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ベトナムでレイオフされた話〜海外で突然解雇されても困らないように準備しておくべき3つのこと〜

実は今年、COVID-19が大流行している最中にベトナムで働いていた企業でレイオフされました。

別に悪いことをしてクビになったとかではなく、事業所の閉鎖による社員全員解雇です。

特に欧米系の企業で働いたこともなかった自分にとっては、レイオフなんてドラマや映画の中の話でしたが、解雇の通告は思ったより、だいぶあっさりしたものでした。

ある日、急に社員全員が拠点長に会議室に集められました。「ちょっとみんなに話したいことがある」と。

そこで、拠点を閉鎖すること、社員は全員解雇となることを告げられました(拠点長は本社からの派遣なので帰国)。

話を聞いたときの自分の心境は不安と驚き半分、新しい仕事へのワクワクが半分という感じでした。

自分で自分の反応に驚きましたが、意外にも仕事を失うことでパニックになるようなことはありませんでした。

これまでベトナム国内含めて転職も複数回経験しているし、「まあなんとかなるでしょ」という根拠のない自信があったのかなと思います。

とは言え、あわや海外生活で無職、しかも滞在許可(ビザ)は仕事と紐づけられているのでコロナで国間の移動が難しい中強制帰国か?、という状況は変わらないわけで、あわてて転職活動が始まりました。

レイオフといっても「明日からこなくていいよ」というような(映画でよくある)ものではなく、多少時間的な猶予もあったので、幸い転職活動の時間は確保することができました。

転職エージェントにコンタクトして、希望に合いそうな求人を紹介してもらい、企業やポジションをチェックする日々。履歴書や職務経歴書の更新や、面接での想定問答の練習をしたりもしました。

語学をはじめとして、自分のスキルを磨くような勉強も並行して行っていました。

幸いオファーをいただくことができ、仕事の内容的にはだいぶ迷いましたが、比較的勤務条件が希望に近かった企業で働かせていただくことになりました。

今回の一連のドタバタを通じて改めて海外で働き続けるためにやっておいた方がいいな、と思ったことがあるので、まとめておきます。

1. いつでも転職できるようにしておく

自分の市場価値を問い続けるという意味でも、労働市場で出されている求人要項を確認して、自分の市場価値はどれくらいか、あとどんなスキルがあったらさらに価値があがるか、など考え続けると、転職はしなくても、自分のキャリアアップに役立ちます。

また、結局会社は従業員を守ってくれません。会社に尽くせと従業員には要求するわりに、いざという時にはあてにならないのが会社です。

会社のために尽くすのもいいけど、常に会社なんていつ潰れるかわからない、くらいの気持ちでいた方がいいと思います。

自分を守れるのは自分だけ。あまり会社に期待、依存しすぎないようにしておけば、いざ会社が潰れても慌てることもありません。

2. 自分の付加価値を上げるために学び続ける

私は英語、プログラミング、ベトナム語を勉強していました。コロナで求人が少ない中なんとかオファーをいただけたのは、これまで学習により蓄えてきたものがあったおかげだと思います。

3.契約書、社会保険、医療保険、ビザなどの書類は自分で常に整理、確認しておく。

ビザ、保険、契約書、労働許可証など手続き系は会社に言われたままにするのではなくて、日頃から自分で調べて理解する癖をつけておくのがお勧めです。

いざとなったら日本に帰ればいいや、ってくらいの人はいいですが、その国で働き続けたいと思っている人は特に、です。

会社が原本を保管している書類もpdfのコピーをもらっておき、常に自分で整理しておきましょう。

また、制度やルールについては調べながら、ここを確認すれば、この人に聞けば大丈夫、と言う情報源を確保しておくといいでしょう。
情報源の一例としては、
・インターネット
・転職エージェント
・知り合い
・会計、業務支援コンサルタント
・日系公的機関(JETRO、大使館など)
・ベトナム系政府機関

などがあります。

ベトナムは特にルールが曖昧で、グレーゾーンがとても広いです。法律上はこうなっているけど、実際は違う、なども有りますので、いろんな情報源から情報を収集するのが大事かなと思います。

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