見出し画像

#8 筑波大学蹴球部「きりの葉祭り」

9月9日に筑波大学蹴球部は「きりの葉祭り」を開催した。
結果は「1649人」来場の大成功だった。

当日の祭りにいたるまでの経緯・想い・苦悩
そしてリーダーとして関わらせていただいた私が感じたことを伝えていく。



なぜ「試合」ではなく「祭り」なのか。

蹴球部では基本ホームゲームの試合の際に集客をしていた。コロナの影響もあり、地域との関わりが弱くなっていた。
地域に寄り添うチームになるためには、VISONである愛し、愛されるクラブを具現するには何が必要なのか考えた。

クラウドファンディングによって改修した第一サッカー場を地域の人が集まる場所としたい。
普段サッカーをしない子供達にも楽しんでもらうイベントとして「祭り」を行うことにした。

当日にいたるまで

最初この企画を行うことを部に承認しようとしたとき、多くの疑念が生まれた。

「なんでわざわざ祭り?」「ほんとにできるの?」「人が来るの?」

多くの声が聞こえてきた。私が一年生だというのもあったかもしれない。部員にもあまり認知されていない中で、前に立ち、あそこまで言われるとは思っておらず、さすがにこたえた。正直、何も信じれないくらいつらい日々を過ごした。

冷静に資料をみると、穴が多く見受けられたし、伝え方も下手だった。

リベンジの企画提示から当日へ

そこから1ヶ月たち、もう一回承認してもらうため、部員の前に立ち、話すことになった。不安に駆られた。

このために伝え方も勉強した。資料も何度も見直した。

結果は「承認」

安心はしたが、完全に納得はできていないように感じた。

行動と結果で納得してもらうしかない。

決意を胸に取り組みを始めた。

まつりつくばでの宣伝から地道なビラ配り、お店を出向いてのポスター掲示。
楽しませるためのイベント発案など。参加出来るものには全て参加した。
四六時中祭りのことを考える日々だった。

詳しい内容をあげるとキリがないので
下のホームページを見て欲しい。

少しずつ協力してくれる部員も増えてきた。少しずつだが祭りが現実味を帯びてきた。

迎えた当日9月9日

台風が来たことでの天気の不安もあった中迎えた当日。

天気は晴れ

よし、いける。そう思った。

しかし、イベントにトラブルはつきものだ。
ステージが上手く作れない。音響が上手く回らない。人手が足りない。

なんとか間に合ったが、ほんとに人は来るのか、そわそわしながら時間を迎えた。

9月9日17時00分開演

時間が近づくにつれてじわりじわりと親子で足を運んできてくれた。
予想以上の来客。

これより、きりの葉祭りを開演します!

掛け声とともにグラウンドに飛び出していく子供たち。

出店を楽しそうにする子供。親子で楽しむ運動ブース、親子ブース。

盛り上がっていくパフォーマンス、そして終わりを告げる盆踊り。

まさかブースが足りなくなるほど人が来るとは思ってもいなかった。

ハプニングもあったが無事に終えることが出来て、ほっと安心した。

大成功で終えて思うこと

この祭りを行って嬉しかったことがある。

一つ目は子供たちの笑顔
親子で楽しんでもらうことをコンセプトに作ってきたこの祭りで楽しそうに笑う子供たちの顔はこの企画をやってよかったと思わせてくれた。

二つ目は部員からの声
「辻、ほんとにお疲れ」「よくやったな!大成功じゃん!!」
多くの部員から聞こえてくる賛辞が何よりも嬉しかった。

決して認めてもらうために祭りを行ったわけではないが、選手ではない自分がやっと部員として認めてもらえたらと感じた。周りからの目も変わっているように感じた。

これから目指していくべき場所とは

筑波大学蹴球部として祭りを終えて、大学スポーツが地域に寄り添えた瞬間だとひしひしと感じる。ここまでの集客をして行うことができる、地域のために活動できる姿を実演したものになった。祭りは可能であるならば毎年行っていきたい。

蹴球部としてももっと地域に寄り添って応援されるクラブを目指していきたい。
それが可能だと私は自信をもって言える。

私個人はこの祭りで大きく成長したと感じている。一方で自分の知識が足りていないことも実感した。更なるスキルアップと高みを目指していこと思う。

きりの葉祭りが終わって1週間。燃え尽き症候群のようなものに陥った自分がいる。

蹴球部の時間はそれでもすぎていく。満足するのはお終い。

また蹴球部のために全力を尽くしていこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?