他人は私が思うほど私のことなど気にしていない
「私だけうまくしゃべれなくて、落ち込みました。」
精神障害を持つ女性のお茶会を定期的に開催していると、参加者さんからこのようなコメントを頻繁にいただきます。
そうおっしゃる方に限って、私からすると本当に楽しそうに「ごく自然に」おしゃべりされているので、
「えっ、どこが?」
とビックリしてしまいます。
実はかく言う私も、人に会うたびに
「なんて私はおしゃべりが下手なんだろう」
「あの時ああ言えばもっと盛り上がったのに」
「あんな言い方では品がなかった」
「あの時こうやって話を振ればよかった」
などと際限なく自分にダメ出しをして凹むタイプです。
なんのことはない、私も一緒なんです。
そこで気が付いたのです。
私から見て「卒なくコミュニケーションが取れている人」が「ぜんぜんうまくしゃべれなかった」と落ち込むのであれば…
私がいつも反省する「失敗トーク」も、他人からしたら「別に普通にしゃべれてるやん」のレベルなのではないかと。
私が他人に対して
「あの人、ああ言えばよかったのに」
「あの人、話を振ってくれたらよかったのに」
「あんな言い方して品がないわね」
なんて思わないのと同じように、絶対に他人からもそう思われていない。
他人は私が気にするほど私に注意を払っていないし、批判的でもない。
そういうことではないかと。
みんな自分のことで頭がいっぱい。他人の発言など「ふーんそうか」としか思わないし、細かい表情や言い回しなんて気づいてもいないし、基本的に他人のことは「それでいいんちゃう」としか思っていないはずなのです。
自分に対して一番批判的なのは自分自身。
誰かに言われたわけでもないのに、その批判、いる??
っていう話です。
そう考えると、今まで自分に散々ダメ出ししてきたのがバカらしくなりました。
大丈夫、誰も大して注目してないから(いい意味でね)。
もっと心を開いて自分自身でいても、いいんだと思う。
普通に会話が進んで、普通に終わったのであれば、それでよし。
誰も気にしてないから。誰も覚えてないから。
これから人と関わる時には、少しガードを下げてみようと思います。
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