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【最凶王者誕生】K-1ランキングアーカイブス 05年編 ※非公式 【モンスター路線】

あくまで05年と、05年までの試合結果を考えてのランキング。対象は基本的にK-1に出た選手のみ。1位にはその年のGP覇者を置く。

手持ちの資料とネット検索 ウィキペディアに限界があるため情報求む

システムは昨年とほぼ同じだ。

本年は決勝トーナメントにおいてリザーブマッチからの勝ち上がりが発生した。


1位 セミー・シュルト

解説:ロープ掴みしつつひたすらパウンドを浴びたことがトラウマになったのか不信感を覚えたのか両方かはわからないが、キックボクシングに本格復帰した。ヨーロッパ予選にエントリーし3試合全てKO勝ちの圧倒的な実力を見せつけた。このヨーロッパ予選はシュルトを昨年KOしているアレクセイ・イグナショフが大本命だったのもあってシュルトは軽く見られていた感もあった。そのまま開幕戦でグラウベ・フェイトーザと対決し3Rにわたって体格差を活かして圧勝。決勝トーナメントではレイ・セフォーを完封、連覇中のレミー・ボンヤスキーをKO、決勝ではリザーバーから勝ち上がってきたグラウベ・フェイトーザと再戦。1R48秒の秒殺で勝利し1年に渡って圧倒的な実力を見せつけ初優勝となった。

2位 グラウベ・フェイトーザ

解説:昨年主催者推薦枠でホーストと対決し高いポテンシャルを見せたグラウベ。本年は後にベラトールで3回タイトルマッチまでたどり着くこととなるシーク・コンゴを破ると、アメリカ予選にエントリー。マイティ・モーに勝利したことのあるデューウィー・クーパー、アメリカ予選を何度か制しているカーター・ウィリアムス、昨年アメリカ予選を制しているゲーリー・グッドリッジに勝利し開幕戦の切符を掴む。しかし開幕戦でシュルトに完敗。決勝トーナメントではリザーブマッチでゲーリー・グッドリッジと再戦し勝利。トーナメント本戦で激闘だったアーツが準決勝を棄権したことで本戦に繰り上がると武蔵をKOで破り決勝へ進出。開幕戦以来のシュルトと再戦するも撃沈してしまう。

3位 レミー・ボンヤスキー

解説:アーツ、ホーストに続くGP連覇中。ワンマッチでレイ・マーサーを22秒KOで秒殺勝利で王者の実力を見せつける。しかしラスベガスでマイティ・モーと対決。終始レミーが圧倒していたが終盤にダウンを奪われたことが響いて僅差の判定負け。昨年悔しいKO負けを喫したモーの評価をあげてしまうこととなる。今年も開幕戦勝ち上がりを免除されスーパーファイトでアレクセイ・イグナショフと7年ぶりの対決しリベンジを果たす。決勝トーナメントではシュルト以上の身長を誇るチェ・ホンマンと激突するもテクニックで完封。しかしその消耗のせいか動きが悪いのを隠せないままシュルトと激突しKOで敗れてしまう。アーツに続く3タイムスチャンピオン そして初のGP三連覇の夢が途絶えてしまうこととなった。


4位 ピーター・アーツ

解説:近年は腰や脚を負傷することが多かったアーツ。そんな心配をされつつ総合格闘技ルールに挑戦し勝利するなど違う一面を見せた。さて本業のキックはというと予選大会敗退のカーター・ウィリアムスと延長までいくなど不穏な気配を感じさせた。開幕戦ではワンマッチで王者レミー・ボンヤスキーに勝つなどして勢いに乗るマイティ・モーと激突。勢いの差でアーツ不利とまで言われるようになったがそんな心配をよそにえげつないローキックを浴びせて2RKO勝利。決勝トーナメントではジェロム・レ・バンナと6年ぶりに激突。2002年決勝までいったバンナと、近年は武蔵に敗れるなどしてしまったアーツとではアーツ不利との声もあったが、アーツのストレートでバンナのマウスピースが吹っ飛ぶなどしてアーツが競り勝った。しかしこの激闘のせいか、もしくは長年の蓄積か準決勝を棄権してしまう。暴君と呼ばれた男はここまでなんだろうか。


5位 武蔵

解説:肉体改造と武蔵流の二本の矢で戦術を確立し結果を残していった武蔵。本年は試合数がまともでリック・ルーファスに競り勝ち、アイスホッケーと二足の草鞋を履くリカルド・ノードストランドにも勝利。そのまま開幕戦に出場すると昨年バンナ、アーツを破り、レミーにも一部では勝っていたとされるフランソワ・ボタと対決。ここでも武蔵流を発揮し武蔵が勝利。決勝トーナメントでは新鋭のルスラン・カラエフと対決。重量級ファイターを想定した武蔵流だったが、カラエフはスピードで戦うタイプのファイターだったためあまりアドバンテージにならず延長までもつれこみ辛うじて勝利する。準決勝はリザーバーから勝ち上がってきたグラウベと対決。不用意にまっすぐ下がったところに飛び膝蹴りを被弾しKO負けを喫してしまう。しかしここで終わらないのが新運営となったK-1。KO負けした武蔵を1ヶ月ちょっとで大晦日に起用する酷使を発揮した。このKO負けが響いたのか、武蔵流が研究されたのか、そして本人の迷走か、あるいはここまでの長年の酷使のせいか、武蔵は今後決勝トーナメントに辿り着くことはなかった


