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法律や制度で問題が起きている時の原因2パターン

外国人技能実習生の問題など、法律や制度などで問題が起こり、制度の廃止が議論されることはよくあります。

ただ、巷の議論を見てて思うのが、「そもそもなんで問題が起きているか」
の検証が十分になされないまま、「この制度は問題があるから廃止すべき!」と言う様な論調が多い、と言うことです。

今日は、法律や制度で問題が起きている時の原因について考えてみます。

まず法律や制度で問題が起きているときの原因には大きく分けて2つのパターンがあります。

1.  制度の設計、内容に問題がある場合
2. 制度はちゃんとできているけど、運用が適切にされていない場合

1の場合であれば、制度自体を修正する必要がありますが、2の場合だと、制度自体が悪いわけではないので、制度を修正するよりも、その運用の仕方を見直す必要があります。

むしろ、運用が悪いのであれば、幾ら制度を見直して素晴らしいものをつくっても、その運用が悪いままなら、制度の見直しは意味がなくなってしまいます。

例えば、あるルールに違反した人に対して罰則を与える、と言う制度を作ったとしても、運用者が違反した人に対する罰則を全く適用しなければ、罰則の効果はなくなってしまいます。

この場合、違反者が減らないからと言って、制度を修正し、罰則を重くしても、ほとんど効果はないでしょう。

こう言う場合は制度を直すより、運用の方法を見直す方が効果的です。この例の場合で言えば、違反した人に対して、しっかり罰則を適用する、と言うことになります。

この様に、制度がらみの問題は、

制度自体と運用方法どちらに問題があるのか

を特定することが大事です。

まとめると、制度がらみの問題がある場合の対策は以下のようになるべきだと思います。

1. 運用が適切になされているかを確認する。
2. 運用が適切でない場合(違反している人が取り締まられていない)は、正しく運用する。
3. 運用が適切なのに依然として問題が解消されない場合は制度事態を見直す。

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