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#029.【アスリート】足してダメなら引いてみな

noteをご覧いただきありがとうございます。S&Cコーチの本田です。
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私の主観ですが「〇〇しなければならない!」「◯◯すべきだ!」と常に思っているShould思考のアスリートが非常に多いと思います。これは悪いことだから早く変えたほうがいいと言いたいわけではなく、もしかしたら頑張りすぎかもしれません。基本的に “する” という選択も “しない” という選択も全て自分の選択次第です。
今回は『足し算の考え方と引き算の考え方』というテーマでお話します。


① 足し算の考え方

「いついつまでにコレをしなければいけない!」「アレもしなければいけない!」のように「コレもアレも...」というようにどんどんタスクを足していく考え方です。たとえば僕はトレーナー・フィットネス業界の人間なので、トレーニングや栄養を例に説明してみようと思います。
普段トレーニングをしようと決めた時は基本的にほぼすべて足し算の考え方が先行していくように思います。部活動の場合、たっ た2時間弱くらいの練習時間の中で “ストレッチ、ランニング、準備運動、スキル練習、実践練習、筋トレ、 クールダウン、栄養指導” などなど一度にこれだけたくさんやっていてはそれぞれの練習の質が低下してもおかしくありません。追加追加追加追加みたいな足し算考え方では正直キリがありません

いつでも足し算の考え方、足し算で物事を実施していると「結局全部じゃん!」「それで何を優先してやったらいいの?」「〇〇もやりたい!」みたいにそこに上限がありません。先日、大学の同期(SHU代表 フクダ)とZOOMで話していたときに実に秀逸な例えをしてくれました。

何でもかんでも言いたいことを1回でまとめようとすれば結局何を言いたいのか分からない。いっぱい色を重ねていってキャンバスが黒になるみたいな感じ。

by  Shu Fukuda

絵の具を使うときに「この色が好き!これも好き!あれも好き!」と言って何でもかんでも色を足していけばキャンバス上の作品は真っ黒になってしまいます。真っ黒になって結局は何を書きたかったのか分からなくなるかもしれません。色(選択肢)の足し算もほどほどにしておいた方がいいかもしれませんね。


② 引き算の考え方

『引き算の考え方』は足し算の考え方とは選択の順序が逆になります。まずは複数ある選択肢の中から必要のないものを取り除く作業が優先です。 引き算の考え方の良さは消去法によって「必要なこと」「必要のないこと」がはっきり分かることです。
たとえば、全体で10個ある選択肢の中から必要のないであろうものを除外できれば、そこに残ったものが今の自分に必要なものということになります。トレーニングプログラムの作成でも『アレもしたいコレもしたい!(足し算の考え方)』よりも『コレはいま必要か?(引き算の考え方)』で考えられれば、時間をロスしたり本来の自分の目的を見失ったりすることもかなり少なくなるかもしれません。
数ある選択肢(色)の中から、赤・オレンジ・⻩色・緑・⻩緑・⻘・水色・茶色・紫・ピンク・黑・白・金・銀などなど...を使う予定だったけど、これらをすべて使ってしまっては真っ黒になります。真っ黒になるはずだった先程のパレットから必要のない色、または優先順位の低い色を除外できれば、 気づいたときにはキャンバスにキレイな虹が出来上がっているかもしれません。


プロフィール
- 本田 創大(SOUTA HONDA)
- 個人事業主(Physical Edu.代表)
 公式HP:https://www.sou-physicaledu.com
- S&Cコーチ/スプリントコーチ
- 長崎県島原市出身/現-京都府京都市在住

【略歴】
2020   長崎大学教育学部保健体育専攻卒業
2020   Physical Edu.開業
2020-現  Improve KYOTO 契約トレーナー
2021-現  履正社国際医療スポーツ専門学校 非常勤講師 バスケットボールコース女子 - S&Cコーチ
2021-現  京都産業大学付属高等学校 女子バスケットボール部 S&Cコー

【資格/免許等】
- 中学校, 高等学校教諭第一種免許状(保健体育)
- NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
- 認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS,*D)
- EXOS認定パフォーマンススペシャリスト(XPS)
- EXOS認定フィットネススペシャリスト(XFS)

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