう。
だからこそ そんなひとの可愛さをひっくるめて、しかたないなぁっていえることが、愛じゃないかなって思う。
べつにいいじゃない、あげたいものをあげても。
欲しいものだけを与えるだけが正解でもない。
あなたがあなたでいてくれることがわたしは嬉しい。
ねこみたいに無防備に、ふにゃふにゃしてくれていたら、わたしはいつまでもそばにいる。
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