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「この鰻の味は一生忘れないでおこう」

昨年あたりから人前で話をさせて
いただくことが増えてきた。


日本にいる5ヶ月の間に、報告会、学校講演、
企業講演、勉強会のゲストなど、80回以上
人前でお話させていただく機会をいただいた。


終わる度に、

「次はあの話をする時はあの例えを入れよう」

とか、

「あの写真もプレゼン資料に組み込もうかな」

とか

「もう少し間を空けながら話した方がいいかな」

って、常に改善を繰り返して、今日よりも次は
もっともっと上手くなりたいと思っている。


先日の東京の報告会が終わり、懇親会も終わり、
2次会も終わり、お酒の入った吉満さんとは
距離を置いてたので〔酒が入るとややこしさ
が増します〕最後に今日のご挨拶に行くと、


「総将、本当に話をするのが上手くなったね。

でも、お願い。もうこれ以上うまくならないで。

今がちょうどいい。」


え、どういうこと!?


と正直思った。

もっと正直に言うと、

「何酔っ払ったこと言ってんだよ!」

と思った。



もっとうまく話せるように、

もっと見やすいプレゼン資料を作れるように、

もっと分かりやすいここぞという時の
名言を出せるように、

とにかく私はもっとうまくなりたいと
強く思っていた。


「世の中には、"絶対解"はない。

あるのは"納得解"だけ。

誰かにとっての正解は、誰かにとっての不正解。

あなたが旅をしてきて導き出した納得解を話をして、
でも、それは一つの納得解で、皆様はどう思いますか?

と、問いを持つ余白を持つことを忘れないでほしい。

 
あなたが

「夢は持つべき」

ではなく、

「夢は持ってた方がいいんじゃないか説」

と、説という言葉を使い、経験から来る
納得解を出してくれてる今日の報告会は

本当に良かった。

今のあなたがちょうどいい。

これ以上は、うまくならないで。」


いつも前に、前に、焦りながら進もうとする私に、
吉満さんは「ハッと」気づかせてくれる問い
や言葉を授けてくれる。


懇親会で乾杯の挨拶を主催者の有子さん
に頼まれてるのに0次会に真野さんとかいう
同じ匂いの編集者と砂肝食べに行って遅れた方
がそんなことを言うからびっくりした。



「センジュ出版から本を出したい」


吉満さんが書かれた「しずけさとユーモアを」
を読んでそう思った。


昨日は吉満さんと北千住にある鰻屋さんで
じっくりお話をした。


報告会のこと、家族のこと、そして、あまり
丁寧に話をしてこなかったけど、21歳の時に
初めてフィリピン、セブ島に行って世界を自分
の目で見たいと思った日のあの日の夜こと。


いろんなお話を聞いてもらった。


「そう遠くない未来に、センジュ出版から
あなたの本を出すと思う。」


2年5ヶ月前に北千住の居酒屋で、
吉満さんは言った。


いよいよ始まるんだな。


「この鰻の味を一生忘れないでおこう」


分厚くて、タレが染み込んでいて、
お米も舌触りが優しくて、
ピークを過ぎた店内で私から見て左前に座ってる
優しそうな老夫婦の会話の声と右手の奥にあるカウンター
で大将と従業員が作業をしてる音とタイムスリップ
したかのような昭和の雰囲気のある店内で食べた
この日の鰻の味を忘れないようにしよう。



そんな大好きな吉満さんと先日は東京の報告会に
ゲストでご登壇していただき、2人でクロストーク
をしました。


その様子をVoicyで収録し、今朝アップしました。


私もVoicyを聞く時は2倍速で聞いてるのですが、
この日はマイクを使って2人で話してますので、
2倍速では音が響いて少し聞き取りにくいので、
1倍速〔通常〕で聞いていただけるとよく聞こえます。


私の中の、神回。


良ければ聞いてください。





吉満さん、いつも楽しい時間を
ご一緒させていただきありがとうございます。

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