素数/JP

エッセイ・小説を書く場所が欲しいと思い作りました。今のところ、思っているだけかもしれません。散文駄文を投げつけています。シューゲイザーのような綺麗で浮遊感のある文体が好きです。

オードリーがメディア王に挑んだ日

暑い。

それにつけても暑い。梅雨を通り越して、我先にと夏が来てしまった。蝉の音が聞こえないのが不思議なほどである。

どうせ季節を先取りするなら、晩秋まで先取りして欲しかった、などと恨み節をこぼしている三十路男は僕だ。

こんな日は家中の電気を一切消して、ホームランバーを舐めながらラジオを聴くに限る。これは人類が長い年月をかけて発見した自然の摂理なのである。

僕には敬愛する芸人が何組かいる。と

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東の都は春の味

3月2日。

 新大阪駅を11時50分に発車する新幹線に間に合うように家を出た。
 大阪は晴れていた。とはいえ、向かう先が果たして肌寒いのか、はたまた暖かいのかわからない。
 ならば寒いよりはマシだろう、とダウンジャケットを羽織ってみたのだけど、結果的にこれは正解ではなかった。

 寄り道することなく、まっすぐと僕をそこへ運んでくれた新幹線を降りると、もうそこからジャケットのジップを上げることはな

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そうだ、散歩に行こう

散歩が好きだ。

 こう言うと、やれジジくさいだの、寂しいだの散々な言いようをされることがほとんどだ。しかし僕は言いたい。散歩の楽しさをわからない君たちの方が寂しい人間だと。

 「歩」という漢字を含むものの、僕は散歩は必ずしも歩くものではないと思っている。
 まだ僕が因数分解も解けなかった頃から、一人でふらふらと自転車を漕いで、あてもなく彷徨うのが好きだった。僕が育った町は–––今となってはそれ

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noteを始めた理由

元々、というか、現在進行形でブログを書いていました。
 進行形、と言っても数ヶ月に一度更新するだけの蝸牛ブログでしたから、続いていると思っているのは世界で僕だけかもしれません。

 この駄ブログも、続けていきたいとは思っているのですが、書けば書くほど、真面目な文も書きたいなと思うようになりました。
 文章で人を笑わせる能力を過信していたつもりはないのですが、その能力をゴリゴリと削り、消費する感覚が

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