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「コンゴで靴を磨く」

靴磨き世界一周アフリカ編3日目

昨日ホテルのチェックインをしてる時に、

「日本人ですか?」

と20代前後の日本人男性に話しかけられた。


「え、あなたも日本人なんですか!?」

こんなところで何してるんですか?」


"コンゴ民主共和国に仕事以外で来てる日本人
佐原総将だけじゃないか説"


を提唱していたのだが初日にその説は崩れた。


私に話しかけてきた男性はシュウヤさんといい、
チェックインを済ませた後にシュウヤさんの部屋
に行くと、シュウヤさんとシュウヤさんにそっくり
な青年がもう1人出てきた。


どうやら2人は兄弟でコンゴ民主共和国に
来ているようだった。


シュウヤさんはかなりの釣り好きで、
コンゴ民主共和国に釣りたい魚がいる
ということでお兄さんのゲンヤさんと
共に仕事が落ち着いたタイミングで
長期休暇をとって来たそうだ。


わざわざ釣りをしにこの国に来るなんて、
変わった人もいるもんだ。


と、思っていたけど、シュウヤさんとゲンヤさん
からしたら1人で靴を磨くためにコンゴ民主共和国
に来た方が驚きだったようだ。笑


確かにそうだ。


私達3人が一致した感想は、キンシャサは
ちょっとヤバすぎる街だということ。


シュウヤさんとゲンヤさんは既に3週間近く
滞在していたけど、近くのスーパーに行く時
でさえホテルのガードマンと一緒に出歩くよう
にしていたり、2週間前にキンシャサにある
日本大使館に行ったら、

「旅行に来るような場所じゃないよ。

あんまり無闇に出歩かないで。

余計な動きはできるだけしないで。」


と、かなり強く言われたそうだ。


ちなみに私は明日大使館に行くことになっており、
同じことを言われると思えば少し憂鬱だ。


飛ぼかな。


いや、やっぱり一応行っておくか。
#大使館の面談を飛ぼうとする男


3人で近くのローカルレストランに夕食を
買いに行くことにした。


3人いたら大丈夫だろうと思ったけど、
ホテルのスタッフが外国人3人は危ない
と言い、1人コンゴ人の方が付き添いで
ついてきてくれた。


昨日の時点で感じたけど、ちょっとキンシャサ
での路上靴磨き、特に1人では絶対やらない方が
いいと思う。


「外国人=お金持ってる」


という認識が強すぎる。


何か事あるごとににチップを要求してこられる。


ちょっと異様すぎる。


街の様子をカメラで撮影しようとして、少しでも
映りそうになると「撮るな」と怒る人もいるし、
あからさまよくないジェスチャーをしてくる人
らもいる。


もちろん笑顔で手を振ってくれるような
人もたくさんいるのだが。


ホテルに帰ってから、付き添いで来てくれた
コンゴ人男性にお礼も兼ねて靴を磨かせて
もらうことにした。


実は今朝もホテルのロビーでくつろいでたら
隣に触ったおばちゃんに話しかけられて、
自己紹介してるうちに靴磨きの話になり、
ホテルのスタッフの靴を1足磨いていた。


だからホテルの中では

「あの日本人は靴磨きしながら世界を回っている」

ということが噂になっており、

「良ければこのホテルの前でやりなよ。

なんかあったら俺たちが守るから。」

とガードマンが言ってくれたので、
お言葉に甘えることにした。


人通りの多いホテルの前で珍しい外国人が
変な服着て靴を磨いてるもんだから、あれよ
あれよと人が集まってくる。


「俺の靴も磨いてくれよ。」

「私の靴も磨いてくれよ。」


と次々に来て、コンゴ人に囲まれながら
合計7足の靴を磨いた。


これまで22カ国の靴磨き合計が1310足
だったので、またカウントが動き出して
23ヵ国靴磨き総合計が1317足になった。


ガードマンがいたからこそ、安全に靴磨き
をすることができた。


やっぱり攻めるべきところは身近な人達
から味方にしていくのが靴磨きトラベラー 
の鉄板戦法だな。


ただ、コンゴ民主共和国にわざわざ来てるのは、
磨きたい人らがいて、運良ければその人らが
現れるかと思ったけど、今日は現れなかった。


何事もステップバイステップ。


とにかく今日この国で靴を磨けたことは
大きな収穫だ。


明日怒られるかもしらんけど、ダメ元で
大使館の人に奴らのことを聞いてみるか。


とんでもないことになった
カッコいい服装
釣りをしに来た日本人兄弟


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