波の意識

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はじめに

トレードを始めたばかりの時に、こんな経験はないだろうか。チャートの値動きを見て「上だ!」と思って買ってみたら、下落してくる。そこで、「やっぱ下だ!」ということで売ってみると、反転して上昇していく。つまり、自分が買ったところが頂点となり、売ったところが底になるということだ。
このnoteはそんな経験をする人に読んでもらいたい。しかし、これを読んだからと言って格段にトレード成績が良くなるものではありません。あくまで、やり方、考え方、意識を変えるきっかけにしてほしいです。


値動きは波

いきなりだが、値動きはサインカーブやコサインカーブのような波を描くと考えてほしい。つまり、上がったり下がったりを繰り返しながら、動いており、下がりっぱなしや上がりっぱなしということはない。

フラクタル構造

フラクタル構造とは、ある図形の一部を拡大すると、同じ構造が見えるというもの。詳しくはググってほしいのだが、値動きもフラクタル構造でできている。つまり、波の中に波があるという感じ。グラフと直近のダウ4時間足を見比べると、

全く一緒とは言えませんが、波の中に波があるのは分かりますね。

上がれば下がる。下がれば上がる。

上の波の画像を見てもらえばわかるように、波も値動きも上がりっぱなし、下がりっぱなしということはありません。上がれば下がるし、下がれば上がるということを永遠繰り返しています。上がったのを見て買いたい人がいる一方で、少しでも高いところで利益確定のため売りたい人や新規で売りたい人がいます。このために上がれば下がるのです。下がれば上がる時は逆のことが起こります。このように、売りと買いが値動きや状況に応じて変化するため波のように動く。
このことから、上がってる最中で買わなくても、上げ止まったところで売る、または下げてきたところを買うという選択肢の方が利益につながりやすい。なんといっても損切したときの損失が小さい。


動くときは一瞬

次にグラフを変形して、より実際の値動きに近いものにした。

画像の黄色の部分を見てほしい。実際の値動きでもそうだが、大きく動いている時間というのはかなり短い。大きく一方向に動いている時間は相場全体の1パーセントあるかないかぐらいだと私は思っている。大きく動いたのを見てからでは、結構高い位置で買わされやすい。もし、買い注文を入れるまでに迷いが生じていれば、もう大きな上昇が終わった時点で買う羽目になる。なので、できれば青丸のような位置で買いたい。そのためには、下がったところで買いたいというわけだ。

損小

下がったところで買った青丸と、上がったところで買った青丸では取れる値幅が違うのも当たり前だが、それ以上に大事なことがロスカットした際の損失が異なる。相場において絶対はなく、常に思い描いた値動きと反対に動いたときのためにロスカットを設定しておかなければならない。とりあえず直近安値にロスカットラインを置いたとすると、ロスカット時の損失は両者で大きく異なる。これにより、利益と損失の比や利益を積み上げるために求められる勝率も異なる。つまり、損失が利益に対して小さいほど、勝率が小さくても、トータルで利益が出せるということになる。

まとめ~波の意識~


これまでを読んでいただいたら、とりあえずは波が上がったり下がったりしており、大きく動く時間は短く、下がったところで買わなければ天井で買わされたり、損失が大きくなることが分かっていただけたと思う。
そして、大事なのはこのことを意識することである。実際に私たちがトレードするチャートは右側が見えない。そのような状況では、好き勝手チャートを描いてしまいがちである。そこで、しっかり波の意識をもってもらえるように右側が存在するグラフで波を描きました。危険なトレードを止められたり、おいしいところでエントリーができたりします。ただ、下がったところで買う、上がったところで売るためにはどうすればよいかは別の問題です。最初にも書きましたが、このnoteはあくまできっかけ作りになればと思い書きました。

以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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