記述問題を自己採点する力が身につく参考書です

小池陽慈著『大学入試無敵の現代文』(かんき出版)

記述問題を攻略していくうえで絶対必要になる技術を丁寧に教えてくれる参考書です。課題文の要約のやり方をここまで詳しく教えてくれる本はちょっとありません。この本を読みながら、模試の課題文を要約してみましょう。

また、「自己採点のやり方」が事細かに載っているのもポイントです。自分で自分の答えを採点できるようになると、記述問題の理解はずっと深まります。

なぜかというと、問題作成者の意図が読めるようになるからです。そこがわかるようになると、部分点を狙うことができるようになってきます。

記述問題は部分点も大事なんです。

記述問題、まったく手を付けずに出した経験はないでしょうか。そういう人はけっこう多いと思います。つまり、その1問の点数が10点だとしたら、白紙で0点になる人がよくいるということですね。

そこで部分点を取って、あなたが10点のうちの4点を取ったらどうでしょう。この4点は他の人と大きな差がつく4点になります。偏差値では、他の人との差が大事になるので、この4点は大きいです。誰もが取れる問題で得点しても、それほど差はつかないんですよね(落とさないのは大事ですが)

記述問題で満点を取るのはかなり難しいです。でも、字数全部使って半分くらいの部分点を狙うなら難度は下がります。

自己採点ができるようになれば、問題作成者の意図がわかるようになるので、さらに点数を取りやすくなります。この参考書を読んで、ぜひ自力で自己採点できるようになってください。

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