6位 レイ・セフォー

解説:昨年は体調万全だったが、武蔵との対決に惜しくも敗退。本年は髪を丸めて気合十分で臨んだ。アマチュア167戦159勝125KOという凄まじい成績でK-1初参戦したルスラン・カラエフと対決。37秒で2度のダウンを奪い圧勝。開幕戦では昨年大ブレイクしたガオグライと対決。後頭部を殴ってダウンを奪うというちょっと疑問符のつく内容だったが勝利し決勝トーナメントへ。しかし最凶王者セミー・シュルトに封殺され今年も決勝トーナメント初戦敗退となってしまった。本人に余程手応えがあったのか、控え室で人目があっても号泣してる姿を見せた。


7位 ジェロム・レ・バンナ

解説:昨年怪我から復帰し、大きく期待されるもK-1未勝利のボタにまさかのダウンを奪われ、戦意喪失するというバンナらしからぬ姿を見せた。リザーブマッチでは天田ヒロミをローキックでKO。大晦日ではボブ・サップとMIXルールで対決。得意の左をほとんど使うことなくドロー。
本年は総合格闘技にも挑戦、後にヌルヌルしK-1と格闘技ブームを終わらせることに大きく貢献した秋山成勲を見事KOし多くの格闘技ファンから拍手と歓声を浴びた。ストリートファイトでシリル・アビディと一悶着あった後K-1で再戦。アビディのバッティングで顔を大きく腫らしながらも勝利。開幕戦では剛力王ゲーリー・グッドリッジを1RKOで決勝トーナメント進出。久々にピーター・アーツと対戦。延長までもつれる激闘となるもアーツのパンチでマウスピースを吹き飛ばされるなどして競り負け敗退となった。


8位 チェ・ホンマン

解説:モンスター路線最大の掘り出し物と言えば彼だろうか。シュルトを上回る218cmの長身と体格に恵まれ韓国相撲シルムで天下壮士という横綱に相応する地位まで登り詰めるとK-1参戦。色々とエントリーしたファイターにツッコミどころのあるアジアトーナメントにエントリー。若翔洋、曙といった力士ファイターを破る。決勝では前年決勝トーナメントベスト4までたどり着いていて予選が免除されているのになぜかエントリーしていたガオグライと体格差ファイトに臨み勝利(ぶっちゃけ有効打はガオグライのほうが多かった気がするが・・・)。開幕戦ではボブ・サップと激突し勝利。決勝トーナメントでは王者レミーのテクニックに翻弄され判定負け。しかしシュルトに次ぐ巨漢ファイターとしてまともなモンスターとして地位を確立しつつあった。


9位 ルスラン・カラエフ

解説:アマチュア167戦159勝125KOというえげつない数字をセールスポイントにK-1デビュー。しかしレイ・セフォー相手に屈辱の秒殺KO負けを喫してしまう。レイ・セフォーに瞬殺された選手というイメージで誰も期待してない中で最終予選にエントリー。ヨーロッパ予選ベスト4のフレディ・ケマイヨを1RKOで破ると実力者アゼム・マクスタイをスピードで翻弄。決勝戦では長いことリザーバーとしてゲーリー・グッドリッジやマイティ・モーの引き立て役に甘んじていたがついに決勝まで勝ち進んできたスコット・ライティと対決。カラエフのスピードとライティのパワーという激闘となったがカラエフが競り勝つ。開幕戦ではホーストの代替として出場したリカルド・ノードストランドと対決し勝利。K-1参戦初年で決勝トーナメントまでたどり着く。決勝トーナメントでは武蔵と激突。見方によってはカラエフが勝ったのではという内容ながら判定負け。セフォーに秒殺KOされた男から、期待の新鋭としてインパクトを残したのだった。


10位 バダ・ハリ

解説:2004年にK-1王者になったレミーを差し置いてオランダ格闘技界の年間MVPを19歳ながら受賞。期待されていたのかIt's Showtime 8にてキックボクシング復帰したステファン・レコと対決。長いリーチとスピードでレコを翻弄するもバックスピンキックで逆転KO負けを喫してしまう。
しかし何の因果かK-1GP2005決勝トーナメントの第二リザーブマッチでステファン・レコとダイレクトリマッチ。展開は同じようにスピードとリーチでバダ・ハリが優勢に進めると、前回レコに食らったバックスピンキックを今度はバダ・ハリが繰り出し衝撃のKO勝利。勢いの差と新時代の到来を予感させるものだった。

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1993年から2010年まで存在していた旧K-1の年間ごとのランキングです(個人の感想)。

面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。