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「紙幣ってみんなが信用するから価値がある」

靴磨き世界一周アジア編174日目

バンコクからバスで揺られること10時間。


靴磨き世界一周7カ国目、カンボジアへ入国した。


今はアンコールワットがある街「シェムリアップ」
に滞在している。


まずはカンボジアで使えるお金に両替しようと
思い、所持していたシンガポール$200から
カンボジアリエルに両替をお願いすると、、、


560,000リエル!!


え、むっちゃお金持ちなったやん!!


そしてその足でスマホのSIMカードを買いにいくと、
10ドルと言われた。


USドル!?


なんで!?


「カンボジアリエルでも払えるか?」と聞くと、
「もちろん」と店主に言われた。


提示されたリエル金額が、、、40,000リエル!!



むっちゃ高く感じる。


1ドル=4100リエルの計算。


カンボジアでは、USドルとカンボジア独自の通貨
リエルの二刀流だということを知った。


なぜ2つの通貨が使用されているのかホテルの
人に教えてもらった。


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カンボジアにリエルが導入されたのは1953年。

第二次世界大戦終了後に植民地から解放された後、
独立と共に独自通貨を要求したことがリエルの始まり
だった。


しかし、「ポルポト政権」というカンボジアにはかつて
とんでもない時代が訪れた。


1976年〜1979年の3年間で800万人いた人口
のうち200万人が亡くなった。


詳しくはプノンペンに行った時にそれに関する
施設があるので、その時に書こうと思います。


ポルポト政権の間はリエルの使用が禁止された。


ポルポト政権崩壊後、再びリエルが復活したが、
一度紙くずとされた通貨の価値は簡単には回復しない。


カンボジアではまだ経済が安定していないため、
いつリエルの価値が暴落するか分からない。


なので今も国内では2つの通貨が使用されている。
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ホテルの方に聞いても、USドルで支払っても、
カンボジアリエルのお釣りが帰ってくる。


基本的にはドルを所持しておきたいそうだ。


こんな話を聞くと、本当にお金って"信用"で
できてるんだなという本質が分かる。


みんながこの紙切れに「1万円の価値がある」って
信用してるから、1万円の価値分を体験したり、
物に変えることができる。


本当に恐怖だよね。


「今持ってる1万円が、明日からただの紙切れになります」


なんて言われたら、、、


まぁ私は落ち込むほど持ってないけど、、、


今はUSドル持ってないので、毎回カンボジアリエル
でお支払いしてるけど、毎回頭の中で「1ドル4100
リエルだから」って計算しないといけない。


ホテルの方はUSドルとリエルを併用して払う
こともあるから、世界で一番頭を使いながら
金銭授受をしてる国がカンボジアじゃないかと
言っていた。


つい最近まで内戦をしていた国。


でもかつてとんでもなく栄えた時代もあり、
びっくりするほどの遺跡もいくつもある。


きっとこの国でも少し先の未来で面白い物語が待っている。


靴磨き世界一周7カ国目 カンボジア編 開幕



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